第7話 余生として

テレパシーと会話するようになっていた私だ。

それまでの歪みが全部、出たのだ。

私は覚えてないけれど、保健師さん曰く「いっぱい溜め込んでいたんだねぇ」だった。いっぱい話してくれた、と。覚えてない。全く。


1ヶ月ほど入院した。

退院してから、ほぼ10年、家で過ごした。

10年。

まぁ、そうだ。


当初は「数ヶ月で治る。」と、当時の担当医は言ったものだ。


気休めである。


まぁ。


そんなもんだ。

そこから『余生』を生きている。

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