第4話 ありがとうの卵焼き


「おいおいあそこいるの2-Bの奏さんじゃないのか? すっげー可愛い」


「でもあの横にいる男は誰だ? 奏さん彼氏いないはずじゃ..」


「何!? じゃああの男はもしや..奏さんを脅して一緒に登校させていたり..

俺たちに見せつける為に!」


おいこら 誰が奏さんを脅してるって?

俺だってこうなるのを恐れて一回断ったんだ


時間は少しさかのぼ


**

「鷹藤君! 良かったらクラスまで一緒に行かない?」


「え.. なんで俺なんかと?」


「私もう少し鷹藤君とお喋りしたいの

クラスに着いたらバラバラになるだろうから」


「まぁ確かに..」


クラスで喋ろうにも周りには智紀や夏生他の友達達もいる

奏さんも立花さん達と一緒にいるだろうし2人で喋ると変な噂になるかもしれない


「でも一緒にクラスに行ったらその間に周りから勘違いされるかもしれないし..

 奏さんにだってそうなると迷惑がかかるよ」


「わ、私は別に良いの そういうのは慣れているから」


美人な奏さんの事だ今までも噂とかされた経験があるから本人は大丈夫なのかもしれない


「うーん.. それでもちょっとごめん またタイミングが合えばで」


それでも 普通な俺からしたら変な視線を受けたり噂されるのなんかごめんだ


それに俺はやっぱり立花さん一筋だ 奏さんも魅力的な分このまま一緒にいると

気が移ってしまう可能性もある


「そっか.. 私こそ無理言ってごめんね」


そういうと彼女の表情がしゅんとなる

寂しそうな表情 俺はそれに弱いのだ


(そんな顔されると!断ったのが凄く申し訳なくなってしまう..)


奏さんといい立花さんといい自分がどれだけ破壊力があるのか分かっていないのか..それとも分かっててこの表情ができるのか..


(もうしょうがない..)


「えっとさ..」


「やっぱり一緒に行こうか 俺ももう少し喋りたかったし」


そうして今に至る


**


やっぱり案の定周りの奴らからの視線はすごい

そりゃそうだ美しいはなの横にサボテンがあったら目を疑いたくなるだろう


「えっとごめんね 鷹藤君びっくりさせちゃって」


「いやいや 奏さんが謝る様な事じゃないよ 気にしなくて良いから」


「ふふ やっぱり鷹藤君は優しいね クラスでは少しやんちゃな印象があったけど」


「え?まじ!? 恥ずかしい..」


顔が真っ赤になる もしや男子達との会話も丸聞こえの可能性がある

これからはもう少し落ち着いて過ごそう..


「でもこうして話すと聞き上手だし話してて楽しいよ

 鷹藤君みたいな人だったら香澄ちゃんも安心だね」


俺は思わず耳を疑った なんでこの流れで立花さんが出てくるんだ?

もしや..


「香澄ちゃんって.. 昨日の立花さんと俺の会話聞いてたの!?」


「うーん 聞いたというか昨日香澄ちゃんから『放課後鷹藤君と喋ってみる』

 って聞いてたから 香澄ちゃん君とお友達になりたかったみたいだから」


立花さん奏さんに相談してたのか

ということはおそらくもう1人の美少女グループの夢美さんもこの事を知っているだろう


「そうなんだ.. じゃあ今日奏さんが俺に声をかけてきたのって..」


「うん あの香澄ちゃんが友達になりたいって言ってた鷹藤君って

 どんな人なのか気になっちゃって 香澄ちゃんから仲良くしようと

 している男の子って高藤君が初めてだったから」


そういう事だったのか ただのクラスメイトの俺に奏さんが話しかけてくるってことは何か理由があると思っていたが


「なるほど.. やっと納得がいったよ」


「少し鷹藤君を試す様な感じになっちゃってごめんね

 もし良かったら香澄ちゃんも私とも仲良くしてくれると嬉しいな」


そう言って彼女は俺の前にスマホを出してきた

そこには奏由紀かなでゆきと書いてあるLoinのQRコードが写っていた


「これ私の連絡先 今日は話せて良かった!

 じゃあ鷹藤君先にクラスに行っててくれる?」


立花さんだけではなく奏さんとも仲良くなれるなんて..

ここ最近運が良すぎるな


奏さんに言われた通り俺は小走りでクラスに向かう

一緒に教室に入ってクラスが混乱する事を見通しての事か


それによって困る俺の事を考えてくれているのか

奏さんはやっぱり気遣いもできる凄い人だ


クラスの前に着く頃にはチャイム5分前急いでクラスに入る


ガラガラ「おはようみんな」


「おはよー委員長遅刻気味じゃん」


「朝から色々あってさ」


クラスの奴らと挨拶を交わし智紀の席に向かう


「おせーぞ大地 またつばめちゃんと喧嘩か?

 お前ら本当に仲良いな」


「げっ なんでバレてんだよ」


「お前が遅れる時なんか大体つばめちゃん関連だろ」


「それはそうかもだけど..」


「それにしてもいつも早い高藤君が遅れてくるなんて..

 僕なんか心配で連絡してしまったぞ」


「え?まじか気づかなかった それにしても夏生!朝の件

 ありがとうな!助かった」


「礼には及ばんさ これからも困ったらいつでも僕を頼るといい!」


「夏生のやつ また調子に乗って..」


いつもうるさいけどこうやって友達の事を思って色々やってくれるのは

夏生の優しいところだ 本人にはいいたくないけど


(夏生にスタンプでも送っとくか)


気が付かなかったといえ送ってきたメッセージに何も反応しないのは

悪いと思い Loinを開く 

そうすると1番上にまさかの人物から連絡が来ていた事に気がつく


立花さん「高藤君少しギリギリみたいだけど大丈夫?

     来る途中で何かあった?」


(た、立花さん!?)


なんと今から5分前立花さんから心配のLoinが来ていた

夏生には悪いが立花さん優先で急いで返信する


大地「いやいや全然!朝ちょっと家で色々あってさ

   Loin気が付かなくてごめん!」


ピコンとすぐに帰ってくる


立花さん「それなら安心 良かった」


ティラノサウルスの『安心!』と書かれたスタンプが送られてくる

スタンプの癖強いな..


ちらっと一瞬立花さんの方向を見ると俺の方を見ながらピースをしている

かわいい すごくかわいい


(っていうか Loinだったら人目を気にせず話せるじゃん)


そうかLoinを使えばクラスで直接話してて変な噂が立つ事がない

まぁ立花さんとだったら正直立っても良いが..


天才的なことに気がつく


「さっきからお前何にやにやしてんの?」


「え?俺そんなににやにやしてる?」


「鏡みりゃ分かるよ 気持ち悪い」


「何だと..言ったなぁ!」


気持ち悪いと言ってきた智紀に俺の必殺技のハイパーくすぐりを決める


「ちょ..! 大地悪かったって あはは!はは!ちょぃ!」


「このぉ! バカにされる痛さと恥ずかしさを教えてやろうか!!!!」


「ガハハ! 2人とも朝から元気だなぁ!!」


「そういう夏生が1番うるせぇよ」


こんな感じでバカな事をやっているとチャイムが鳴り担任の浅谷が入ってくる


「お前ら早く席につけ ホームルームを始める」


気がつけばもう皆んな席に着いている

その中には俺より遅れてきた奏さんもいた


「やっとか では起立!気をつけ!!」


………


あれから時間も経ち昼休みに入った

今日は2年生になって初めて教室で男子チームで食べる


男子チームは俺、智紀、夏生

そして今井、天野の5人だ


「久しぶりに5人で食べるな 俺大地のご飯ずっと食べたくて

 うずうずしてたぜ」


「あー今井と天野は昨日食堂に行ってたからな

 ほら望み通りの料理だ

 今日は卵焼きだぞ」


「おお! この匂い.. そして光り輝いている見た目!

 もしかして今朝作ってきたのか?」


「何ぃ!? 何で分かるんだよ!!」


「野生の感だな 俺は鼻が良いんだよ」


そう言ってドヤ顔になる天野

こいつ普段はアホだが食べ物のことになると人一倍敏感になる

天野には前まではよくアドバイスをもらっていた


「ほぅ今日は残り物じゃ無いんだな!!

 では鷹藤くん 頂くぞ!!」


「おぅ どうぞ」


「・・・!! 口に入れるまでは普通の卵焼きだと思っていたが

 チーズ..そしてちくわだな!! ふわトロモチモチこれは美味い!

 2000夏生ポイントだ!!」


「何だよそれ」


「でも本当に美味しいぞこれ! くぅやっぱ最高のコックだぜ!」


「そりぁどうも」


どうやらかなり美味しかった様で次々と口に入れていく

まぁ朝から何度も作り直したんだ美味いにきまってるさ


..プルプル!


(?誰からだ..)


ポケットに入れていたスマホが振動し即座に確認する


立花さん「今日の卵焼きすごく美味しそう....

     熱気君の食レポ聞いているだけでヨダレが...」


大地「今日は凄く美味しくできたんだ

   放課後楽しみにしておいてよ!」


立花さん「ありがとう! っていうか昨日の動画もすごく

     面白かったよね!!」


立花さんの方を見ると目をキラキラさせながらこっちを見ている

早く食べさせろ!って感じの目をしている


(本当は早く食べて欲しいんだけど..)


昼食を食べる前に決めたのだが立花さんに料理を食べてもらうのは

放課後__校舎の2階の空き教室になった


どうやら彼女も人目を気にせず食べたいとの事

少しかわいそうだが我慢してもらわなければならない


(早く放課後にならないかな...)


…………


「起立!気をつけ!礼!では気をつけて帰る様に!」


長かった授業も終わり放課後になる


「ちかれた〜 あの数学教師め 抜き打ちテストなんて

 どうしてそんな酷いことが平気でできるんだよぉ」


「お前はもう少し勉強したほうが良い

 流石に100点満点で15点は..」


「19だ! そんな低くねぇ!」


「どちらもあんま変わんないって..

 それより大地お前この後用事あるんじゃ無いのか?」


「あっ!そうだった じゃあそういう訳でまた明日な!」


「え〜お前も新しくできたゲーセン行かないの?」


「今日は外せないんだよ また今度行くぞ!」


「うぃうぃ じゃあな!」


俺が立花さんのところに行きやすい様フォローしてくれた智紀に感謝しなければ

俺はすぐさま空き教室に向かう


集会が終わってもう20分ほど経つ

立花さんを待たせるわけにもいかないので小走りでむかう


「着いた..」


ぜぇぜえと息を漏らしながら教室に到着する

中を確認するがまだきていない様だ

とりあえず遅刻では無い様なので安心だ


「私も着いた..」


!?背後から天使の様な声が聞こえる 振り返ってみるとそこには


「はぁはぁ 鷹藤君走るの速いよ.. はぁはぁ」


「立花さん!? 何で俺の後ろに?」


「鷹藤君を..びっくりさせたくて..教室から出でくるのを待ってたんだけど..

 いきなり..走り出すから..ふぅ」


どうやら俺の後ろをつけてびっくりさせようとしていたみたいだ

だが俺が途中で走ったため一緒になって走っていたら疲れたみたいだ


「全然気づかなかった.. それよりも立花さん意外と体力無いんだ..」


「鷹藤君の方こそ.. 身長高くて走るのとか得意そうなのに..」


「むぅ.. これでも!昔は!速かったの!」


「ふふ お互い運動出来ないんだ 似てるね 私たち」


(...!?)


彼女の上目遣いで少しからかうような笑顔に思わずドキドキしてしまう


(こんな表情するんだ..)


「ほ、ほらとりあえず入ろ 卵焼き早く食べないと痛んじゃうかもだし」


「そうだね ほらここにしよう」


彼女は空き教室の後ろの席にカバンを置き座る

俺もカバンを置きタッパーを取り出す


「ほら これ 昨日の動画で紹介されてた卵焼き」


「おお お昼も見たけど凄くおいしそう!

 熱気君たちがたくさん食べるから私の分あるか心配になってたけど」


「当然 あいつらのと立花さんのやつは別に持ってきたよ」


「鷹藤君やっぱり優しいね 朝もわざわざ好みとか聞いてきてくれて

 ありがとう 嬉しかったよ」


彼女の言葉を聞いてさっきからずっとドキドキしっぱなしだ

早く食べてもらわないと心臓が持たない


「ほ、ほら 早く食べよ ずっと話しているのもあれだし」


「う、うん じゃあいただきます」


そう言って彼女は行儀良く手を合わせ口に入れる


(ど、どうだ...)


「うん、うん これ凄く美味しい!!

 『たかたかチャンネル』で言ってた通りもちもちだ!」


相当美味しかったのかほっぺたを手で押さえている

その様子も全て可愛い 喜んでもらえて良かった


「これ全部食べても良いかな?」


「どうぞ そのために作ってきたから」


彼女はその良いスタイルとは思えないほど良く食べる

よくそのスタイルをキープできているものだ


あれから10分ほど経ちタッパーの中身が全部なくなる


「ご馳走様でした すっごく美味しかった!」


「それは良かった」


本当に良かった 立花さんの前だからこそスカした様な表情でいるが

内心大喜び 嬉しすぎて今にも泣きそうだ


「本当にありがとう! 私初めて『たかたかチャンネル』の料理

 食べたんだけど凄く楽しい!想像以上」


「あの人の動画は普通の料理に少し工夫が加えられてるから

 作ってても食べても楽しいんだ 良かったら明日も作っていこうか?」


「いやいや毎日は悪いよ! 鷹藤君だって大変だろうし」


「俺は別に毎日でも良いんだけど..

 こうやって食べるのが放課後ってなると毎日は立花さんが忙しいでしょ」


「うーん 確かに毎日はちょっと..」


「じゃあさ 2日に一回にしない?月曜日と水曜日とか!」


「うん..それなら大丈夫そう!でも本当に鷹藤君はいいの?」


彼女は最後まで俺の心配をしてくれる

立花さんは俺が優しいっていうけど俺からしたら立花さんの方が

よっぽど優しく思う


「良いんだ俺も『たかたかチャンネル』について喋れる人が出来て嬉しいから」


彼女の顔が明るくなる やっぱり笑顔が似合う


「じゃあそろそろいこうか 遅くなる前に」


「そ、そうだね」


俺たちは机をティッシュで拭き教室を元の状態に戻してから

玄関に向かう


「立花君!ちょっと待ってね」


彼女は玄関前の自動販売機で何か買い物をする様だ

ガコンと商品が落ちてくる音がする


「これ良かったらどうぞ」


そういうと彼女は缶コーヒーを俺に渡してきた


「え?何で 流石に悪いよ!」


「今日美味しい料理を食べさせてくれたお礼!私ばっか貰うのは悪いから」


そんな事気にしなくても良いのに..

本当に優しい


「あ、ありがとう じゃあ貰うね」


ゴクゴク 彼女にもらったコーヒーを喉に流し込む

今は4月 と言ってもまだ外は寒い それもあってか今まで飲んだ

コーヒーで1番美味しかった


「ぷはぁ 美味しい.. 温まる」


「ふふ良かった 今日の卵焼き本当に美味しかった

 私もいつかあんな料理が作れるようになりたいなぁ」


「出来るさ」


「え?」


「立花さんなら絶対に出来る 誰かを笑顔にする料理を絶対に作れる」


「ほ、本当?でも私これまで作ってきた料理全部下手っぴだったの

 センスがないのかも..」


「それは基本的なやり方がまだ少ししか出来てないからだと思う

 料理はセンスなんかよりかけた時間と気持ちだから」


「気持ち...」


これに関しては本当だ

俺が今自信を持って美味しいと言えるものが作れる様になった背景には

妹のつばめを喜ばせたいという気持ちがあったからだ

その気持ちのおかげでこうして続けることが出来ている


「ありがとう そう言ってもらえるとなんか自信が湧いてきた!」


「いつか私も誰かに喜んでもらえるような料理を作る!

 その時には鷹藤君も食べてくれる?」


『作りたい』じゃなくて『作る』って言い切れるのが前向きな彼女らしさを

表している 彼女の問いの答えは決まっている


「もちろん 楽しみにしているよ」


「..! ありがとう」


「じゃあそろそろ行こうか」


俺は飲み切った缶をゴミ箱に捨てて校門に行こうとする

その時だった


「鷹藤君!」


「ん?どうしたの?」


「その..もし良かったらで良いんだけど」


そういうと彼女は緊張しているのか呼吸を整えて口に出す


「こ、今度鷹藤君に料理を教えて欲しいの!」


思わず目を見開く

俺が? 俺が立花さんに?


「ま、まじ?」


「うん 私ずっとやってたピアノをひとまず終わりにして料理のお勉強を

 したいと思っていたの」


「本当はずっとやりたかったんだけどなかなか出来る機会が無くて

今少し余裕が出てきたからそれで..」


「俺なんかでいいの? それより俺たちまだ会って2日しか..」


「その2日で鷹藤君に教えて欲しいって思ったの!

 もちろんお金も払うし食材とかも私が用意するから!」


「いい!いい!お金なんて..」


どうやら話を聞く感じ本気の様だ

ピアノを辞めてまでやりたいということはそういう事なのだろう


俺に教えて欲しいと言ってきている彼女__それも憧れの立花さんだ

俺からしたら断る理由の方が難しい


「..分かった 俺に出来る事なら何でも教えるよ」


「..!! 本当?」


「よろしくお願いしますっ!!」


**

「ただいまー」


「おかえり!お兄ちゃん!」


あの後色々話し合って俺が教えるのとりあえず今週の金曜日から3週間という事になった というのも1ヶ月と少し後には中間考査が待っている

勉学をきちんとしたい彼女の要望でテスト2週間前までの期間になった


彼女に料理を作っていくのは月曜日と水曜日そして料理を教えるのは金曜日

週に三回も彼女と一緒にいれるのは嬉しいがこうなると俺の動画で

忙しくなる


1年前から基本毎日投稿で頑張ってきたここまでくると続けたい


(大変だけど頑張るぞ!!)


とりあえず夕飯の支度を始める


「あのねお兄ちゃん!私学校でお友達ができたんだぁ!」


「そうかどんな子なんだ?」


「すっごく可愛くて 雪みたいに綺麗なの

 それなのに給食はいっぱい食べてね''ぎゃっぷ''が凄いんだよ!」


(どっかで知っている様な..いや気のせいか..)


「そうかそれは良かったな」


「うん!それで今週の金曜日 うちで遊ぶ事になったんだぁ!」


今週の金曜日だと? その日は立花さんがうちに来て料理を教える日だ


どうやら彼女の家は厳しくて人をあげる事ができないらしい

それでうちで教える事になったのだ


「その日はお兄ちゃんの友達もうちに来るんだ

 仲良くするんだぞ?いいな?」


「はーい!!って今日のご飯ハンバーグ!?美味しそう!」


この時の俺はまだ知らなかった..

先ほどのつばめの友達の話で感じたデジャブ感が何なのかを..








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