エピローグ

 ある日、水面から突き出た大きな石の上にクサガメがいた。その日は晴れで、柔らかな陽光が人を含めた全ての生物に恵みを与えているような気がした。しかし気のせいだろうか。そのクサガメは、恨めしそうに太陽を睨みつけていたのだった。

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甲羅干し 平田陽炎 @Ardea

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