葬儀屋のバイト
ワシュウ
第1話 叔父の秘密…。
これは私が学生時代にバイトしてた某有名チェーン葬儀会館であった話です。
こんな所でバイトしてた理由は、家の後ろが葬儀屋だったから、時給が良かったから、そんなところです。
「お焚き上げ」とは、お札やお守り、古い神棚や位牌、不要になった愛用品や亡くなった方が生前大切にしていた遺品など、最近では亡くなったペットの使ってた餌入れとかを、浄化・供養し、火で焚いて手放す儀式のことです。
神社や寺で宗教行事として行われていて、祈祷や読経によって浄化や供養が行われた後に火で焚くのが一般的です
うちのバイト先の葬儀会館では年に一回、友引の暇な日(※四十九日法要、〇回忌とかは友引にやったりしてる)
この浄化・供養の部分を葬儀会館で行っている。
ちなみに人形供養は別日にやってた。
営業の男性社員が自分の契約者に声かけたり、ここの会館で葬儀をした家にハガキを出したり、ホームページにチョロっと載せたりチラシを新聞に挟んだり。
その日は休みだったけど、思ったより供養の品を持ち込む人が多く
チーフから「予定なかったらヘルプに入って!」と電話で呼ばれた。
予定はあったけど昼からだし、午前中ならと了承してスマホと財布だけショルダーバックに入れてすぐに家を出た。
職場まで近いと1番に電話かかってくるよね?暇な大学生だと思われてるに違いない。
控室に着いてからすっぴんだったと気がついた!
チーフ「内藤ちゃん眉毛あるし化粧いらんよ!思ったより人が集まっちゃって、今日は寒いしお客様にお茶出して!」
※内藤ちゃんとは私の事
葬儀会館が契約してるお寺の中でも、1番年配の住職が来ていた。
なんとなく「何とかと坊主は年寄りの方がありがたい」と言うやつだなと思った。シワが多くて、優しそうな、でも怒ると怖そうな、いかにもな人。
会館の宣伝の為にやってるから花も普通に豪華に飾っていた。
本来遺影や棺がある場所には何もない。
大きいものだとタンスとか、小さなものだと湯呑みや箸とか。
人形供養は別日なのだが、真っ黒になった年代物の雛人形の持ち込みもあった。
自分たちで9時から11時までに持ち込みしてもらい、それからざっと説明(説法)して15分ほど御経を読み、みんな手を合わせた。
会館に来る人は、普段は喪服で来るのにみんな普段着とか私服だから見慣れない感じがした。
昼の12時前には片付けも終わり
軽トラックに男性スタッフとガードマンが供養の品を運んで積んでいたのを横目にバイトを上がらせてもらった。
長くなったけどここまでが前置き
その翌々日にまた電話がかかってきた。
その日は大学ある日で、夕方からバイトだったから1時間早く入って欲しいとかそんなのかな?と思って昼休みに折り返した。
「もしもし、あ、お疲れ様です、今日は4時入りですよね?」
『内藤ちゃんお疲れ!そうだけど違うのよ。
供養の日の事なのだけど、怪しい人は見なかった?』
「え、特には??」
『そうよね、知らないわよね?』
「はい。どうしたんですか?」
『また来てから詳しく話すけど…燃やしちゃいけないモノがあったみたいなの。
お寺さんは週末にお焚き上げする予定で倉庫に入れてたから間に合ったのよ。でもそこに無かったみたいで…"会館にあるだろ!返せ"って怒鳴り込んできたの、でも知らないわよねぇ?』
「怖っ…知りません」
『ごめんね、変な電話しちゃって。気にしないで一応みんなに聞いてるだけだから!じゃあまた後で!お疲れ様』
「お疲れ様です」と電話を切った
何だろう?
勝手に他人の物を持ってきた人でもいたのかな?
講義が終わってバイトに向う
以下チーフの話
今日は2家の告別式があり、1階の大ホールと2階の中ホールを使っていた
すると喪服ではなく普通の服の50代くらいのオッサンが走ってきて
まずガードマンに「燃やすなぁぁ!」と詰め寄る
もちろんガードマンはびっくりして
「ここは斎場であって火葬場は市外です!」と言う。
ガードマンは弔問客か故人の遺族だろうと思い
「どちらのお焼香へ来られました?〇〇家なら奥のホール、△△家なら2階です。どちらも出棺はまだなので間に合いますよ」
「違う!燃やすな!燃やすなぁぁ!」
おっさん燃やすなの一点張りでガードマンは意味が分からない。
警察を呼ぼうかと事務所に助けを求め、電話番をしてたチーフが対応する
チーフ「ここは火葬場ではないので燃えません…あの、どちら様でしょうか?」
おっさん「私は松田だ!先日ここに5段の桐のタンスが持ち込まれただろう!
あれは大事な物なんだ!燃やすな!」
そこでチーフは先日の供養の事で、お焚き上げだとすぐに分かった。
急いで件のお寺に連絡をすると週末にお焚き上げするから確認に来てと
おっさんは自家用車で、チーフは事務所にたまたまいた男性営業スタッフと軽トラで現地へ向う。
お寺の住職さんもおっさんの剣幕にびっくりしたけど、この手の事はよくあることで倉庫に数日は置いておくようだ。
倉庫に入ってた桐のタンスを見ておっさんこと松田は安堵した。
タンスごと持って帰ろうとしたけど重たい上に、どう見ても車に乗らない。
ガサゴソと引き出しを開けて、その引き出しの上をしきりに触り焦りだす
「無い!無くなってる!」
バッ!と勢い良く振り向いた松田の顔が怖かった。
チーフ「こちら側(会館)は中身が何か知りませんよ!」
住職「こちらも仏さんのものに手を付けるほど耄碌してない!」
住職が、寺の監視カメラを見せて運び込んでから誰も倉庫を開けてない事を証明した。
手慣れてるな!やっぱよくあるのね…
さて、会館側も監視カメラを見せたいところだけど受付、ロビー、事務所前や駐車場などしか映っておらず
タンスが持ち込まれ、トラックに積まれる所しか映ってなかった。
(※棺桶の映像は不気味で蓋が空いた話しはよくある、気持ち悪くて斎場の中は映さないらしい)
その時も松田の顔が怖かったそうだ。
チーフ「こちらに映ってなかっただけで、誰もタンスを開けたりしてません!」
その場で仕方なく関係者に連絡をとり私以外のスタッフに連絡がついて知らないと答えた。
松田は諦めきれないのか連絡がつかない人は誰だ!とまくし立て夕方もう一度来ると一旦帰ったらしい
「え!?また来るんですか?」もしかしてタンス預金か??もしや100万くらい入ってたのかな?
チーフ「来ても今度は追い返すわ!
営業の〇〇さんが軽トラでわざわざタンスをその松田さんの自宅まで運んでんよ!
あのおっさん県外から来ててんて!今、高速や言うて電話かかってきてこっちもびっくりしたわ!
タンスを持ち込んだのは市内に住んでる従兄弟と姪らしいけど」
県外からなら今日はもう来ないかもね?とか気楽に考えてた。
仕事終わって着替えて帰ろうとしたら件のおっさんとチーフとガードマンと別の男性営業スタッフが裏口で揉めてた。
チーフ「もう帰って下さい!
だいたい持ち込んだものは供養の後にお焚き上げすると了承してもらってます!」
営業「そのタンス預金は見つからなかったんですよね?」
そこ聞いちゃうのね?やっぱタンス預金だったの?封筒がガムテープとかで貼り付けてあるとか?
松田「あれは元々は私の母の嫁入り道具だったんだ!本家に移った従兄弟が勝手にしたことだ!」
知らんがな…
スタッフは表の入口から帰っちゃ駄目だったんだけど、今日は仕方ないよね…回り込もうと思って振り返ったら
「内藤ちゃんお疲れ様、何してるの?」
と他のスタッフに声をかけられてしまった…
あっ…おっさんこと松田さんとバッチリ目があってしまった
ヤベッって、顔してたのが伝わったっぽい
私を通り過ぎて帰るスタッフ…
私も帰れば良かったのに頭が真っ白になって、何故か帰れなかった
すったもんだあって
件の県外のおっさんの自宅……ではなく車で5分の、歩いて15分かからない所にある本家にチーフと2人で連れていかれた。
どうやらタンス預金ではなく
金庫の鍵を隠していたようだ…普通に考えて金庫の鍵だけがあっても盗らないよね?
立派な旧家のお屋敷の門に車が入っていく…
マジか本物やん!本物の金持ちの家やん!
チーフとお邪魔しまーすと入ると、先日お茶を配った姪らしき女性がいた。チーフは制服のまま、私は私服で来たからあちらも驚いただろう。
松田と姪(30歳後半かな?)が何かボソボソ話していたが、姪は溜息ついていなくなった。
居間を通り、コタツが置いてある昔ながらの和室を通り、奥の部屋に案内される。
そこに更に鍵のついた納戸があり、鍵はダイヤル式で松田がガチャガチャするとガコッと外れた。
その件の金庫はボロボロで汚くて、テレビとかで見るいかにも年代物のゴツい感じがした。
暗号の紙が貼ってあり
金庫は納戸の壁に埋められていた。
松田「暗号化されていて全く訳が分からないのだ」
以下紙の内容
【時ガくれハ開けよ わしハ旅ゆく 謎とかけ】
(1)x^n-1の係数
(2)x^n-2の係数
暗号だな……もう無理矢理こじけたら?
チーフ「は?これだけですか?わけわからない…もう金庫開ける業者を呼べばいいのに」
松田「業者を何件か頼んだが、特注らしく無理だったのだ…仮に溶解して開けて中が燃えたら溜まったものではない」
チーフ「案外開けたら空だったりして?ねぇ?よくあるから!テレビで!」
松田「そんな事はない!はずだ…」
チーフと松田さんがゴチャゴチャ言ってる間に…
(1)x^n-1の係数
(2)x^n-2の係数
1)
各1次式の因数から, x を n-1 コ とり 定数項を 1 コとると,
(係数1)×x^(n-1) という項が出来る.
たとえば,
1 × x × x × ・・・ × x = 1×x^(n-1)
x × 2 × x × ・・・ × x = 2×x^(n-1)
・・・ ・・・ ・・・
というふうに, 1×x^(n-1),2×x^(n-1), ・・・, n×x^(n-1) の n コ
出てくるので,それらの係数の和は 1 + 2 + ・・・ n = n(n+1)/2
(等差数列の和)でもとまる.
2)
同様に考えると,各1次式の因数から
1 から n まで 2 つだけ定数項, あとの n-2 コ は x を描けると
(係数2)×x^(n-2) の形の項が出てくる.
例えば,
1 × 2 × x × x × ・・・ × x = 1×2×x^(n-2)
1 × x × 3 × x × ・・・ × x = 1×3×x^(n-2)
・・・
1 × x × x × x × ・・・ × n = 1×n×x^(n-2)
x × 2 × 3 × x × ・・・ × x = 2×3×x^(n-2)
・・・
x × x × x × ・・・ × (n-1) × n = (n-1)×n×x^(n-2)
という項が出てくる.係数の合計を考える.
1×2 + 1×3 + ・・・ 1×n + 2×3 + ・・・ + (n-1)n
Σ[i : 1 → n-1 ] { Σ[j : i + 1 → n] i×j }
= Σ[i : 1 → n-1 ] { i × (n-i)(i+1+n)/2 }
= Σ[i : 1 → n-1 ] i × { - i^2 + n - i + n^2 } /2
= Σ[i : 1 → n-1 ] { -i^3 - i^2 + n(n+1)i } /2
= { -n^2(n-1)^2/4 - n(n-1)(2n-1)/6 + n(n+1)n(n-1)/2 } /2
= n(n-1){ -3n(n-1) - 2(2n-1) + 6n(n+1) } / 24
= n(n-1){ -3n^2 + 3n - 4n + 2 + 6n^2 + 6n } / 24
= n(n-1){ 3n^2 + 5n + 2}/24
= n(n-1)(n+1)(3n+2)/24
「ググると、こうなるのですが…多分ダイヤル式の答えじゃないですよね?
まぁ分かった所で鍵を無くしてしまった訳ですし?」
松田「暗号を解いたのか?まさか…
いや、そうじゃなくて暗号の答えがダイヤルの答えじゃないのか?」
チーフ「凄い、さすが大学生やね!」
ググるさんが解いたのであって私じゃないし!文系の大学生ですから!
松田「え?この子大学生だったの!…まさか未成年?」
老けてて悪かったな!
だから気軽に連れて行こうとしたのか?!
松田「参考になるかわからないが…父の日記がある」
その父の日記はつまらない内容だった。
いつも怒っていて、何かに後悔してる、こんな大きな家に住んでるのに毎日不平不満ばかり
不幸を嘆く内容がイタかった
読んでも何の手がかりもない
松田「……何か分かったか?」
チーフ「全然!」
松田「あんたに聞いてない!こっちのお嬢さんだ」
「……この手帳よりこの金庫のほうが古いですよね?
開けるのをとっくの昔に諦めてるのでは?金庫にかすりもしませんよ
ってかこの暗号の紙も比較的新しいのでは?」
青い花柄のエプロンの人が声をかけてきた
「あの、お嬢さんがよくこの部屋で遊んでましたから」
大きなお家だからお手伝いさんがいる
お手伝いさんなんてドラマくらいしか見たこと無いよね。外観だけじゃなく本物の金持ちの家やん!
納戸の壁際には子どもの玩具箱が置いてあった。
桐のタンスもここにあったようで、その姪のお子さんが遊んでる部屋なのだろうと推察できた。
桐のタンスが邪魔だから捨てたくなるのはわかるよ、量販店で軽くて可愛いタンス売ってるもんね
「鍵って玩具箱にあったりして?子供が見つけたらオモチャだよね」
私がそうつぶやくと、松田がまさかねとオモチャ箱をひっくり返して探す
すると薄汚れたアンティーク風の鍵が出て来た。
遊びで使っていたけど、重いから玩具箱の底に沈んでしまったのか
松田「これだ!本当にあったとは!見つけたぞ!アハハハ」
青い花柄のエプロンのお手伝いさんが下品なものを見るような目で松田を見てから部屋を出た。
「ウォード錠と呼ばれる鍵ですね(※ググった)
このダイヤル式と年代が違うのでは?ダイヤルとこの鍵は別物じゃないですか?」
松田「前に呼んだ鍵屋と同じ事を言うのだな
扉が厚すぎて音が拾えないらしい」
じゃあコレもう手詰まりやん
もう飽きてきたし帰りたい
その時ドスドスと足音が聞こえた
襖を開けたその人は、会館の制服のままのチーフに気づいてギョッとして、松田に何事だと詰め寄る
そこでまたおっさん2人が揉める。
チーフ「ご供養に出された桐のタンスですが、こちらの方の母の遺品だそうです。
お焚き上げ前でしたのでこちらの方にお返しいたしました」
※両方松田さんなので以下、
従兄弟をタカシ
松田をヒトシ
タカシ「いつの話だ…とっくに中を開けて見てるぞ」
チーフ・私・ヒトシ「「え?」」
タカシは何処から手帳を持ち出して、鍵は使わず手帳を見ながらダイヤルだけをクルクル回して金庫を開けた。
タカシ「中には何も…小判でも入ってたら良かったのにな。
あの鍵もな歪んで使えんくなってたから玩具にした。真鍮か何かで重いがな」
ヒトシ「そんなはずない!!前に調べたけどこの金庫作った当時に3桁万円ほど使ってる
当時の時価で3桁なんて、今だと四桁いってるだろ!隠したな!」
タカシ「仮にあったとして周りに内緒ですむかい!この家どれだけの人の出入りある思ってんねん!」
と、また揉めだした。
そしてチーフが帰ろうと話す。
姪は、お茶を入れたのでお詫びに飲んでから帰ってくださいと申し訳無さそうに言う
地元で有名な〇〇のケーキだ!
あの玩具を使っていただろう子供が挨拶してリビングのテーブルで一緒にケーキを食べる。
子供とは言え、小学生になっていたから鍵も玩具も使われてなかったんだな
チーフは姪相手に営業していた。
真鍮だと思ってたけど…
ひょんな事から金属の指輪をきれいにする動画を見て、汚い鍵を磨く話になり
家庭用の重曹にお湯かけて放置
お酢やレモン汁かけて放置
その後洗剤で洗った
まぁちょっとキレイになったかな?くらいでピカピカとは言わなかった。
「これって…金じゃない?」
チーフ「え?…キレイになってるけど、金なの?銅じゃなくて?」
それには流石に姪も驚いていた。
「ミステリー小説とかドラマ的な落ちだと、金庫の中身より金庫のほうが価値があるかも?
金庫が金で出来てるとか、あの壁に埋まってるとかありますよね」
すると、松田ことヒトシが叫んだ
「何が壁に埋まってるって!お前、何か見たのかっ!」
その声に女の四人(姪、姪の子、チーフ、私)がビビった。
私は紅茶零しそうになったし
姪が取り成して磨いた鍵を見せて
金かも、金属のお店に持って行って鑑定してもらえば、金の値段上がってるからと
そしてこちらに目配せしてくれたから、今度こそ私とチーフは家から出た。
チーフは会館へ、私は会館の広い駐車場の裏側が家だから方向は同じ。
滞在時間は30分ほどだけど疲れた。
「変な人だったね」とか
「大きなお家だったね」とか15分もかからない帰路をあーだこーだ話しながら帰る
数日後―…
バイトに行くとチーフが新聞を持って控室に来た
先日の旧家の写真が載ってる
松田ヒトシが捕まったそうだ。
壁から白骨化した遺体が出て来たのだ。
死体損壊と死体遺棄罪とかで殺人は否定してるとか
新聞を読んでも詳しい年末は載ってなかったけど、ドン引きだ
チーフ「壁に白骨が埋まってたなんて…気持ち悪くてゾッとしたわ!」
それから更に数日後
どこでどうやって仕入れたのかチーフが真相(?)を教えてくれた
金庫の裏側が別の部屋の押入れの裏側になっていたらしく
金庫が金で出来てるかもと私のいい加減な発言を確かめるために業者を招いて金庫を壁からくり抜いたらしい。
そして新聞にのるはめになったとか。
金庫は金では無かったけど…ついでに鍵も
いい加減な事言うの辞めようと思った。
私は知らなかった
新聞にも乗ってなかったことだから
壁に埋まってたエプロンは青い花柄だった
END
葬儀屋のバイト ワシュウ @kazokuno-uta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます