ジェネリックゆず茶と眼球

 1月*日

 また目をやってしまった。

 去年手元が狂って右目に眼鏡を突き刺してしまってから傷が入っているようで治りかけるたびに、ドライアイで傷が入るを繰り返している。瞬きしても目がゴロゴロするし、ならどうすればいいかなんて分かり切っている。今すぐこれを書くのをやめて紙の本を読むべきだ。


 それはそうとして、今日はランニングに行こうと思い、パジャマにしている長ズボンのジャージから短パンに履き替えたほうが洗濯が減るのかと考えて短パンに履き替えたところで「あれ、やっぱりちょっと足が寒いかもしれない」となり、再度長ズボンに履き替えた。

 そして、外に出ていざ! と意気込んでいたら普通に外は雪が降っていたという。


 併読本もレポート用の本も読み終わらず。年末に読んだ『真夜中の相棒』とセバスチャン・サロウの二次創作に狂い続けている。


 1月¥日

 昨日ダメだった目が急に治るわけでもなく、普通に朝起きてから目が痛い。一日六回目薬を差しているのだから頑張ってほしい。SNSを控えめにしようということで本を読む日にすることにした。


 半日ほど耐えていたのだが、突然ホグワーツレガシーの二週目をしたくなった。取り敢えずキャラクリだけしたらセーブして終わりにするぞと意気込んで開始した。ちなみに名前と寮は決めていたので普通に二次創作していた。

 一週目がハッフルパフの女だったため、男のプリセットを始めて弄ったのだがこれが好みの男に仕上がって満足している。最強に胡散臭い顔のいい男が仕上がった。寮はスリザリンである。スリザリン寮で挨拶をするところまでプレイしたのだが、あれほど狂っているセバスチャンはずっと立ち読みしてボソボソ言っているし、初対面でセバスチャンマウントをカマしてきたオミニスは嫌に好意的で、同じく、他寮のくせに箒の扱いが上手いなんて嘘よ。と言ってきたイメルダも仲良くしてくれそうだ。身内に甘すぎやしないだろうか。(このあと、オミニスに理不尽なマウントを取られるだろうが、仲良くしようという雰囲気を感じられるため、赤子の癇癪として見守ることにする)


 1月?日

 朝から活動。とりあえず川上未映子『黄色い家』を読み終える。年始になって初めての重量のあるものを読んだ。掛け違えたボタンはいったん掛け違えてしまうと元には戻らないのだなあ。人間が堕ちていくのなんて一瞬なんだ。そうとも、私のボタンだって、罪には問われないが堕ちているかもしれない。


 と、午前に気合を入れたので午後からは黙々と昨日書きかけだったものを書いた。一日六回の点眼の甲斐あってか、目が痛くなかったのでがつがつ進めることが出来た。


 1月#日

 水筒を割ってしまった。

 仕事のロッカーが高い位置にあり、着替える際に置いていたカバンから荷物を取ろうとして、見事に水筒を高所から突き落としてしまった。去年2023年も終わろうとするときに、運を使い果たしたのか割って新しく買ったばかりだというのに……。

 前回は尻から落ちたので底に穴が開いたが、今回はボディは無事だったのだが蓋が逝ってしまった。朝から水をぶちまけ、一日を100㎖の水で乗り切ることになった。

 割ってしまうのならプラの水筒なんて買わなきゃいいのに。


 1月|日

 この日の日記を書くのを忘れていた。次の日の自分が書いている。寝る前に明日こういいことを書こうと決めて寝たのに朝起きたら全部忘れていた。

 貰いもののゆずがあった気がして紙袋から取り出してみると、見事に腐っていた。ゆず茶を作ろうと思っていたのに出鼻をくじかれた。軌道修正すべく、同じく貰い物のレモンが入っていたのでレモン茶を作ることにした。しぼり器なんてものはないので握力で握る。パワー!!!

 その日、お風呂に入ってもレモンの匂いが消えなかった。


 そして、レモン茶の経緯を話すとそもそもゆずなんて貰っていないそうだ。最初からレモンが二つ。ゆず茶の計画は始まってすらない。


 1月&日

 昨日作ったレモン茶を飲む。一晩漬けると良い感じとレシピに書いてあったので理論的にはいけるはずだ。

 飲んだ。まあ、なんというか最初はとてもうまい。さっぱりしているし砂糖を気持ち多めに入れたので甘い。で、あとからくる苦みと苦み。皮も全て入れたので皮の苦みが消えない。レモンの皮が分厚くて苦みが出やすいのか、ゆずでも同じようになるのか。とにかく絶対に次からは買おうと思った。出来れば小瓶で欲しい。


 1月>日

 風呂で髪の毛を洗いながら一日に振り返りをしている。これを書こう、あれを書こうと良い感じの文を思いつくわりに上がった瞬間全てを忘れてしまうのでここに書いているものは全て今書きながら考えているものだ。あの素晴らしく回転する頭は風呂の扉を開けるまでのものだ。

 ところで、なぜかレポートが修羅場を迎えて峠を越えられそうにない。一か月あったはずなのに、レポートを書くための参考文献が恐ろしくノリが悪く読むのに一週間かかったせいだ。今、必死になって書いている。ちなみに提出期限は明後日からだ。読めば書けるというのは全くの幻想だ。本を一ページ捲るごとに一ページ記憶が失われていく。

 こんな感じで必死になりながら『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガンを間に挟みどうにかやっている。このレポートはおそらく通らないだろう。


 1月&日

 尻から煙が立ち上ってきて一週間。なんとかレポートを書き終える。もちろん、出すからにはやり直しをしたくないのでベストを尽くすが、受かった場合またテストレポートで地獄を見そうでテストである程度外してもいいように高得点は欲しい。

 レポートは書き終えて提出するまでに一切の達成感を感じられないので手軽になにか今日はしたぞ。を感じるために二次創作をする。するとどうだろう。もちろんやるべきことは終わらないのだ。それも今日までの話だ。全てから解放された先にあるのはもちろん来月提出のレポートである。

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