第50話、これで助かった

俺たちはこの地で初めて安全だと判断した人を信じて歩いていた。するとやはり蝮殿からどのような理由で来たのかはわかりませんが我々は蝮殿を大切な恩人なので信じて通すことに致しますと伝えてきた。



やはり蝮さんはこんな場所でも慕われている人たちがいるのだなと関心をしていた。そうして考えているうちに辿り着いた場所は大きな門があり門番がいて俺とユリアちゃんに対しては何者ですかと尋ねられてたがすぐにここまで案内してくれた人が話してくれた。



「心配をしないで下さい、この人たちは蝮殿からこの場所を教えてもらったようで悪い人ではない事は証明されていますので通してください」



「そうでしたか、蝮様がそうと言っているのであれば我々では何も言う事はありませんな、すぐに通しますのでお待ち下さい」



本当にこんな人達まで慕われているって蝮さんはどこまで凄いことやらと思っていると門が開いて先に進みますよと言われてからついていくと辿り着いた場所は大きな街が現れたのであった。



街の中に入るとかなり賑わっていることがわかるぐらいに街の人たちは笑みを浮かべて暮らしていた。すると案内をしてくれる人がこの街の人たちも蝮殿に救われた人たちでこの場所で平和に暮らしているのらしい。



なるほどそれならばここに住むのも普通に良いなと感じていた。どこにも帰る場所がない俺とユリアちゃんにはこのはかなり魅力的な場所に思えていた。



そう考えているのはユリアちゃんもください一緒らしくもし許可でもおりたのであればこの場所に住んでみたいなと言ってきた。



俺も同意して先に進んでいるとこの街を統治しているだろう建物が現れた。どうやらここで街の行政とかをしている場所らしくこの街で一番のお偉いさんもここにいるらしい。



そうして俺達は建物中には入るとそこは元の世界で言えば役所みたいな感じになっており仕事をしている人もいる中で受付の人に案内をしてくれた人が話をしてこの街を統治している人と面会をしてくれる事にしてくれることになった。



しばらくその場で待機した後に受付の人が案内をしてくれる事になった。そうしてここまで案内をしてくれた人は仕事が残っておりますのでこれにて失礼と言ってから立ち去ってしまった。



ここまで案内をしてくれたからせめて名前でも聞いてから後日でもお礼をしたかったのにと思ったけどこの街に住むことができればその機会はいくらでも来るかと考え直して俺達はこの街を治めている領主と対面を果たした。



「どうも始めまして自分はトウキと申します。さて、この地に来たのは蝮殿に案内をされたと聞きましたがどうしてその様な事になったのか説明をして頂けますか」



「分かりました、信じてくれるか怪しいかもしれませんが俺たちに起きたことをすべてお話を致します」



そうしてから俺たちは一切隠さずに真実を伝えた。未来の俺のせいで大変な事になって蝮さんが命がけで時間を稼いでくれたからここまで逃げ切れた事をそして蝮さんは俺を未来の俺みたいにならないように必死に頑張っていることも伝えるとそうでしたかと言ってからならこの街に住んでみますかと提案をされたのであった。



俺達からすればかなり嬉しい話だけどそんなに簡単に信用してもよいのですかと尋ねると別に向こうの人たちは蝮さんを信じているから問題はないという事でもあり、それにいざという時はこの街の人たちもそこそこ戦えるらしいので安心をしてほしいと言われた。



なら安心なのかと思いながら見ているとここに住民票を作るので名前とか契約内容などしっかりと確認をしてからサインをお願いをしますと言われた。



まさか、こんな異世界で現代みたいなことをさせられるとは夢にも思わなかったけどなと思いながらも俺とユリアちゃんは言われたとおりに契約内容を確認してから契約書にサインをするのだった。

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