第49話、活路

俺はいくら考えたところで未来の俺、ギリワン・ボルケーノにお見通しなのでここはあえてのユリアちゃんに任せて見る事にした。



先程にユリアちゃんの事を馬鹿にしていたけど逆に言えばユリアちゃんに対してはかなり油断をしていることにもなるのでそこで突いてから何とかして逃げるしかない。



時間が経つにつれて不利になるのはこちらなので何とかして打開策を展開しないと考えているとユリアちゃんがそう言えばきさらぎ駅の行き方はどうなっているのと聞かれてそうだったと思い出した。



確かにそこならば逃げ切れる可能性が高いと思いながら行き方を思い出して祠に向かって一気に走り出した。



するとエルリアちゃんがまずいです、あの二人はきさらぎ駅に逃げるつもりですと言うとギリワン・ボルケーノは何ー!!と言いながら先程よりも気迫が圧倒的になりながら追撃をしてきた。



それだけにやはりきさらぎ駅はあのギリワン・ボルケーノですら行きたくないと言うか危険な場所なのだなと理解をした。



危険だけどそれだけにギリワン・ボルケーノたちから逃げ切れる可能生は高いのは反応見てからでも分かることだった。



俺とユリアちゃんは必死に走り出して蝮さんが話していた祠が見えてきて後もう少しだと言う時にすぐ後ろまでギリワン・ボルケーノが迫ってきてその体を寄越せーーー!!と叫びながら俺に攻撃をしようとした時にギリワン・ボルケーノを止めるかのように現れたのは蝮さんだった!!



「蝮さん!!無事だったのですね、あそこで間違いはないのですよね」



「はい、間違いはありません。メシアさん、申し訳ありません。私がもっとしっかりとして対策をしていれば良かったのにこのような状況になってしまいましてお詫びを致します」



「何を言っているのですか、蝮さんのおかげで俺たちは助かっているのですからそれとあそこの祠で間違いはないのですよね」



そう言うと蝮さんはその通りですと言いながらきさらぎ駅に着いたら後はメモを見て進んでくださいと言われてから蝮さんは今度こそお別れですねと言いながらギリワン・ボルケーノとエルリアちゃんと戦い始めた。



俺たちは蝮さんの努力を無駄にしない為にも走り出して祠の中に入り込んだ後に言われた通りの回数を叩くと先程まで騒がしかった外が嘘かのように静かになったので恐る恐る扉を開けてみた。



そこは先程とは違う景色が広がっており間違いなく異なる場所に来ていることは理解をした。



そしてそこは大自然が広がっていて普通に安全そうに見えたけど生き物がする気配がなく不気味であった。



なるほどここはあのきさらぎ駅かと納得していた。今はどうやら昼間なのか怖さは半減していたけどこれがもし夜だったら怖いという話どころではない。



出来る限りにこの場所から早めに出て行くほうが良いなと本能的にそう感じ取った俺たちは足を進め始めた。



平和そうに見えるけど何も音が聞こえない辺でやはり普通では無いなと考えていると遠くから太鼓の音が聞こえ始めた。



この音は大丈夫なやつなのかと思いで蝮さんが書き残してくれたメモを取り出して読んでみると太鼓の音から出来る限りに離れて行動をするようにと書かれておりもし捕まってしまうと命の保証はありませんと書かれてあった。



滅茶苦茶に危険なやつじゃないですか嫌だーと思いながらすぐにこの事をユリアちゃんにも伝えて太鼓の音から離れるように移動をして目的の場所に向かい始めた。



そこに向かえば安全に暮らせる場所に辿り着けるというのだ。でも実際にこの世界に来てから未来の俺であるギリワン・ボルケーノの追撃はないから本当に安全に住める場所があればこれ以上もない理想的であるけど果たしてと思いで向かっていた。



道中で危険だと言われている場所を何とかして突破して行くとある場所に辿り着いてここから蝮さんが書いてある安全な場所に行けるはずだと思いながら周りを見ていると人影を発見したのである。



先程も発見したけど明らかに危険なオーラを出しており近づいてはいけないと本能がそう言っていたけど今、見える人影は安全そうに感じたので俺たちは声をかけることにしたのだった。



「あの・・・すみません、この辺に住んでいる人ですか」



「うん?ここまで来るなんて・・・もしかして蝮殿がここまでの道のりを教えてくれたのか」



「はい、ここに来れば助けてくれると教えてもらいここまで来ました。どうかお願いします、行く場所がないのです」




俺が必死に伝えるとその人は分かりましたと言ってからついて来てくださいと言ってから俺たちを案内をしてくれるのだった。




そうして案内された場所は先程まで生き物の気配が全く感じなかったのに感じるようになりそれなのに美しい光景は変わらずにいたので本当に楽園みたいな場所だなと感じるのであった。

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