第48話、対決

やはりそうだったかと何となくであるが理解をしていた。それにしても何とも言えない雰囲気を出していた。



とても禍々しいオーラを出して本当に元々は人間だったのかなと思うぐらいである。



しかも明らかに性格が悪そうでその上に蝮さんの話では悪事もしていたから蝮さんが警戒をしていても仕方がないかとしれない。



それにしても俺の前に何故現れたのかと思っていると未来の俺、ギリワン・ボルケーノが答え始めた。



「何故?と顔に出ているから教えておいてやるよ、お前の体を貰いに来たと言えばわかるかな。未来の世界でわしはあの生物兵器に身体を見事に破壊されてしまってな、代わりの体を探していたのだよ。しかし、わしは強くなりすぎてわしに収まる体が見つかることがなくてな、そんな時にわしは奇跡的に過去の世界に・・・つまりはこの時代に来る事ができた。わしは喜びに満ち溢れながらすぐに部下たちにもここに来るように要請をして機会を待ち続けた。まあ、英雄フェニックスが思いの外に厄介だったことは誤算だったけどな」



なるほど未来の世界で蝮さんに倒されたからこの世界に逃げてきたわけでそこで知らない間に勢力を回復させていたのかと思いながらそれでその見つかった身体こそ過去の俺だったという訳かと言うとその通りだよ、過去のわしと言いながら言葉を続けてきた。



「そうしてわしはお前に憑依して今度こそ世界の全てを支配しようと動き出すと待たしても生物兵器がわしを邪魔をしてきた。だからこそわしはこの世界、そしてこの時代で最大戦力を持っていたフェニックス軍を利用しようと考えた。わしの女であるエルリアが頑張ってくれたおかげでことは順調に進んだが生物兵器がお前を守っていたから少しばかり考えて引き離す作戦に切り替えたら見事に成功して笑ってしまったがな、フッフッフッフッフッフ」



本当に俺を完全に捕らえることができたように喜びながら話していた。俺だって蝮さんのおかげであるけどそれなりに強くなったのだ、そう思い通りに出来ると思うなよと言うとギリワン・ボルケーノはならそれを証明してみよ、過去のわしと言ってから俺たちに襲い掛かってきた。



俺たちはすぐに対応しようと動き始めたがギリワン・ボルケーノは俺たちが想像していた以上に素早い攻撃を繰り出してきた。



俺たちは2対1で何とかして耐えていた。それでも体力があるのでいつまでも耐えられるわけではないので何とかして打開策を考えないとこのままだと殺られてしまうと思いながらも周りを見ていた。



しかし、まだエルリアちゃんが戦いもしないでいるのに気掛かりでありそして相手にはまだ戦力を残している証拠でもありかなり劣勢に立たされていた。



蝮さんに本当なら助けてほしいけど蝮さんもかなりの数を相手に一人で戦っているので助けてほしいと願ってはいけないと俺とユリアちゃんの二人で何とかしてこの難局を乗り越えないと考えていたらユリアちゃんが小さな声で話しかけてきた。



「メシア、この状況を乗り越えられる作戦とかないのかしら昔から頭が良かった貴方しか頼りがもうないのよ」



「ユリアちゃん、そう言ってくれるのはかなり嬉しいけど忘れてはいけないことがある。それは相手は未来の俺になるかもしれない存在だと言うことだ。俺の考えぐらいはすぐに読まれてしまうから何も参考にならない・・・だからこそ、ユリアちゃんには何か考えはないの」



するとユリアちゃんは静かに駆け落ちしかないと言ってきたけど俺はそれはそれで良いかも知れないなと感じたので俺はならそれで行こうと伝えるとユリアちゃんはどうやって?と理解をしていない様子だったので俺はこれで行けるかと思いながらしているとギリワン・ボルケーノがこちらに話しかけてきた。



「全く、この時代でもユリアは馬鹿なのだな。少しばかりは賢くなっていると思っていたのだけどな。まあ、わしのユリアは忠実にやる女だからいくらかマシであるがな」



俺は本当に未来の自分なのに相当に腹が立つ事ばかりをしてくるのでこちらが何かと申し訳なくなるので辞めてくれないだろうかと思いながら俺は生き残るための作戦を始めるのだった。

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