第46話、別れって・・・
フラグ建築みたいな言葉を言ってからしばらくして歩いていると目的の場所の近くになり俺たちは安堵したその時に上の方から物凄い音がしたので何が起きたと思っていると蝮さんが最悪の事態かもしれないと口を漏らした。
やはり、そうなったじゃないですか!すると蝮さんは走って下さいと言いながら有ることを話した。
「まあ、私は運がない男ですから前にパチンコで大当たり濃厚を平気で外す事がありましたから。詳しく言いますとレバブルが95%、保留変化が89%、先読みが88%、演出が金ばかりで68%、70%などほぼ全てが揃った状態で外して周りから悲鳴と同情の声が上がる程でしたよ」(作者が実際に起きたやつを仕事場の先輩が教えてくれました)
どんな確率だーーーー!!??それって絶対に1%もないよな!?とんでもなく運がないじゃないですかーと叫んだ。
俺も前世である程度はパチンコをやっていたから分かるけどそんな事は普通はないからあり得ない数字だから詳しい事は分からないけど下手にすれば天文学的な数字になるから。
まさか、こんなに運がない人に遭遇するなんて思いもしなかった。すると蝮さんはでも運があるときもあるのでと答えた。
「でも運がある時はまずは生まれた時に医者から二十歳まで生きられる可能性が10%しかないと言われてしまっているけど二十歳以上まで生きた。病気で生存率が7%〜8%しかないのに生き延びて更に交通事故で生死を彷徨って見事に生き延びたついでに確率は1%〜3%だったらしいですけど」(またしても作者の実際の話、おかげさまで医者からは何で生きているのと言われる始末)
この人は運があるのかないのかが分からないなと感じていた。少なくても悪運はかなり強いという事だけは理解をした。
でも今は追手が来た可能性が非常に高いのですぐに話を終えてから走りを再開していた。
追いつかれたらたまったものではないからそれには蝮さんも賛同していた。そうして目的の場所に辿りつきそうな時には既に追手がかなり近くまで迫ってきていた。
足音がかなり近くまで迫って来たのを確認した蝮さんはすぐに左右の壁を破壊して道を封鎖をしたのであるがこれもただの時間稼ぎしかならないから急ぐよと言ってすぐに走り出した。
そうして目的の広場に辿り着いた、ここから転送して町まで帰りその後に町の周辺を転送結界を作り出していたのでそれを使って安全な場所まで逃げると言うのが蝮さんが考えたシナリオであった。
蝮さんだけはここに残って足止めをするつもりだと言うのだ。いつ頃合流することが出来そうですかと尋ねると蝮さんは暗い表情をしながら答えた。
「いや、この後にメシアさんたちと合流することはない。短い間だったかもしれないけど今生の別れてす、メシアさん」
・・・嘘だろ、蝮さんはもしかして死ぬまでここで足止めをするつもりですかと言うと蝮さんは死ぬつもりはないけどこれからメシアさんたちが向かう場所は蝮さんでは入る事ができない場所らしくそこは蝮さんはもちろんの事、未来の俺もそこに向かうのは至難の業で助かるらしい。
だから蝮さんはここで捨てがまりをして俺たちが逃げ切るまでここで奮闘するつもりだと言うのだ。
それで成功してもこうして蝮さんとは会う事は出来なくなるのを向こうも承知しているのか最後に俺に対して話してきた。
「メシアさん、短い間だったかも知れませんが私は貴方と一緒に暮らせて楽しかったですよ。どうか、その優しい心を失わずに最後まで頑張って生きてくださいね。私はこんなところからですけど応援をしてあげますから」
優しい笑みを浮かべてこちらを見ていると俺達から来て方角から壁の瓦礫で出来上がった物が破壊される音が聞こえた。
そして蝮さんは転送結界はこの先ですと言って蝮さんは向かってくる敵を見るために俺たちに背を向けてそこからは振り返る事はせずに待ち受けているだけであった。
俺は蝮さんの思いを無駄にしない為にも奥の部屋にあった転送結界から外に出るのだった。
そこからいなくなる前に蝮さんが誰かと戦い始めた音は聞こえてくるだけであったのだ。
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