第44話、不安な動き
俺たちは休憩して食事をしてから今後の予定を考えていた。いくら蝮さんが色々と警戒をしてくれると言っても寝ないと体力が落ちてしまうのは変わりはない。
その時の見張りをどうしようかと悩んでいた。この家に結界こそはあるけど見張りはいないと心配なので3人でその時は見張りをしようということになった。
その方が気持ち的にも良いからと言う事になったけど俺たちが警戒をしているのはあくまで蝮さんが寝ている時だけなので気軽であった。
蝮さんはかなり警戒態勢をしっかりとして俺たちを守ってくれていた。安全確認をしてきた英雄フェニックス軍の部下たちにもしっかりと憑依されていないか点検していた。
本当にこの人の警戒心はかなり強いからな、それだけに嫌なことがあったからだと思うと何とも言えない気持ちになっていた。
しかし、それから半月ほど経過したが未だに敵は動きを見せずにただ包囲をしていた。本当に何かを待っているように待ち構えをしていた。
なんとか何事もなく暮らしていたのだけどある日に蝮さんから提案をされたのであった。
それはこの場から避難をしようと言うのだ、最初はなんでと思いで言うとすぐにその理由を教えてくれた。
誰かが憑依されていないかを調べていたけど部下にはそんな様子はなくそうなると一番怪しいのが実は英雄フェニックス様ではないかと考えているのだ。
未来の世界では2代目に憑依していた事を考えるとあり得ない話ではないと言ってかなり怪しんでいてもしそれが本当なら俺たちを守りきれないので一度ここから逃げる事を提案したという訳だ。
確かにもしそれが本当だったら滅茶苦茶に危険な場所になってしまうというわけだけどここから逃げれる場所はあるのと俺が尋ねた。
「蝮さんの言う通りにそれはそうかも知れませんがここから逃げれる方法が無いじゃないですか。この場所に繫がっている場所には敵が待ち受けているので」
「メシアさん、私と一緒に出会った場所を覚えていますか。実はあそこには繫がっているのは一つではないですよ、あそこから隠し通路を通れば無事に逃げ切れますから。問題なのは英雄フェニックス軍の部下たちに見つからずに学校まで辿り着くことだけだな」
そうだよな、もし蝮さんの考えが正しいのであれば見つかったらすぐに追撃を受ける事になるからなと考えながら行動を起こそうと決めた。
実は出来る限りに怪しまれないように実は最近では車の移動をしていたのだ。確かに車があるけどどうして車で移動するのかと思っていたけどもしかしてこの為と言うと蝮さんはその通りと楽しそうに答えた。
それならば確かに行けるかもしれないと感じて俺はもちろんの事、ユリアちゃんにエルリアちゃんも同感して行動に移し始めた。
正直に家にいる時間が多く退屈だったので正直に嬉しかったなと思いながら俺たちは車に必要最低限だけ入れてから目的の場所に向かい始めるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます