第43話、蝮の考え

蝮さんから話を始めていた、敵は深い追撃こそはしていないけどここから逃さないように包囲網をしているの事、エルリアちゃんをここに連れてくるのにかなり苦労をしたと話してから蝮さんの考えを話し始めてくれた。



「メシアさん、私の考えを伝えますとこの状況はかなりヤバいと言っておきます。完全に逃げ場がないのである意味籠城戦を展開しているとも言えますが基本的に敵側はこの場所の事を知っています。ですから兵糧攻めなどは聞かない事は承知の上でこの場所を包囲しているのです。メシアさんにはこの意味が分かりますか」



俺はいや、分からないなでも確かに兵糧攻めが聞かないなら包囲網など役に立たないのにここを包囲している意味がないのに包囲をしていると言うことは別の目的があるのは理解が出来たけどそれが理解出来なかったけど蝮さんは分かったのと尋ねると蝮さんは口を開けて話した。



「目的がメシアさんの以上は他に行く意味がないだから考えられるとしたら・・・何かを待っているとしか思えないのです。そして何を待っていると言うと内部からの内通者が事を起こすのを待っているとしか考えられないのですがメシアさんはどう考えていますか」



いや、絶対にそれだろう。色々と経験している蝮さんの話を聞いてそれしか考えられないのですけど。



と言うか内通者!?滅茶苦茶に怖い事を言ってきたなと思ったけどあの未来のユリアちゃんたちを思い出すと確かにやりそうかもしれないと感じてしまった。



でも誰が内通者なのかと考えられる人が思いつかないから余計に恐怖を覚えていた。すると蝮さんはある程度の予測を伝え始めていた。



「そうだな、考えられるパターンとして何か見返りに裏切る、それとも最初から裏切っているパターンそして敵に憑依されてしまったパターンなどが考えられる。この中で一番可能性が高いのは最後の敵に憑依されてしまうと言う可能性が高いと私は考えています。未来の世界でもそんなことが多くありましたので可能性的に高いと私は見ております」



マジか、そんな事もあり得るのか。それならばどうすれば良いのかと尋ねると蝮さんは対策を考えた。



基本的に蝮さんはその憑依してくる敵を探知が得意だと言って既に結界や既にユリアちゃんやエルリアちゃんが憑依されていないかを調べたらしいけど安全らしい。



しかし、英雄フェニックス軍までは見ていないからもしかしたらそこにいるかも知れないと睨んでいるとかそんな怖いことを言わないでほしいですと答えるとしかし、いきなり絶望的な状況が来るよりも予めに知っていたほうが対策など対応が早くできるからと伝えてきた。



まあ、確かにそれはそうかもしれないけどここにいても安全ではないという事だけは理解をした。



そもそも何で俺を狙っているのかと思って蝮さんに尋ねたら返事をしてくれた。



「それはメシアさんの体に憑依してこの現世に蘇ることを目的をしている未来の世界にいるメシアさんが指示をしているからだと考えられます。でも詳しい目的までは流石に分かりませんがよくでもない事だけはわかりますよ」



それを聞いた俺は本当に未来の世界の俺は腐っているほどに性格が悪そうだなと自分に対して嫌になりそうだったけどそんな考えをしていることに気がついた蝮さんが笑顔で話した。



「でも安心をして下さい、私がメシアさんたちをこの手で守ってみせますから信じて下さい」



そう、本当にあの英雄フェニックス様が見せていたあの優しさに似ており蝮さんがどれだけ英雄フェニックス様が好きだったのか理解が出来る。



そしてそれだけに助けられなかったことが死ぬほど悔しいはずなのに俺も未来の世界のやつにならない為にも頑張らないとなと決意を固めるのであった。

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