第41話、和解はしたけど課題は残る
俺はユリアちゃん・・・いや、アヤカに伝える為に近づいてから話を始めた。
「いいかユリアちゃん・・・アヤカ。俺は理由も蝮さんから教えてもらったから何も恨んでいないから安心してくれ、もし恨んでいたらこんな事を言わないだろうしここまで来ることはないだろう」
「でももしかしたら私に復讐する為に近づいているかもしれないでしょう、それなら別に私は構わないけどその時にメシアが私に対して見てくる目が怖くて・・・本当は私が悪いのに」
「別にあれはお前のせいではないだろう、ジュンのやつが悪いだけだからお前が気を病む必要はないから安心してくれ。俺か気にしているように見えるか」
そう必死に伝えていると英雄フェニックス様が話をしてきたのであった。
「まあ、ジュンが本人から自分が悪かったと言っていたからお主は気にする必要はないのう。後は小娘、お前次第だのう」
そう言うと静かにユリアちゃんが私を許してくれるのと言ってきたのでそうだよと言うと泣きそうになりながらこちらに来て抱きついたと思うと泣き出してしまった。
全く、こんなに泣いたのはいつ以来かなと思いながらも俺の事を嫌いになっていなかったと安堵をして頭を撫でていた。
そうしている時に蝮さんが無事に俺たちと合流して無事でしたかと伝えると蝮さんは平気そうな顔をして答えた。
「まあね、あんな程度で死ぬようなら私は当の昔に戦いで死んでしまっていますから。それよりも・・・フェニックス様、お約束通りに話を致します。私の事に何であなた様の病を知っている事を偽りなく教えます」
そうして蝮さんは俺に対して話してくれたことをすべて話して英雄フェニックス様、そしてユリアちゃんにも伝えたのであった。
すると英雄フェニックス様がそうか、そんなに辛い事が遭ったのに助けられなくて済まなかったなと言うと蝮さんはそんな事はありませんからフェニックス様が幼い頃の私を助けてくれたからこそこうしているのですからとすぐに返事をした。
そうしてしばらくは蝮さんが知っていることを色々と話してくれていた。半分ほどは関係もない事だったけど蝮さんが楽しそうに話していたので特に何も言う事もなく聞いていた。
その間にもようやくユリアちゃんが泣き止んだと思っていたら疲れて寝てしまっていた。本当に昔からそこは変わらないよなと思いながら優しく見つめていた。
そうして今後の予定が決まったらしく話を始めた。
「さて、未来から来た蝮からの話によればこれからの・・・いや、メシアの行動によって大きく変わるという事が理解をした。それに悪い方向に持っていこうとする者達もいる以上はこの場所では守りにくいと判断して我々の拠点で一度、態勢を整えてから反撃するのが良いと考えているがどうだ」
俺もそして蝮さんも反対することなくそれに賛同してからならばと英雄フェニックス様が言って行動に移し始めようとして蝮さんもエルリアちゃんを引き連れて向かうから先に行ってくれと言われた俺たちは英雄フェニックスの後を追って向かい始めるのだった。
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