第31話、平和な日々がようやく

それから俺達は警戒をしながらも町など復興を始めていた。最初こそは大変だったけど俺のやる気に蝮がが想像以上に協力してくれたので意外にも復興速度は早かった。



そんな事でしているうちにユリアちゃんやエルリアちゃんなどが町の人々たちに受け要られてなんとか平和に暮らし始めた。



まあ、性格が良くて美少女を嫌う人は滅多位にいないから当たり前かもしれないけどと思っていた。



そこでやはり気になるのが蝮の事で町の人々たちにも協力して何かしらのことを聞けないのかなと考えて色々とお願いをしてみたけどやはり蝮がは何も話すつもりなどなく答えてくれなかった。



いい加減に話しても良いと思うけどなと考えながらも俺たちは平和に過ごしていたある日にユリアちゃんとエルリアちゃんがたまには外でゆっくりとでもしないと誘われた。



確かにこの頃は町の復興などであんまり時間などなかったからな、それに町もだいぶ復興したことだし少しばかりゆっくりとしても何も文句はないよねと思いながら俺たちは街の外に出た。



本当にこの辺りは自然豊かでどこで休んでもかなり気持ちよく過ごせそうな場所ばかりだった。



そしてユリアちゃんとエルリアちゃんがここはとても景色が良くてゆっくりとするのに最適だよと見つけた場所に向かっていた。



そこはどんな場所なのであろうかと思いながら向かっていると確かに景色は最高で自然も豊かだけどそこに寝ている人がいたので危険ですよと起こそうとしてあげたけどそんな事は必要はない事はすぐに理解をした。



そこに寝ていたのは蝮で静かに気に横たわって寝ていた。町で全然見かけることがないからどこで寝ているのだと思っていたけどこんな所で寝ていたのかと驚きながらも俺は蝮が寝ているから場所を変えようと提案をした。



するとユリアちゃんとエルリアちゃんは確かに寝ている所を起こすのは良くないからと言って別の場所に移動しようとしたその時に蝮が目を覚ましたのかこちらに向って話を始めたのであった。



「済まなかったな、せっかくの大切な時間を台無しにするところだったな。私がこの場から離れて行くからあとは3人でゆっくりとしてくれ」



「いやいや、悪いから気にしないで頂きたいのですか。私達はメシアさんとユリアさんと違う場所に向かいますから気にせずにしてゆっくりとして寝ていてください。蝮さんにはいつもお世話になっておりますから」



「気にするな、私が単純にそうしたいと思ったことだから好きにゆっくりとするが良い」



「まあ、そんな事を言わずにメシアも嫌じゃないだろうしここは四人でゆっくりとしないかしらそれならば別に問題はないでしょう」




なるほどな確かにそれならばこちらも悪くはないし蝮との距離感も縮まるかもしれないからいい案だなと思いながらユリアちゃんの提案に賛同してきた。



蝮は何故お前たちと一緒に過ごさないといけないのだと言っていたけどそこは気にしないでほしいと言うと蝮はお前たちは良いかもしれないが私は良くないと言ってきたけどまあ、これもなにかの縁だと言って説得すると蝮は何も言わずに黙り込んで座り込んだ。



それならば持ってきたトランプでもして一緒に遊びましょうと言ってからまずは四人でやりやすい大富豪からやり始めた。



蝮は最初こそはなんでこの私がと言って嫌々そうにしていたけど後半になってけるにつれて楽しくなってきたのか真面目にやってきてその上に今まで見たこともない笑みなど僅か一瞬であるけど見せてくれたのであった。



するとついやってしまったと蝮はすぐにいつも通りにしたけどその時の様子は俺以外にもしっかりと見ておりユリアちゃんとエルリアちゃんが蝮さんも楽しんでいるようで良かったですと言っていると蝮がすぐに反論してきた。



「いや、これはつい昔の悪い癖であり、そんなにお前たちに対しては何も心を許していないからな。別に大富豪が楽しかった事に関しては・・・そこは認めるけど、あくまでそこだけだからなお前たちに対しては何もだからな」



そう言っていたけど明らかに最初に出会った事よりは丸くなり始めているだよな。



まあ、それでもここまで警戒されているのはやはり未来でこの人となにかトラブルがあったのには間違いはないけどなと考えながらも俺は深いことは考えることはせずに今は楽しむことに集中する事にしたのだった。

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