第29話、あの・・・滅茶苦茶に強くなっているのを忘れていた
先程の質問に先に答えたのはユリアちゃんだった、ユリアちゃんは当たり前のように話した。
「当然でしょう、私は魔王軍から追われている存在なのだから戦うことに何も抵抗感はないわよ。それよりもエルリア、貴女はどうなのかしらいくら何でも流石に魔王には立ち向かえないのかしら」
「そんな事はないよ、私だって魔王軍にいた時はかなり待遇も悪く虐めなどもあったからこれはみんなを見返す為にも戦うよ」
まあ、そんな事で二人とも戦う決意は固く裏切られる心配はなくなったけど明らかに強そうな魔族が先にあるのが恐らく町の人たちが捕まっている牢獄でもあるのだろうなと思っていた時にユリアちゃんが俺の得意な魔法で先制攻撃でもしてみたらどうかしらと言われた。
確かにそれならばこちらも得意な魔法攻撃ができるのである程度は有利に動くはずだと考えて俺は早速魔法攻撃をしてみたのであった。
すると俺が想像していた以上に魔法攻撃の威力があり一撃で見張りをしていた魔族を消し飛ばしてしまった。
あまりの威力に俺は唖然として二人に感想を求めようとしたけど二人も俺と同じような感じで何が起きたのか分からない状態である。
そうだよな、出した本人が分からないのに他人が分かるわけがないよなと納得してしまった。
でもかなり強くなったのは先程の光景を見て理解をした。そして蝮が傲慢はせずにしてくれとしつこい程に言われていたけどその意味が理解をしたのであった。
確かにこれで何も言われなかったら傲慢などしてしまうところだったかもしれないなと感じてしまう。それ程に一気に強くなりすぎたかもしれないと考えているとユリアちゃんがともかく今は町の人たちを助けることに専念しましょうと言って次に進んだ。
そうしてしばらく前に進むと大きな牢獄がありそこにたくさんの町の人々が入っていた。
やはり蝮が言っていたとおりだったなと思いながらも助け始めることにした。それにしてもこの牢獄は中々良い素材で作られているから簡単に壊す事はできないなと思っていた時にユリアちゃんとエルリアちゃんがあの〜と言ってきたのでそちらに振り返った。
そこには単純な力で牢獄を破壊してしまった絵図がそこに完成させていた。私は非力なはずだったのに何故か普通に壊してしまいましたと驚きながらも俺に報告してきたけど俺にはどうすることもできないからね。
とりあえず驚いている町の人々を落ち着かせてと思っていると町の人々が殺される、魔族に殺されると泣き出してしまったけどなんでと思っていたらそうだ、ユリアちゃんとエルリアちゃんは一応、魔族の部類に入るから・・・ヤバくないと思いながらも俺はなんとか町の人々の説得に回るのだった。
それにしても何でこんな目に遭ってしまうのだろうかと俺自身の運命を呪いたくなるほどに大変な人生だなと改めてそう感じてしまったのであった。
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