第22話、この力さえあれば(ジュン視点)
ふざけるな!!自分はそう思いながら逃げていた。その理由はあのメシアを追い詰めたと思ったのに邪魔をしてきた者がいたのだ。
別に大したことがないやつだったら問題はなかったのだがその人物は前世からでも神話として伝説として語り継がれていた英雄フェニックスだった。
最初は嘘だと思っていたが戦ってみてすぐに本物だと理解をした、その上に自分の部下に一斉に攻撃を仕掛けさせたがダメージは一切受けずに近づいてきた。
そうしてから英雄フェニックスは初級クラスの風魔法を発動させたけど威力はすでに最上級クラスの魔法と呼べるほどの威力だった。
ば、化け物だ!明らかに次元が違う存在だと自分はすきを見てすぐに逃げ出した。いくら英雄フェニックスでも老人になっているから逃げれば助かると考えて必死に逃げたが捕まってしまった。
やばいやばいやばい、このままでは自分は殺されてしまうと考えていると生贄を5人ほど差し出せば助けてくれそうなことを言っていたのですぐに5人ほど差し出した。
2名ほどはすぐに自ら行ったから残りの三人は無理矢理押し出した。
これで自分は助かると思っていたのにあのクソジジイ!嘘を付きやがったなと思って自分はこの原作の主人公だぞ、許せねぇ許せねぇと思っていたら急にメシアに向かって襲いかかる集団が現れたのである。
あのクソジジイはあのメシアを助けるために自分たちから離れて行ったので好機だと思いで逃げ出して走り出した。
絶対に、絶対にメシアにあのクソジジイに復讐をしてやると決意をして逃げていると急に前から怪しそうな男が現れたのであった。
自分はすぐにお前もあのクソジジイ、フェニックスの仲間かと強気で言うとその男はとんでもないあんな老害みたいなやつの仲間ではないですよと言いながら男は話を始めた。
「申し遅れました、吾輩はアーリマンと申します。どうか覚えて頂けたら幸いでございます、この世界の英雄ジュン殿」
あ、アーリマンだとそれが本当ならばあのクソジジイフェニックスと何度も長い間戦いを繰り広げてきた好敵手でもあり因縁の相手にもなる存在だ。
そんな存在が何で自分の前に現れたのかと思っていると向こうがこちらに関係なく話を続けてきた。
「そうだ、君の表情を見るからになんで自分の元に現れたという顔をしているから教えてあげるね。特別な存在の君があまりにも可愛そうだったから助け舟を持ってきてあげたけど乗っていく」
助け舟だとそれは何だと言うとアーリマンは吾輩と契約して強大な力を手にしてあの老害と君の事を邪魔をした者たちを一緒に殺さないと言ってきたけどその後はどうするつもりなのと尋ねるとアーリマンは答えた。
「君の素質の開花と吾輩からの力を差し上げるよ、是非とも受け取ってほしいかな。まあ、ものは試しだ今から送り込むね」
そうアーリマンが言った瞬間から自分から信じられないほどの力が溢れてきて抑えきれないほどに増大していた。
その力の圧巻に自分は喜びに満ち溢れた、これで自分を邪魔をした者達を消せるとそして今度こそこの世界を自分の物にする時が来たのだと確信をしたのだった。
アーリマンさんよ、あんたには感謝をするよ。少なくてもこの世界で自分に危害などなければ悪事を黙認してあげるよと伝えた。
ここまでの力を貰ったのだ、それぐらいは許してやろうと言うとアーリマンは嬉しそうにしてありがとうございますと返事が返ってきた。
さて、これであの無能を殺すだけだと思っている時に一緒にいた冒険者たちがジュンが化け物に変わったと煩かったので力を試すついでに殺してみると一気に冒険者たちは死んでしまった。
そして死体から何か出ているなと思ったがあれは魂だとなんとなく理解してそれを食べた。
すると先程の魂を吸収してからか強くなった気がした。これは本当に素晴らしい力だ、もう強すぎて笑いが止まらなくなった。
殺してやるコロしてやるコロシテヤル、あの無能をコロシテヤル!!!
自分は来た道を戻ってあの無能を殺しに向かった。
全く、人間はどうして後も簡単に堕ちるのか。面白くてたまりませんな、それとあのメシアと言う男も早く堕落させたいですね。
なんせ、彼はあのジュン・・・いや、最高傑作とも呼べる吾輩の作品、アジ・ダハーガ、生物兵器630よりも強くなる素質があるのですからね。
さあ、フェニックス(宿敵)よ、最後の勝負にしよう、最後に勝つのはこのアーリマンだけどな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます