第15話、ヴァンパイアとサキュバスの罠に掛かってしまいました!!

「やめてください、ユリアさん。そこまでするのでしたら私も反撃をしますからね」



「ようやく反撃をする気に・・・って、ちょっと待って・・・あなた、サキュバスと言うだけに上手いから胸だけでも感じているから待って」



扉越しから聞こえる甘い淫魔たちの声に俺は興奮して下の方も既に臨時態勢をしていた。



無理無理、本物のサキュバスとヴァンパイアがこんな事をしていてしかも絶世の美少女であんなプレイをして何も感じなかったら逆に凄いと感じてしまうほどにやばいから今は。



何で見れないのかなと俺は既に理性が負けそうになっていた。そもそもなんで俺は扉を開けたくないのであろうか?



確かに扉を開けた瞬間にユリアちゃんのドロップキックを食らうことになってしまうけどそれがどうした。



目の前に辿り着かなければならない理想郷があるのにその程度のやつに阻止をされても良いのか、いや良くない!!



ならば勇気を持って扉を開けてどんなに強力なドロップキックを繰り出してきても忘れないようにしっかりとこの目と脳みそに刻みつけようではないか。



そう、ユリアちゃんとエルリアちゃんの百合百合状態をしているこの瞬間をこの目に焼き付けてみせると俺は息を整えて覚悟を始めていた。



ユリアちゃんのドロップキックが繰り出させるまでの時間はおよそ十秒ぐらいだろうそして全体図で約5秒間、そしてユリアちゃんを中心は2秒間の、またエルリアちゃんもまた2秒間の脳内録画をする。



あまりの1秒はその他の項目のロス時間に当てるつもりだ。これで約十秒間しか俺には残されていないのだ。



しかし、それでも構わない!!目の前の理想郷を見れるのであれば。覚悟や作戦の完璧に整え終えたので俺は内心でメシア、逝きますーー!!と言ってから扉を開けたのだった。



そうして写り込んできた光景は俺の想像を超えるほどの理想郷と言える眺めだった。



お互いに重なっていておっぱいとおっぱいがあたってなんともエロい光景であったので俺は計画にない大量の血を鼻血から溢れ出してきたのであった。



しかし、俺に後悔はなかった。こんなに素晴らしい光景を見て死ねるのであれば何も悔いはないからと考えながらその場で倒れ込んで気を失うのだった。




どれほどに時間が経過したのか俺が次に意識を回復した時にはソファー上で寝かされていた。



そうか、俺はあれを見てと思い出しただけでもまたしても鼻血が出そうになりそうだったので必死に忘れることにして二人を探していると台所でお湯を沸かしているのか湿気がこちらまで来ていた。



そんなにして何をしているのかと思っていると大量のカップラーメンが食べられていた。それを見た俺はまさかと思いで向かってみるとそこではユリアちゃんとエルリアちゃんが二人で仲良くカップラーメンを食べていたのだ。



別に食べるなとは言わないけど俺の分は何処にあるのと思いで尋ねる事にした。



「おーい、ユリアちゃんにエルリアちゃん。俺の分のカップラーメンは何処にあるのかな。もしかして全て食べてしまったとは言わないよね」



そう言うとユリアちゃんにエルリアちゃんは何も言わずに目を泳がせて誤魔化そうと必死にしていた。



フッフッフッフッフッフ、ユリアちゃん、エルリアちゃん、食べ物の恨みは意外と恐ろしいことをその身で教えてやると襲いかかろうとした時にユリアちゃんが待って、こちらもお礼としてなにかするから待ってほしいと言われた。



けれども俺のカップラーメンの恨みをそれで償いきれると思うなよと思っていたらユリアちゃんがその内容を教えてくれた。



「私とエルリアちゃんがあなたに対して今夜、3pをしてあげるからそれで許して欲しいかなって」



何!?3pをしてあげるから許してあげてほしいだと・・・そんな事で許されないと思っていたのか。



マジでこんなに可愛い美少女二人を同時に美味しくいただけるの、それならばカップラーメンは仕方がない犠牲として処理をしておくよ。



カップラーメン、お前は良いやつだった。俺はお前が残した功績を絶対に忘れないからなと思いながら許してあげる事にした。



まあ、レベルドレインはされると思うけどそれはあの二人が相手をしてくれる事を考えると些細な事だしと思ってパソコンをまた立ち上げてこの場所に関して何か情報があるのかなと気になって調べた。



その結果、少しばかりであるが判明したのである。この場所はあの伝説にもなっているフェニックス神話に登場する英雄フェニックスの活動していた拠点の一つらしい。



現在では使われなくなったようだけど設備はしっかりとしていることが分かる。それにしても英雄フェニックスっか、元の世界でも同じ神話だったのでもしかしたら本当にある神話なのかもしれないなと考えていた。



そして噂程度だけど英雄フェニックスは未だに生きていると伝えられるけどいくら何でもそれはないだろうと思っているけど。



ともかくここがあの英雄フェニックスの拠点だったことには変わりはなさそう。それにしてもこんな場所で英雄フェニックスの名前を聞くことになるとは思いもしなかった。



英雄、フェニックス。どんな神々や悪魔たちを相手に無双して平和に導いた英雄であり、その伝説は俺が元々住んでいた世界にもそしてこの世界にも伝説として残っていた。



本当に英雄みたいな人だったのだろうなと考えていた時にユリアちゃんが何をしているのと聞かれたので俺はこの場所がどんな所なのか調べるだけ調べた結果を伝えた。



するとユリアちゃんとエルリアちゃんが本当にと言って真っ青になって聞いてきた。そう言えば、英雄、フェニックスはサキュバスとかヴァンパイアとかが嫌いだった話があるからなと思いだしているとユリアちゃんが俺を掴んで話をしてきた。



「メシア、悪い事は言わないからここからさっさと逃げましょう。こんな所にあのやばい化け物が現れたら私の人生が終了してしまうから」



「ユリアさんの言うとおりですよ、ここは今すぐに逃げましょう。本当にあんな化け物に遭遇でもしたら私は死んでしまいますから。英雄、フェニックスを相手に倒せた者がいないのに勝てるはずがありませんからすぐに荷物をまとめて脱出しましょう」



二人が滅茶苦茶に怯えています、でも確かに英雄フェニックスが敵対心を持っている可能性を考えたら逃げたくなるよね。



だって、あの英雄フェニックスはチートを超えたチートと言うかバグキャラみたいな存在だから勝てるはずがないよね。



一人で百億人を相手に勝ったとか頭がおかしい逸話も残っているから普通に逃げたい気持ちはわかるけどそんな英雄フェニックスがここに来る可能性は低いと俺は考えていた。



なぜならばもし今でも使っているのであればこれ程に家などにホコリなどがたまっているはずがないからきっと何かしらの理由で使われなくなったと思うから大丈夫。



それにそこまで強いと言うか桁違いにも程がある存在ならばここに誰かがいると気がついている可能性だってあるのだから気にしても仕方がないでしょう。



いざという時は素直に謝って許してくれるようにお願いをすればあの英雄フェニックスなら許してくれると思うよと伝えた。



するとユリアちゃんとエルリアちゃんは心配そうにして本当ですかと聞いたけど英雄フェニックスがそんなに酷いことをした記録が残っているのかと尋ねると確かにないですけどもしかしたら私達が最初の犠牲者になるかもしれないと心配をしていた。



まあ、何が起きたらなんとかしてみせるからと言って落ち着く様にお願いをして今夜は色々としたので疲れたから寝室があったのでそこでもう寝ると伝えてから寝室に向かった。



そこはもう二度と見られないと思っていた光景を見てベットに飛び込んでから眠りにつくのだった。

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