第13話、こんな場所にこんなのがあるのかよ

それから数時間後、美味しく初対面のサキュバスを頂きまして下の方も落ち着いたことでさて、どうしようかと悩んでいた。



野宿しようにも材料が少なすぎるから出来ないからなと悩んでいると先程のサキュバスが目を覚ましてこちらを見て赤くなりながら話を始めてきていた。



「あの・・・人間さん、私はレベルドレインをしてしまいましたけど本当に良かったのですか。こんな私にレベルドレインをさせても良かったのですか」



「良かったに決まっている、こんなに可愛いサキュバスとあんなことやこんな事をしないのは人生の楽しみを捨てているとしか考えられないからな。それと自己紹介がまだだったな、俺はメシア。冒険者をしていて職業は見習いメイジだ、改よろしくな」



「こ、こ、こちらこそ宜しくお願いします。私はエルリアと言います、末永く宜しくお願いします」



それを聞いた俺はそんなに固く挨拶はしなくて良いからと笑いながら返して気持ちを落ち着かせてから俺はエルリアちゃんに質問をしてみたのだった。



君はこんなところで一人で住める場所はあるのかなと思ってと伝えるとエルリアちゃんが実は私でも分からない事ばかりの場所があるのですけどそこで暮らしておりますと言ってきたのである。



なるほど何かしらがあってそのおかげで生きて来られているわけか。その何かを確かめても良いかなと伝えるとエルリアちゃんは嬉しそうに返事をして分かりましたと言って案内をしてくれた。



そこは崖に洞穴が空いておりそこから入って行くのだけど本当に魔物がここにはいないなと疑問に感じて尋ねてみるとエルリアちゃんはきっとこの先のやつが関係があると思いますと伝えてきたのでなるほどそれ程に異質な物なのかと考えてしばらく歩いていた。



するとエルリアちゃんがまもなくですと伝えてきたのでさてさて、どんなものが現れるのかと期待をして開けた場所に出たのだけどそこは確かに異質過ぎるものがそこにあったのだ。



けれども俺は見た事がありこう叫ぶのだった。



「なんで異世界に現代日本の街並みがこんなところにあるだよー!?可笑しいよね、ここはファンタジー世界なのになんで??」



いくら見た事がある建物や景色などがあってもここには無いはずの奴で俺は困惑するしかなかったけどエルリアちゃんがもしかして私が分からないやつの操作方法も分かるのですかと何かと期待の目をしてこちらを見てきていた。



まあ、現代日本から転生をしてきたのだから色々とわかるけど何処まで中身の設備が一緒まではわからないから見てみないことにはと伝えるとエルリアちゃんはでは見て頂けないでしょうかと言って俺を案内してくれた。



向かった先はどこにでもある普通の一軒家で中はどんな風になっているのだろうかと期待をしながら入ってみると中は前世に見た光景とあんまり変わりなく滅茶苦茶に再現をされていた。



本当に現代日本に戻ってきたような感じをする程に再現度が高かった。



そんな事でエルリアちゃんが現在、住んでいる家にお邪魔をさせてもらった。中に入るとやはりテレビが置かれてあり早速エルリアちゃんがこれは何を使う道具なのですかと聞かれたので俺は説明するよりも見てもらったほうが早いと言ってからあるものを探し始めた。



テレビゲームとかDVDとかあれば一番良いのだけどなと思っていたら昔に俺がかなり楽しんで視聴していたアニメ三国志演義が置かれてあったのだ。



誰が置いたのかはわからないけど置いたやつは俺と趣味が合うなと見た事もない人のことを考えているとエルリアちゃんがどうしたのですかと聞かれたので俺はすぐに見せるねと準備をしていていた。



準備を終えてからつけてみるとやはりテレビはついてDVDにあったアニメ三国志演義が流れ始めた。



するとエルリアちゃんが急に人さんが現れましたと驚いていたけどこれはアニメだから安心してくれと伝えてから中身を見ていた。



話は反董卓連合軍の話で関羽が華雄を討ち取る場面でこれはかなり見たなと思いながら見てみるとエルリアちゃんは本当に不思議なものですねと言っていた。



まあ、確かに知らない人から見ればこれ程に不思議なものはないかもなと思いながら俺は内装を確認していた。



キッチンもあるし風呂もあるしトイレもあって滅茶苦茶に過ごしやすい環境が整っていた。ここに移住するのも手だなと考えてしまうほどにライフラインがしっかりとしていた。



これほどの施設、作るのにも大変だっただろうに放棄をしてしまったのと考えているとパソコンを発見したのである。



もしかしたらパソコンに何か手がかりが見つかるかも知らないと考えてパソコンを立ち上げた。



それにしても異世界でパソコンを立ち上げる事になるとは思いもしなかったなと考えながら立ち上げたがパスワードが当たり前の事だけど立ち塞がった。



何かヒントになるものは無いのかなと辺りを探しているとヒントが書かれてあった。それはこのパソコンの持ち主が忘れた時の為に書いていたものであろうやつだった。



ヒント、最強の英雄の名前と日ノ本で天下分け目の戦いが起きた西暦。



これを見てまずは日ノ本で天下分け目の戦いが起きたやつは恐らく関ヶ原の戦いの事だろう、そうなると1600になるが最強の英雄の名前って何だと思いながら思いついた名前を書いてみることにした。



そうだな、前世で有名だった英雄フェニックスでも書いてみる事にした。すると一発で成功してしまった。



まあ、英雄フェニックスの伝説はこの世界にも伝わっていたからもしかしたらと思っていたけど一回で正解を引き当ててしまうとは思いもよらなかったけどな。



そうして立ち上がったパソコンを見て俺はあるファイルが気になり開いてみた。



すると日記なのかそれらしい物が見つかり見て見ることにした。そこにはかつてここに住んでいただろう人の情報があったので読もうとしたけどこれ日本語ではなく英語で書かれており少なくても俺は英語が苦手だからあんまり分からなかった。



そうしてパソコンを閉じようとした時にある事に気がついてしまったのだ。これってインターネットは繋がっているのかと気になって開いてみた。



すると当たり前のようにインターネットが開いたのである。いやいや、ここは異世界ですけど電波なんてこんな谷底まで届くものなのですか、そもそも電波と言うものはどこから発生をしているのですか。



ともかく電波が届いた以上は開けて良いのかなと思いながらもしっかりも機能するのか確かめてみた。



調べたいものを検索してみると普通に動いてページが更新されたのでそこにクリックすると普通に前世でやっていた通りに使えてしまったのでもしかして動画なども見れるのかとすぐに確かめてみた結果、視聴が可能だった。



滅茶苦茶に嬉しいのだけど昔に気に入っていた動画も再生できて感激をしていた。もう二度と見れないと思っていただけに嬉しかった。



その時にエルリアちゃんがアニメ三国志演義を視聴を終えてこちらに向かってきて楽しかったのでまた今度お願いしますと言ってきたけど俺は勿論さと答えた次の瞬間に軽い地震みたいなものが発生した。



ここは地震がよくある場所なのかと尋ねるとエルリアちゃんはそんなことはありませんと答えた後にこれは崖から落ちてきたような感じに近いですと答えたので俺はならばと思って見に行くことにした。



そうしてそこにあったのは傷ついているユリアちゃんにワイアーの姿であった。俺は二人とも無事かとすぐに声を出してみるとユリアちゃんが完全にイライラをしながら俺に対してドロップキックを繰り出した。



俺は見事にヒットして吹き飛ばされてからユリアちゃんが溜め込んでいた不満をぶつけてきたのだった。



「あんたね、私達のためにドラコンと戦ったことは感謝しているわ・・・けれども勝ったその後にすぐに合流をして来なかった訳!?私達は大変な目に遭いながらここまで逃げてきたのよ、何か言うことはないのかしら」



「・・・ユリアちゃんに後でレベルドレインで沢山あげるから許して・・・」



それを聞いたユリアちゃんは先程よりも威力を増したドロップキックを俺に当ててきて俺は吹き飛ばされて怒られるのだった。

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