第7話、キャンプは良いものだ

俺たちはこれからもう一つのダンジョン攻略する体力はないのでここで今回はキャンプして明日に備える事にした。



キャンプに必要な道具は焚き火する為の木材にテントを作ることそして食材を調達すること、色々とやることはあるが戦いよりは疲れないだろうから俺はユリアちゃんに焚き火する為の木材を集めてきてとお願いをするとユリアちゃんは俺に対して話しかけてきた。



「えー、私は戦いで疲れたからメシアが一人でやってよ。こんな可愛弱い私にやらせないでほしいな、私はここでゆっくりとしているから頑張ってね」



この言葉を聞いてかなりイラッとしたので持ってきていた縄を取り出してからユリアちゃんに襲い掛かり捕獲をしたのであった。



何をするのよとユリアちゃんは怒っていたけど怒りたいのはこちらの方だと伝えてからユリアちゃんを地下湖に向かって運び始めてこの時にユリアちゃんがようやく俺がやりたい事が理解したみたいで焦りながら俺に対して伝えてきた。



「あの・・・メシアさん、もしかして私を地下湖に沈めるつもりなのかしら・・・それだけは辞めてくれるとかなり助かるだけど駄目かな」



「う〜ん、この顔を見れば答えが分かるかもしれないよ、ユリアちゃん」



ついでに俺の表情は明らかに悪人がしそうな顔をしていたのでユリアちゃんは落ち着きなさい、貴方はそれでも冒険者なのと言われて必死に説得をされたので俺はとぼけ顔をして話をした。



「そうだね、そうなってしまうと余計にユリアちゃんを放置できなくなってしまうな。なんせ天才ヴァンパイアだからこんなに言う事を聞いてくれないと後で大変な事になってしまうかもしれないからな」



「私はポンコツなヴァンパイアですよ、こんなに弱々しいヴァンパイアを討伐しても何も良いことなんてありませんよ・・・だから解放してくれませんか」



俺はまあ、そんなことを言っても前から天才ヴァンパイアと言っていますからこんな状況なんて軽々と抜け出せると思いますので投げますねと満悦の笑みで伝えるとすぐに考え直して下さいと必死に命乞いをしてきた。



俺はどうしようかなととぼけ顔をして悩んでいた。ユリアちゃんは必死になってなんとかしようとしてい様子を見てなかなかに面白かったからそろそろ開放でもしてあげようかなと思っていたらくしゃみを急にしたくなり下に向けてくしゃみをしたら誤ってユリアちゃんを地下湖に向かって投げ飛ばしてしまった。



俺とユリアちゃんは同時にあっと息ピッタリに言うと俺はさて、これから鍋の食材でも集めるかと現実逃避をしようとした時に目の前のユリアちゃんが泣きながら私を助けなさいーと叫びながら地下湖に落ちて行った。



流石に可愛そうなので助けに向かう事になった、本当に泳げないと言うか俺が縛ってしまったせい泳げないかとしれないのでその後に助けたけど完全にほっぺたを丸く膨らませて怒っていた。



確かにこちらも悪かったけど何もしないでする方にも非があると伝えるとユリアちゃんは絶対に私の眷属にさせてから同じ事をしてやるから覚悟をしておきなさいと相変わらずに怒っていたけどそんな事をしても普通に可愛いだけなんだよなと思っていた。



でも結果的に大変な目に遭わせてしまったことには変わりはないので仕方がなく俺が一人で準備をする事にしたのだった。



まずは焚き火にする為の木材を集めてから持ってきていた鍋用の道具を取り出して地下湖の水をまずは少しばかり飲んでみて飲めることを確認してから鍋の中に入れて水を沸かす為に火をつけて始めた。



もし地上でやるなら切り株などを利用した方法で火の当番とかしなくても済むのだけどなと思いながらもユリアちゃんに火の当番だけでもしてほしいとお願いをしてから俺は食材集め始めた。



地下湖に魚がいる事は潜っている時に発見したのでそこには問題はなかったが山菜などはあるかなと探し周る前に俺は湖に簡単に魚を捕まえる為に罠を作り始めた。



時間を経過すればこの罠の中に入ってくるから捕まえる時に外から出入りする場所を防ぎ、中に入っている魚を捕まえる方法である。



こうすれば時間を有効活用できるので何度も使っている、ほしい魚だけを捕まえた後は罠を壊して自然に返してあげる。



これは大切な事なのでしっかりとやる様にしている。


ともかく今は今日の晩御飯の為にも山菜など見つけないと思いながら探していると意外にも食べられる山菜などが多くあり、助かったけどそうした中にも食べてはいけない山菜などもあり気をつけながら採取していった。



そうして山菜や魚など採取して戻ってくると流石に火の当番ぐらいはしてくれていたみたいで助かったと思いながら作り始めた。



そうしながら俺は話をしていたが先程のことが根に持っているのか何も答えてくれずにいた。本当にこんな風に怒るのも死んでしまったアヤカに似ているのでまるでアヤカが生き返って俺のところに戻ってきてくれたようです嬉しかった。



そんな事を思っているとユリアちゃんが貴方はどうして泣いているのよとユリアちゃんに不思議そうに言われて俺がここで初めて泣いていたことに気がついたのであった。



そしてユリアちゃんから貴方は時々、私を見て泣いているけどどうしてなのと聞かれてしまって俺はそんなに泣いていると聞くとユリアちゃんから見て俺はそれなりにユリアちゃんを見て泣いているというのだ。



マジ・・・それに自分自身で気がつけなかったわ。泣いていたのか・・・そうだな、せっかくだから過去の話でもしてみるかと思いで俺は過去のことを話し始めた。



小さい頃から現代まで大雑把に説明するとユリアちゃんはとても悲しそうに話を聞いていた。



俺はユリアちゃんからふ〜んとか笑われると思っていたのに意外な反応だなと思って俺は尋ねてみた、どうしてこの話を聞いて悲しんでいるのか。



そう聞くと向こうは何だか無意識に悲しくなってしまったと言うのだ。先程までは怒っていたのに俺の話を聞き終えた頃にはとても怒っているような様子ではなくなっていた。



ユリアちゃんは本当に優しい子なんだなと改めてそう感じたから俺はありがとうなと感謝の言葉を伝えてから俺は料理の最後の仕上げに取り掛かった。



そうもしてしばらくして料理を終えて食べながら今後の予定を話し始めた。



「そう言えばさ、ユリアちゃん。明日の予定だけどもう一つのダンジョンの攻略で構わないかな上手く行けば明日ぐらいで終えることができるかもしれないから」



「そうね、でも明日はやめてほしいかな。明日はきっと雨になると思うからダンジョンの外から出たらダメージを負うことになるから明後日にしてくれると助かるだけど駄目かな」



駄目ではないけど明日の天気とか分かるのと尋ねてみるとやはりヴァンパイアだから天気など把握しておかないと危ないからと言って覚えたらしい。



それで本当に当てるようなら地球に転生すれば絶対にお天気キャスターとしてなれるよと考えていた。当たる天気予報とか滅茶苦茶にありがたいからなと思いながら聞いていた。



ならばもう一日、ここで過ごす事になりそうだなと思っているとユリアちゃんがそう言えばさと言って俺がファイアーしか使えない事に疑問を覚えたみたいで聞いてきた。



別に俺は魔法学校など入った訳でもなくて特に師匠とかもいないから独学で学んでファイアーは習得できたけどそれ以外はまだ覚えられていないだけだと伝えるとユリアちゃんが私はそのファイアーの上のファイガーが使えるけど教えてあげるよと言われた。



それわ聞いた俺は本当にありがとう、その気持ちを素直に受け取ってお願いしますと伝えるとなら食事の片付けなどもお願いねと言われたけどまあ、これは明日に魔法を教えてもらうからこれは当然の事だなと考えて素直に受け入れるのだった。



そんな事もあり後片付けもやり終えると流石に疲れてしまったのか眠くなってきたので眠ろうとした時にユリアちゃんがもう寝ちゃうのと私と遊ばないと言われたけど真面目に疲れて寝たいので済まないと伝えてからテントの中に入り寝始めた。



滅茶苦茶に疲れていたのですぐに眠りにつけたのであった。そうして気がつけば翌朝までになっていた。



朝になるとユリアちゃんも暇だったのか寝てしまっていたので俺は出来る限りに起こさずに外の様子を見て見ることにしたのだった。



ユリアちゃんの話が本当ならば外は雨になっているはずだけど思いながら外に向かってみると外の前に魔物たちが雨宿りしているみたいに集まって固まっているところを発見したので雨は降っていると理解をした。



真面目に凄いなと思いながら魔物の群れにバレないように静かに元の場所に戻るのだった。

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