第18話 選べない未来(中編)

 九月も終わろうとしていた頃、鷲巣会計事務所から分厚いレターパックが届いた。絵里はポストから取り出して、部屋に戻ると智久に電話をかける。

プルルル・・・・プルルル・・・・

『もしもし、な〜に・・・・如何した?』

『鷲巣会計事務所さんから、トモ君当てに分厚いレターパックが届いてるよ。』

『ふ〜ん、二週間以内に送れって言ってたのにな。遅くねぇ?』

『まあ良いんじゃない?取り敢えず、中身を確認してからって事で。これって、税理士の・・・・鈴木さんだっけ?そのまま渡すの?』

『ん〜実はさ、この間の件があって断られたんだよね。』

『えっ・・・・?断られたの?』

『ん〜・・・・・鈴木さん曰く、ここまでの案件はなかなか珍しいってさ。東京と地方という事も考えると、今後こんな事が無いとは言い切れないから上司にストップかけられたって言ってた。』

『そうかぁ〜、・・・・如何するの?また、税理士探すの?』

『まぁ、詳しい事は帰って話すね。パソコン立ち上げて、実際に見ながらは話した方が分かりやすいからさ。』

『うん、分かった。じゃあね。』

『あ〜い。』

 その日の夜帰宅した智久は、風呂から上がると鷲巣からの書類をチェックした。送られてきた書類は、間違いなく琴美家の相続税を申告する為に作られた資料だ。資料を見ていきながら、絵里が口を開く。

『これってさ、姉弟だからって50%ずつにはしてないんだね。あからさまに、トモ君の割合を少なくしていたんだ。だから隠したかったのかな?』

智久は微笑みながら、パソコンを立ち上げて絵里に説明をし出した。

『まあ、そんなとこなんじゃないかな。どっちにしても、話し合いはもう無いんだから此の割合を受け入れて申告するしかないね。まぁ、・・・・泣き寝入りってとこかな。これを、綺麗に半分ずつにするのはかなり時間がかかるだろうからなぁ。』

『そっかぁ〜・・・・、まぁ関わり合いになりたくないしね。』

そう言う絵里を見ながら、智久がモニターを顎で指しながら続ける。

『あいつらの事はほっといてさ、絵里ちゃんちょっとこれ見てよ。俺達さ、毎年確定申告パソコンのイータックスでやってんじゃん。たから調べたんだよ、相続税もイータックスで出来ないかってさ。そしたらあんだよ、イータックスみたいなネットでの申告がさ。』

『えっ、そうなの?』

覗き込むようにして、絵里はパソコンのモニターを見た。

『この鷲巣の書類を基に、不動産の計算をしていくんだってさ。国税庁に、電話対応の質問ダイアルまであるらしいからさ。姉さん次第だけど、各々で申告するならこの方法で相続税申告は出来る。』

智久達は、蒼子達の嫌がらせをなんとか掻い潜って進む道を見付けていった。




そして月日は流れて・・・・・



     令和六年(2024) 七月  琴美家


 絵里は智久の事を思い出しながら義理の姉、小姑・蒼子の話しを聞いていた。会う事は出来なかったが、義母ははの絹子を東京に呼んで一緒に暮らそうとしていたのである。その上、義母・絹子が亡くなった後の相続のトラブルの事も知っている。

だからだろうか、蒼子の話しは智久がいない事をいい事に蒼子の都合のいい話になっているのに気が付いていた。そんな中蒼子が結論を言わないまま、絵里の隣に座る永野に話しかける。

『それで、永野さんですか。弁護士さんですよね。弟が何を言っていてどうして困っている姉の、話しを聞きに来ないのかの説明をして頂けませんか。智久が、なぜ逃げたのかを説明して下さい。』

そう蒼子がニヤけながら言うと、永野が困ったように返した。

『ええ〜と・・・・勘違いしていただきたくないのですが、私は今回琴美蒼子さんの相続分配金未払いの請求を兼ねて来ております。何やら話し合いをしたいとの連絡を受けて、その説明を聞いた上での未払金の請求をしに来たのです。困っていると言う事は、たった今聞いた訳ですし。ですので、最近の琴美蒼子さんの近況を聞きに伺ってはおりません。』

訝しげに永野を見て、横目で絵里を睨み付ける。そして、ゆっくりと絵里の顔を見ながら話しかけた。

『貴方はぁ〜岡本さんて仰ったかしら、・・・・・永野さんと一緒にいらっしゃってるってことは助手の方?それとも、税理士の方なのかな?』

それを聞いて永野が言葉を挟もうとした時に、絵里が蒼子の目を見て応えた。

『すみません、先程はどういう話し合いかも分かりませんでしたので旧姓でご挨拶させていただきました。初めまして、私智久さんの妻の絵里と申します。』

蒼子は、呆然と絵里を見ている。そんな蒼子の顔を、少し微笑みながら見て絵里が続ける。

『先程、弟・智久が上京したままずっと非協力的だった仰っていました。お義母様の闘病生活を、ずっと一人で苦労してきたと仰っていました。ですが、その話しは全部嘘ですよね。私はお義母様が亡くなる直前でしたが、智久さんが令和四年の六月に東京に呼ぶ事にしていたのを知っています。これは勿論、姉の蒼子さんは知らない事でしょうが。貴方に気付かれない様に、わんこのチャロ君と一緒に住めるマンションを契約していました。その理由は、先程貴方が仰っていた話しとは正反対の話しです。闘病中のお義母さんに、炊事洗濯や生活の全ての事をさせていたのが貴方だったからです。そしてこの智久さんと暮らす事を、決心したのはお義母様御本人です。この時に、私はお電話ででしたがご挨拶させて頂きました。』

『・・・・・。』

口を開けたまま、呆然としている蒼子を見ながら絵里は畳み掛ける。

『そもそも貴方は、根本的な事を隠しているではありませんか。この話し合いから智久さんが逃げたと仰っていましたが、そもそも相続で揉める原因を作ったのは貴方ではありませんか?』

そこまで言ったところで、蒼子が目を見開いて噛み付いてきた。

『ちょと待って下さい!まず、貴方が本当に智久の妻だって証拠はあるの?何処の誰だか知りませんけど、適当な事を言うのは止めてもらえませんか?智久が母を、東京に連れて行こうとしていたですって?突然現れて、何訳の分かんない話し作っているんですか?』

絵里は、少し口元を緩ませながら返した。

『きっと貴方はそう言う事を言うと思っていましたから、こちらもそれなりの準備をしてまいりました。永野さん、・・・・すみません。』

絵里に言われて、永野が資料を見ながら話し出す。

『え〜この件は他に協力者がおりまして、その方々の証言も御座います。ここでは詳しい事は控えますが、財前さんとういうご夫婦がご協力して下さっていました。受け入れの病院もですし、上京されてからの闘病生活も含めてですね。』

『・・・・・。』

呆然としている蒼子を見ながら、・・・・・絵里が続く。

『この事は順序よく説明しませんと、貴方には理解出来ないかも知れませんね。まずはこんなショートメール、記憶に御座いませんかね。』

絵里がそう言うと、永野が横からA四サイズの資料を出した。

『これは智久さんのスマホから、プリントアウトしたものです。ご自分で送信したものですから、勿論お分かりになりますよね。』


「こちらこそ失礼致しました。ポックリ逝く前に、キチンとしておかなければならないので。それでは。」


そうプリントしてある資料を見て、蒼子は目を見開いたまま固まっている。絵里は、そのまま続ける。

『これは令和四年の春に貴方から、智久さんに贈られたショートメールです。大型連休を前にお義母様が智久さんに、お土産などを買うのに使ってと二十万円を送金したそうです。ですが闘病中の為に、その銀行での送金を貴方に依頼した。その事を聞いて、智久さんがお礼のショートメールを送っています。その返事として、貴方から送られたこのショートメールに智久さんは衝撃を受けました。これ以前から、お義母様は苦悩を智久さんに訴えていました。』

また永野が、数枚の資料を差し出した。

『こちらにあります様に、お義母様と智久さんのショートメールのやり取りが御座います。貴方が、お義母様の入院中一度も病院に顔を出さない事を嘆いているメール。その他にも病院から貴方に連絡がつかないので、東京にいる智久さんに連絡が来た時のも御座います。そして私を含め、智久さんはいろんな方に相談をして春の大型連休に帰郷しました。なので貴方の都合の良い言い分は、全て嘘だと立証出来るだけの資料を私は持っています。それで、今回は何の話し合いをしようと思ったのですか?』

『・・・・・。』

『それも、智久さんに聞いています。都合が悪くなると、ダンマリを決めるか自室に籠るんですよね。なので、こちらが分かっている事から話していきましょう。』

そう言うと、黙っているのを確認する様に絵里は蒼子を見た。初めて見る蒼子は想像していたよりも大柄で、雰囲気から話し方まで智久と姉弟とは思えない。絵里は、永野に新たな資料を出してもらい話しを続けた。

『こちらは、令和四年の八月に智久さんと交わした誓約書の写しです。この誓約書にある項目を、結局貴方は反古にしましたよね。この誓約書に、貴方が署名捺印してからどうなったかを説明致しましょう。まず智久さんが生前のお義母様から、会社の閉鎖が令和四年六月いっぱいで完了すると貴方から言われたとの連絡を受けます。これは、お義母様が亡くなる数日前の事です。この時の電話で智久さんは、お義母様の胸の内を明かされます。会社の閉鎖を済ませた後、所有不動産を売却していくという事だったそうです。しかし実際には、貴方はお義母様に嘘を吐いていたんですね。会社閉鎖の手続きなど何一つせず、実際は会社継続の方針を鷲巣税理士と画策していた。この事は数日後に、お義母様が亡くなった事で発覚します。通夜の為に帰郷した智久さんに、貴方は通夜や葬儀の事ではない書類を提示します。会社継続の必要書類の提示と、その説明を始めようとしますよね。それは、智久さんに拒否された。』

黙ってはいるが、蒼子の絵里を睨む視線は鋭いものになっていた。

『もう既に、智久さんと貴方の進む道は違ったんですね。葬儀が終わって初七日を迎える頃には、智久さんは貴方に協力はしないという事を言われていますよね。そして誓約書に署名捺印して、一緒に智久さんの依頼した税理士と共に相続税の申告をする誓約をします。まあ、貴方は反古にしましたが。この八月の誓約書までの間にも、幾つか智久さんに嫌がらせをしていますね。相続の全貌を隠蔽したまま、文書にてご自分の携帯番号の削除を訴えた。家賃滞納癖がある智久さんの知人が住む〇〇コーポの相続が嫌だったので、このコーポの管理不動産会社に智久さんの個人情報を無断で教えていますよね。そしてその事を何も連絡せずに、勝手に管理不動産会社には智久さんが相続したかの様に連絡していましたね。この時に智久さんに無断で漏洩した、銀行口座に入金されたお金のやり取りの写しがこちらです。』

永野が隣で、指差している書類を見ながら絵里は続ける。

『貴方が先程言っていた智久さんに振り回されてと言った事が、実際は正反対だった事がこれでよく解ると思います。これから、後の事もそうですよね。』

『それで何なんですか?今までの事は、どうもすみません。それで?だから智久は、自分だけ相続税の申告をしたって事?それで私が、どれだけ困ったと思っているの?それに、何でそんな事を貴方に言われなくっちゃいけないのよ!』

激情する蒼子に、冷静に絵里が応える。

『誠意の無い謝罪は、戯言ざれごとにしかなりません!そして智久さんが一人で申告する事になった原因は、貴方が携帯番号の削除をしてくれと言ってきた上に手紙ででも連絡がとれないからです。ですが智久さんは、何度も貴方が望んだお手紙で連絡をしていました。一緒に申告するのかと、何度も手紙を送っています。それでも、貴方からの返事は一切来ませんでした。そして令和四年十一月十五日付けで、智久さん一人での申告をする旨の手紙を送っています。返信がなくっても、貴方はよく御存知じゃないですか。やっぱり、智久さんからの手紙は読んでいたんですね。その事で困ったと仰っても、返事も何もしなかったのは貴方ではないですか。そして何故こんな事を、私に言われなくてはいけないのかと言う事ですが。それは私が、貴方に振り回された琴美智久の妻だからです。』

そう言って、絵里は暫く蒼子の目をじっと見た。そして、・・・・また続ける。

『そして智久さんは、自分の申告書の写しを貴方に郵送しました。マイナンバーなどの個人情報は、伏せてでしたが郵送しています。イータックスでの申告だったので、手書きではないので見易かったと思います。その申告書の写しがあれば、貴方も容易に申告出来た筈です。面倒臭い計算は、全て智久さんがやっているのでね。この申告の中身も苦労の末に、鷲巣税理士から郵送させた資料を基に申告されています。貴方と鷲巣税理士が、智久さんに協議する事なく勝手に計算した書類を基にしているのです。これに伴って(有)コトミの資産価値の半分を請求した誓約書の金額よりも、半分以下の金額での申告になっています。資産総額から見ると、75%くらいが貴方の相続になったではありませんか。話し合いが持てない以上、貴方達の勝手に決めた割合に泣き寝入りした格好ですよね。その事も、智久さんは書類と一緒に郵送してお知らせしています。貴方が困る事がない様に、智久さんはキチンと郵送していますよ。その上でお困りになったのは、貴方のやり方に問題があるのです。しかもその後貴方は、都合の良い手紙を智久さんに送りましたよね。不動産を相続しておいて、固定資産税を支払うのがキツいので不動産の名義を智久さんに変えてくれと。何とも都合の良い話しじゃありませんか。』

『・・・・・。』

『それから後も、一人で生きている様で何かと智久さんに火の粉をかける。一周忌の連絡は御座いませんでしたので、智久さんは帰郷致しませんでした。その代わりとでも言いますか、命日に以前お義母様が上京した際。一緒に行った、思い出の鎌倉で亡きお義母様を偲んでおりました。親戚の方からの御立腹の電話で、貴方の執り行った貧相な一周忌の事を知って気を落としておりました。』

蒼子は体裁が悪いのか、絵里から視線を落として俯き出した。それでも、絵里は止まらない。

『兎に角お金の使い方も何も知らない方だと智久さんが仰っていましたが、闘病中のお義母様に対してもそうだったみたいですね。実際智久さんには、お義母様はボヤきを数多く言っていたそうです。自分以外の人の事は、興味がないんでしょうね。通院の送迎は車を持っているにも拘らず、タクシーで行かせて代金は一切与えない。かと思えば、全ての生活費はお義母様のお金だけで生活する。これは当然、貴方の衣食住全てのお金を含めてですよね。お金どころか、貴方の人間性が如実に表れている行為があります。お腹に水が溜まってあまり動けなくなったお義母様が、喉の渇きを訴えても貴方は放置しましたよね。その事で電話を受けた智久さんは勿論激怒していましたし、その事がお義母様を東京に呼ぶ決断をさせました。お義母様へのお金の使用を渋る貴方の、自分へのご褒美なんでしょうかね。思春期の頃から好きな、アイドルだった方のディナーショーにはお金を使うんですね。お義母様の闘病中であろうが、お亡くなりになって喪中であろうがこの人のディナーショーには行ってらっしゃいますよね。覚えていらっしゃいますか?普段から世間との繋がりを断つ様な生活をしていた貴方は、なぜか親戚の方にも嘘の携帯番号に変えたと言って関係を断った。その事が、このディナーショーの件を大事おおごとにしたのを忘れてはいませんよね?近所の方とも親戚とも、智久さんとも関係を断った貴方は自由の身だと思ったのでしょうか。貴方は、ディナーショーメインの小旅行にお出かけになった。その事自体は別にどうでも良いんですが、その背景が貴方らしいですよね。全ての人間関係を断つ様な貴方が、何日かは分かりませんが結構な期間お出かけになった。郵便物や新聞等が日に日に溜まったんです、ご近所の方々も気になる程に。家電に電話しても、留守番電話にしかならない。そしてとうとう、ご近所の方は孤独死をしているんじゃないのかと考え警察に通報しました。どうも様子が可笑しいと言ってね。』

蒼子は、またぞろ絵里を睨みつける様に見ている。そんな蒼子を一瞥して、絵里は続ける。

『そこで駆け付けた警察官は、何とか携帯番号知りたくて親戚に連絡をとります。でも先ほど申し上げた通り、貴方の教えている番号は嘘のものだったので繋がる訳がない。訳が分からないこの状況で、親戚から智久さんに電話が掛かりました。』


「蒼子ちゃんの携帯は、どうなっているのって。警察から連絡があって、蒼子ちゃんの安否確認をしたいって言ってる。貴方達姉弟は、一体如何なっているの?」


『貴方は亡くなったお義母様の携帯番号を、使用したいからと嘘を言っていましたよね。勿論お義母様の携帯は、智久さんが解約したので繋がる訳がありません。なぜそんな嘘まで吐いて、関係を断ちたかったのかは解りません。ですが、貴方の人間性をよく表していると思います。それで智久さんは、警察に屋内の確認をさせて欲しいと言われたそうです。通報があった以上、安否確認をしなくてはいけないと。なので智久さんは、裏口のガラスを割って実家に入る許可を出したそうです。当然、家に貴方は居ない。居たのは、お腹を空かせて警察官に泣きついて来たチャロちゃんだったそうです。そこで警察官は居間のテーブルで、新幹線の予定表やら宿泊ホテルのパンフレットなどを見付けます。恐らくこのツアーに行っていると思われるので、お姉さんは無事でしょうという事で一応収まりました。覚えていらっしゃいますか?』

『・・・・・。』

『貴方がどんなに、世間や智久さんとの関係を切ったおつもりでも。貴方が何かをすれは周りの方と、貴方が大っ嫌いな智久さんに迷惑をかけていたのです。ここまでをしっかりと踏まえて頂いて、もう一度聞かせていただきます。』

『・・・・・。』

『貴方が今日、東京から智久さんを呼び出そうとしたのは何のお話しがあっての事なんですか?貴方に都合の良い説明はもう結構ですので、何の話し合いをしたいのかを教え下さい。』

蒼子の眼を、しっかりと見て絵里は言った。智久の、・・・・・名代みょうだいとして。

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