第9話 地獄の釜の蓋(前編)

 蒼子にとって智久は、いつも々忌々しい存在であった。子供の頃から、いつでもそうであった。どんなに勉強して良い成績を取ろうが、どんなに褒められる存在であろうが変わらない。いつも褒められて、人に好かれるのは弟の智久であった。

何が原因なのかは解らない。だが何故か親や親戚の話題になり、好かれるのは智久であった。蒼子には、それがいつも許せなかった。努力をしてその結果がどんなに良くっても、誰も自分の事など見向きもしてくれない。蒼子は、いつもその無慈悲な現実を味わっていると思い込んでいた。自分の事を、どんなに努力をしても報われない人間だと。そしてどんなに苦労をしても、報われる事のない悲劇のヒロインだと思って生きて来た。だから蒼子は、自分がされている事をやり返してやろうと思った。誰にも受け入れてもらえないのであれば、誰の事も受け入れなければ良いのだと。蒼子はそう結論付け、それを今まで全うして来た。その結果学生時代から友人はいないし、現在まで友という存在を作った事がない。それで良かったし、中途半端な友人など必要としなかった。

そうして、無感情を装って生きて来たのである。

そんな蒼子でも、心を開いた出来事があった。大学院生の頃に誘われた、「神の声」という新興宗教であった。この宗教は国際的な活動を売りとしていて、神は人間の区別などに左右されないという思想が基になっていた。だから人種も性別も、国籍も収入も地位も名誉も・・・・。ありとあらゆる全ての事が平等であると。そんな、共産主義に似通った理念を基に活動していた。蒼子はそれが異常に気に入っていた。その宗教団体で出会った人間や考え方、そして自分を見てくれて必要としている事に喜びを感じたのだ。

蒼子にとっては、宗教の理念だとか神の存在はどうでもよかった。自分を必要としてくれるか如何か、それが一番大事だっのだから。しかし、そんな至福の時間も長くは続かなかった。

自分を信じて任せてくれた活動を、あろう事か途中で父に辞めさせられたのだ。それからの蒼子は、カゴの中の鳥であった。蒼子は、そう思っていた。その後大学院を卒業しても、就職する事は両親に固く止められて田舎に帰らせられた。それからの人生は、ただ息を吸って吐いて来ただけだ。その思いが、年老いた父親のへの態度となり現れた。歩けなくなろうが、話せなくなろうが無関心を貫いたのだ。亡くなった時でさえ、何の感情も湧かなかった。

ただ、事務的に葬儀に参加しただけであった。その葬儀でも、何かと智久の存在がイラつかせたものだ。母・絹子にしても同じだ。人間は、誰であろうと必ず死ぬのである。それなのに、哀しさを装ったりしている二人を見ていて滑稽に思えていた。

そんな蒼子にしてみれば、絹子の闘病生活など何て事はなかった。自分を苦しめてきた絹子を、自分の手を下さずとも病気が苦しめてくれるのである。「本当に苦しんでいるのか?」、とさえ思っていた。

こうやって蒼子は、積年の仕返しを淡々として来たのである。何も見ないで、何も聞かずに話す事なく。無関心で、無視をするとういう行動で仕返しをしてきたのだ。蒼子にしてみれば、絹子の限られた時間よりも自分の老後の事が気がかりであった。一人で生きていく為には、保障にしろ何にしろ金がいるのである。ただ、自分が暮らしやすくする為にはしょうがない事なのだから。絹子は予想よりも早く病魔に敗れた。

次は、智久の番だ・・・・・。




 智久の帰りを待っていた絵里は、ドアの開錠の音を聞いて玄関まで小走りで行き出迎えた。そして、智久の顔を見て驚く。あからさまに顔面が蒼白で、焦点も定まっていない様なのだ。絵里は、優しく智久に声を掛けた。

『おかえり〜トモ君、・・・・どうしたの?』

『お袋が・・・・』

智久は呼吸が整わないのか、それ以上何も言えないでいる。

『お母さんが、どうしたの。ねぇ、トモ君。取り敢えず、落ち着こうか。ねっ。』

絵里は智久を、リビングのソファーに座らせて落ち着かせようとした。

『・・・・・。』

智久は、まだ呆然としている。絵里は、ケバブの袋をテーブルに置いてゆっくり智久を抱きしめた。

『トモ君、解った。解ったから。先ずは・・・・、先ずは落ち着こうね。』

絵里は智久の目をじっと見て頭を撫で、それからゆっくりとキスをした。五分位が過ぎたであろうか、智久がゆっくり話し出した。

『絵里ちゃんとの電話を切った後、直ぐに田舎から電話があったんだ。お袋が、昼過ぎ亡くなったって。』

『うん、・・・・うん。』

絵里は、泣きながら頷く事しか出来なかった。

『姉さんからだったんだけど、俺が帰んなきゃ通夜も告別式も出来ないからって言われてさ。淡々と、・・・・事務的に。』

『うん、うん。トモ君、まずお風呂入んなよ。ゆっくり入っておいでよ。』

絵里は智久を風呂に入れ、明日の準備を始めた。

『ん?トモ君のお母さんって、カトリックだって言ってなかったっけ?まっ、着替えとかから準備しとくか。それと、喪服・・・・取りに帰んないと。』

絵里は二人分の準備を進めながら、涙を堪える事が出来なかった。




 二十時を過ぎた頃、絹子の亡くなった琴美家に弔問客が訪れた。横付けされた車から、一際小さな男が降りて来た。六十代後半で百五十センチ後半くらいの男が、門のインターホンを乱暴に押した。

ピンポーン

『夜分遅くにすみません、鷲巣です。』

蒼子は、小走りで玄関の施錠を解きに向かった。

『鷲巣さん、お待ちしていました。どうぞ。』

グヴゥゥゥゥ、グァウバァウ

いつもは甲高い鳴き声のチャロが、珍しく威嚇しながら吠えまくる。

『おやおや、勇ましいですねぇ。そんなに吠えたら、お母さんが起きてしまうかも知れませんよ。』

『またぁ、鷲巣さんたらぁ。』

そう言って、蒼子は応接間に案内する。。

『紅茶がいいですよね。今淹れますんで、少々お待ち下さい。もう、食事は済ませたんですか?』

『いえまだなんですけど、また事務所に戻って相続税の分でまとめなきゃいけない資料があるんで。お気遣いなく。』

紅茶を淹れている蒼子に、鷲巣がソファーに座りながら話しかける。

『お母さんは、・・・・二階ですか?』

『ええ、エアコンを掛けた部屋に。』

『そうですか。・・・・ではこちらが、会社関係ですね。これは、弟さんには教えていないですよね。ですので先ずは、印鑑証明書を取ってきてもらう事をお願いして下さい。これは、弟さん本人でしか出来ない事なのでお願いします。』

『はい。』

『お母さん名義のままなので、名義変更しないといけません。蒼子さんが仰っていた様に、弟さんはこちらが準備さえしてあげれば従ってくれるでしょう。ここで蒼子さんがしっかりと、これからの琴美家を守っていく事を示していきましょう。』

紅茶を啜りながら、鷲巣の説明に蒼子は身を乗り出して聞き入っていた。




 風呂から上がった智久は、少し落ち着きを取り戻していた。

『ふぅ〜、ごめんね絵里ちゃん。いきなりだったからさぁ、頭の中真っ白になっちゃった。特に、明日こっちに連れて来るって時だっただけにね。』

『うん、辛かったねぇ。私の電話切った後に、掛かってきたんだねぇ。でも、お昼過ぎに亡くなってたんでしょ?私の電話の後って、さっきのでしょ?仕事中に掛けたのって、十四時位だったもんねぇ。その時じゃなくって?』

絵里は、不思議そうに聞いた。

『うん、そうなんだよ。俺もつい、カットなっちゃってさぁ。何でって、聞いたんだけど無視されちゃった。』

『お姉さんも、気が動転してたんじゃないの?』

『ん〜、それだったらいいんだけどさ。何か気になるんだよなあ、特にあの人の場合はねっ・・・・。』

明日の準備をしてくれている絵里を見ながら、智久が眉間に皺を寄せて言った。

『そんでねぇ絵里ちゃん、田舎へは俺一人で帰ろうって思うんだよね。』

『・・・・どうして?』

『ん〜絵里ちゃんには説明したけどさ、かなり変わった姉さんなんだよねぇ。それに葬儀ともなると、きっと部外者扱いすると思うんだよ。うちの親戚とかは、もうみんな高齢者ばかりで弔問客もそんなにはいない筈だし。そうすると、姉さんの餌食になる可能性が高いんだ。』

『えっ、・・・・うん。』

絵里は、少し驚いて返事した。

『ごめんね。こんな事になるって思ってなかったし、まあ何とか乗り切ってくる。』

『うん、・・・・解った。待ってるね。でも、・・・・何かあったら絶対に連絡してね!一人で抱え込まないって約束して!』

二人は暫し抱き合い、そして絵里は智久の荷造りに戻った。

『暫く帰って来れないのかなぁ、一週間分くらい入れとくね。あっそういえば、帰りのチケット。明日の、帰りのチケットキャンセル出来るのかなぁ?』

『あぁ、そうか。お袋の分と、二人分キャンセルしなくっちゃいけねぇのか。今やっとくか・・・・。』

智久は、タブレットを取って帰り便のチケットのキャンセルを始めた。そんな智久を見ながら、絵里は何となく窶れて見えるのが気になった。たが、事態が事態だけにそこまで深刻には考えていなかった。




 鷲巣は智久の父親の代から、会計士兼税理士として琴美家に関係してきた。父親が経営していた、鐵工所時代から足掛け三十年位の付き合いになる。だが、智久の父親が亡くなった時に一悶着あった。相続税等で相談している時に、鷲巣の余りにも失礼な言動に絹子がキレたのである。

『口の聞き方も知らん、こま〜んか小さい男がなまちゃっかとん生意気なんだよね。』

その時の印象が兎に角悪かった為、絹子は税理士を変えようとしていた。その時には喪中という事もあり、鷲巣を切るまでには至らなかった。だが絹子と鷲巣の間には、ずっとわだかまりが残ったままになっていた。それから絹子は学生以外何もやった事のない、蒼子の社会勉強にと言って経理を蒼子に任せる事になした。それから十年ちょっと経つのだが、それ以来絹子は鷲巣と合う事を避けていた。

さてその鷲巣は、琴美家を出て事務所へと車を走らせていた。

『ふぅ〜、もうちょっと資料があるんだよな。しかし、弟は馬鹿だ馬鹿だって言ってるけど、どんだけ馬鹿な弟なんだろうなぁ。実の姉が言うんだから、相当なもんなんだろうけど。』

そう呟いて、鷲巣は口元が緩んだ。

『くくくっ、しかし蒼子は・・・・弟の何がそんなに憎らしいのかねぇ。まあ、神の加護があらんことを。・・・・・かな。』

そうしている間に事務所に戻った鷲巣は、残りの仕事に取り掛かった。




 翌早朝、智久は朝イチの便に乗る為に羽田に居た。最初の予定では、母・絹子を東京へ連れてくる為のフライトだったのだが・・・・・。

『トモ君大丈夫?あんまり寝てないけど・・・・。』

絵里は、引っ越しの為に来てくれた弟と見送りに来ていた。

『大丈夫だよ、いい歳したオッサンがそんなに落ち込んでられっかってぇんだよ。まぁ、しっかりやって来るんで待ってて。』

智久は心配気な面持ちの絵里の顔を、優しく触りながら軽く微笑んで言った。

『なんかあったら直ぐに連絡してよ!飛んで行くから。』

『うん、有り難う。毎日連絡するから。』

こうして、智久は機上の人となった。

大雨の羽田空港を発ち、雲上に辿り着き機体が安定すると智久は瞼を閉じて物思いに耽った。この数週間、母・絹子と話した電話の会話を思い返していた。自分にはもっと、してあげられた事があったんじゃないかと後悔の念しかなかった。

「兎に角、しっかりと送ってあげよう。」

先ずは、葬儀をしっかりと恥ずかしくない様に執り行う事。姉の事も気になりはするが、先ず優先すべきは葬儀をしっかりとする事だと智久は自分に言い聞かせた。そして到着までの僅かな間、軽く睡眠をとる事にした。着陸の振動で起きた智久は、軽く伸びをして到着口へと急いだ。東京の大雨が嘘の様に、故郷の空は青々と晴れ渡っている。

『天気予報じゃ、明日も明後日も天気良さそうだし。お袋の旅立ちは、良い天気で良かったなぁ。』

智久はそう呟いて、タクシーに乗り込み実家へと向かった。どこの街にも、通勤ラッシュはあるものだ。智久は実家迄の道のりを、通常の倍以上の時間掛かって到着することになった。そして、門のインターホンを押す。

ピンポーン・・・・

十秒、二十秒、・・・・?

「・・・・んっ?もしかしたら、セレモニーホールに遺体は運んであるのか?」

そう思った智久がスマホに手を掛けた時、ゆっくりと玄関が開き、のそのそと蒼子が門の鍵を開けに出て来た。余りにも普通に出て来た蒼子に、智久は呆気に取られてしまった。何の悲しみの感じられない、不気味な感じがした。

『あら、お早いお帰りで。どうぞぉ〜。』

憎たらしく、そしてなぜか楽しそうに話す蒼子。それにイラつきながらも、智久は絹子の下に急いだ。玄関から二階への階段を上がりながら、「そしたら、お願いしようかなあ。」と母・絹子が言った言葉が頭の中で渦巻いている。電話で東京行きを覚悟した時のあの言葉が。どんな気持ちで覚悟を決めたのだろうか、蒼子の事を気に掛けながらも決意した母の事を思った。

階段を上ると、直ぐ右手の部屋の引き戸を開けた。部屋にはエアコンが入れられ、ベットに横たわる母にはいがされていた。

智久は、打ち覆いをめくり呟いた。

『お袋、よう頑張ったねぇ。帰って来たよ。』

そう言って絹子の頬を撫でた。痩せこけて小さくなった母を見て、智久は胸が締め付けられた。五分位だろうか、智久は母の顔をじっと見つめたままでいた。それを、部屋の外からずっと見ていた蒼子が、もう待ちきれないとばかりに声を掛ける。

『もうそろそろ良いかな、話したい事があるんだけどさぁ。』

智久は打ち覆いを戻して振り返り、頷きながら階段へと向かった。一階のリビングでソファーに座り、通夜や告別式の事だろうと思いっている智久の前に数枚の書類が置かれる。

『これ、見てくれんかなぁ。』

楽しそうに微笑みながら言う蒼子を、智久は薄気味悪く感じながら書類を手にした。

「(有)コトミについて」

智久は、書類には目を通さずに言った。

『あんさぁ、葬儀関係の見積もりかなって思って見てみたらこりゃ何なん?会社についての書類やないね。順序が可笑しいと思わんの?まず通夜・告別式の大まかな進行表とか、見積書とか見せてくれんかね?』

蒼子は、キョトンとして応えた。

『あっそうそう、そっちも大事やったねぇ。』

『そっちも?』

智久は、蒼子の言葉に苛つきながらも見積書に目を通した。

母・絹子が十年位かけて積立をしていた為、予想よりも安く見積もられていた。智久はこういう将来の為の準備を目にすると、自分達の親やその前の世代の凄みを感じざるを得ない。智久は進行表に目を通し、リビングの置き時計に視線を上げた。時計の針は、九時五十分を少し回っている。

『そろそろ、遺体を引き取りに来る時間かぁ。』

そう言いながら伸びをする智久の足下に、チャロが甘えた様に擦り寄って来た。智久は立ち上がり、チャロを抱えて絹子の居る二階へと向かった。

『ほら、チャロ。もうすぐ居らんごとなるけん、お別れしとかんとねぇ。』

打ち覆いを捲り、絹子の顔にチャロの鼻をチョンっと着けてお別れをさせた。

『いろいろ有り難うって。よう頑張ったねぇって。なぁ、チャロ。』

智久は大人しく絹子を見ながら涙目になっているチャロを見て、犬なりのお別れをしているのであろうと思っていた。暫くチャロと一緒に別れを惜しんでいると、インターホンの呼び鈴が一階で鳴った。葬儀屋が来たのであろう。智久がチャロを抱いて階下に降りると、蒼子が対応して丁度葬儀屋が入って来るところだった。

『この度は、御愁傷様です。』

と深々とお辞儀をして続けた。

『喪主様でいらっしゃいますね。今回、お母様の葬儀を担当させて頂きます白石と申します。よろしくお願い致します。』

『こちらこそ、よろしくお願いします。』

智久も、お辞儀をして返した。

『さて早速で御座いますが、あと三十分程致しましたらお母様のご遺体を式場の方へ移します。お母様は、お二階で御座いますか?』

『はい。』

『そうで御座いますか。うちの男性のスタッフが三名来るのですが、二階からと言う事ですと。・・・・申し訳ないのですが、喪主様も手伝っていただけませんか?』

『ええ、勿論構いませんよ。』

『有難う御座います。では、その後の流れを御説明しておきますね。まず・・・・』

智久は今日と明日の流れを聞きながら、時間的な事と宗教的な事の確認をした。というのも、母・絹子はカトリックの家庭で育っていた。改宗だとか、何にもしていないままなのだという事は知っていた。ただ智久は最近の電話での会話で、父方の墓に入るので仏教での葬儀にして欲しいと言われていた。その旨の確認等をして、金銭的な事等を確認する。

『すみません。お母様の移動の準備が整いましたので、お手を貸していただいてよろしいでしょうか。』

体格の良い男性スタッフが、打ち合わせをしている智久に声を掛けた。

『はい、解りました。』

智久達は、長さ百八十センチ位で幅五十センチ位の白いシーツの様な頑丈な布に絹子の遺体を乗せた。そして、それぞれが四方を持ちゆっくりと持ち上げた。部屋を出ると、右に九十度曲がる階段を慎重に降りた。そして、玄関に用意されている担架にそっと遺体を乗せる。

『有り難う御座いました。それでは、先に式場での準備にかからせていただきます。失礼します。』

絹子を乗せた搬送車は、一足先に式場へと向かった。

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