トイレに顔をつかさられていた俺・・・それがきっかけで幽霊が見えるようになり、トイレ番人になった

激 辛

第1話

俺は苛めっ子達にトイレに顔を入れられている。

 「ううううううう」


「ほらうめぇだろ!!」


「みんなが使ってる水だぞ」


「ぷはっあ」


「おお!いいリアクションじゃあもう一回行こうか!」


「ごぼぼぼぼ」


 俺はいつもこうやって虐められていた。


ーーーーー


 ある日、


その日も、トイレで虐められて、いじめっ子達は俺を置いていく。


「ねぇ、お兄ちゃんはどうして反撃しないの?」


!!お、女の人の声??


 ここ男子トイレだぞ。


 って何処から?


 「まぁ、私も出来なったんだけど」


 急に俺の前に顔を出す。


「・・・うわぁーー!!あ、あ、あ、あ足がな、あしが、ゆ、ゆうつゆうううゆうゆうれいさん?、」


「そうだよ。幽霊だよ」


「えぇー!!??」


「良いリアクションだね。私はねここ君と同じように死んじゃった幽霊なの」


「えぇー!?」


「私は基本的に男子のトイレしてる所なんて絶対見たくないから。私は出てこなかったんだけど、あまりにも虐める声が聞こえたから」


「そ、そうなんですね。」


「うん、君大変だって・・・!!」


幽霊さんが消えた。


 「はぁ、トイレ、トイレ」


どうやら、誰かがトイレをしに来たようだ。






 「ふぅー、すっきり」


独り言多いな、相当我慢してたんだなぁ。


 「でね!」


「うわぁ、!!」


 「流石にそんなに驚かれると私も女の子だし、ショックだよ」


「すいません」


「うん、でね。私がこうして出て来たのは」


「出て来たのは?」


「暇だったから」


「えぇー??」


「だって、私はこの男子トイレから出られないんだよ。最悪なことに」


「それは最悪ですね。」


「昔、ここは女子校だったんだけど、改装されてここは男子トイレになったの」


「へぇ、そうだったんですね」


「それでね、誰か話す相手居ないかなと思ったけど、トイレする所も見たくないし」


俺を慰めに来てくれたんじゃないんだ。


 「そこで、やっとトイレをしないでトイレに来る人が来てくれたってことだよ」


「な、なるほど」



_________


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