第2話

あれは川上さんだ。


 「クソ、クソ!、なんで、みのるなんかに、」


  川上さんは人の少ない道で、強く足を打ちつけている。


 怖、、つかみのるってたしか、、あー、石橋さんね。クラスメイトだったは


 「あ、、雑魚」

バレた、、

相変わらず性格と口悪!!


 「何?」


「何って?アンタ見てたでしょ」


「え?見たってなにを?」


「とぼけんなよ!」

どうしよう、能力を使って眠らせようかな?


 「お前さっきの私の姿見たって聞いてんの?」

確かに見たけど、いつも通りだろ。どうせ見るなら、スカート中見たかったよ。


 「見てないって!」


「あー最悪!!」

聞いてないし、つかもうアンタ本性はみんな知ってるだろ。


 「アンタ、あれを見たなら分かってるよね?」


「なにを?」


「私の下僕になりなさい」


「は?」

 何言ってるの?


「だから、下僕になりなさい」

 

 意味合い次第ではokどころかよろしくお願いします、言う所だが、今の意味は違うな。


 「いやだ、」


「アンタ、拒否権あると思ってるの?」

 能力使おうかな


 「はぁ、、そもそもなんであんなことを?」


「やっぱり見てんじゃねえか!」


 「ウッ」

 叩かれた。まぁ、本当は痛いだろうが、俺は優しく触られたくらいで気持ちよかったが、


 「、なんであんなことを」


ペチン!

 「イッ、、だからなんであんなことを」


「お前、、叩かれたのに頑固だな」


「、、、取られたんだよ。」


 プッ


 良かった抑えた。


 「取られただよ、男を、」


 正直察してた。


 「なるほどね」


「なるほどね、じゃねぇだろう。」


 「グハ」


うーん、でもどうしよう、聞いたのはいいけど、どう慰めよう。


 聞かなければよかった。


 、、、、考える。


 「取られるとかウケる」


「アン、なんだと」


「グハ」

痛くないけど


 「あんなに強がってたのに、ウケる」


また叩かれる。


 

 それから、俺は川上さん煽り、叩かれた。

 後半は何も言わなくても叩かれた。


 「どうスッキリした?」


「お前、わざと」


「俺は、叩かれるしか取り柄がないから」


よし上手くまとめた。


 「ほんと、その通りだよ、あはは」


それから、川上さんは爆笑して、いつの間にか涙を流していた。

 

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