第5話

 「そんなことがあってね」


となぜかこっちの彼氏じゃなくて、俺に愚痴っている。


 「最近、本当に冷たいんだよね。なんでだろう?」


隠せている気になってるんだなぁ、だから浮気してることは一切考えてない。


 実際、彼女は少しも変わったような感じもなく、俺は気付かなかった。


 「あ、こっちの彼氏が来た。から私行くね」


「うん」


「あっちでデート行けなかったから、代わりにこっちで楽しんでくるよ」

 浮気相手は俺に手を振り、二人は行った。


 そういえば、浮気相手さんは知っているのだろうか??


 浮気相手さん良いやつそうではないか??


 実際、昨日は色々と優しく教えてくれたし 



 でもとりあえず、浮気相手であることは変わらない。


 とりあえず様子を見てから。


ーーーーーーーーーーーー



 そして、しばらく昨日ゲームの続きをやった。やっぱりVR自体は最高に楽しい。


 「あのぉ、」


「はい!!」

  急に話しかけられてビックリした。


「私このゲーム初めてで、色々教えてもらっても良いでしょうか?」


「えっ、あの俺も昨日初めてばっかで、」


「そうなんですか!!一緒ですね!!あのぉなら初めて同士パーティ組んでもらえますか??」


「いい・・・ですけど」


「やったー!!ありがとうございます」

なんか、デジャブ


____

それから、新規プレイヤーさんのワーさんと一緒に楽しんだ。


 俺よりもすぐにこのゲームに慣れて、あととても話しやすかった。


 「あの、よければフレンド登録しても良いですか」


「いいですよ」


「やったー!!初めてのフレンドです。」


「本当だ。」


ワーさんのメニューを見ると本当に初めてのようで他にフレンドがいなかった。


 「この二人はリアルの友達ですか?」


 「いえ、僕が入った時にたまたま声をかけてくれて」


「そうなんですね!」


「はい、先輩みたいな感じです」


「・・・ぶ」


「どうしたんですか??」


「何でもないです!!これからもよろしくお願いしますね!先輩!」


「先輩ってまだ、一日だけですけど、こちらこそよろしくお願いします」




ーーーーーーーー


 ログアウトすると、


 めっちゃドキドキした。あんなことって本当にあるんだ。


 彼女から、体調の心配の連絡が入っている。


 現在ログアウト中??


 

 今日はVRやるって言ってたから・・・まさか、今頃リアルで、



 これからはこういう闇が見えてくるのかも知れない。


 耐えられるかな、俺



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