004

「つまらない人生を生きてきた奴ってさ、つまらない死に方をするんだぜ」


 いつかの景色がまた見えて来た。

 空の色は変わらない。吸い込んだ空気の匂いは変わらない。


 もう一度、地球での人生が始まった。

 前よりも、もっともっと頑張った。

 今度こそ、憧れのあの子に告白をした。

 結果は……成功だ。


 想いが通じあったその日から、すべては輝いて見えた。

 幸せだと問われたら、幸せだと答えられる。


 ――だけど――

 ――イ・スラフィアはどうなるのだろう。

 僕だけが幸せになることは、許されるのだろうか。

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