勝負前

 マリーとから見極めてあげると言われ、僕はこの状況に興奮していた。


(シトリン達に強いと言わせたマリーの実力…ここで確かめるか…)


 世界最強レベルの二人が口を揃えて言った…『私達よりも強い。』

 二人はユグドラシルだけでも逃げることしか出来ない。そんな化け物の主人なら?答えは簡単、全生物の中でもトップレベルに入る怪物だろう。


「ま、そうやすやすと負けるつもりは無いけどね。」

「勘違いしないでください…負かすじゃなくて、殺します。」


 殺しますと。マリーが宣言した瞬間、マリーの乗っている本の化け物が至近距離で戦闘機の飛び立つ音を聞かされたような雄叫びを周囲に轟かせる。それと同時にマリーも魔力を解放するのが感じられた。


「うるさぁっ?!ってなんだ?体が…重い?」

「それが私の魔力の特性…確実に殺すために惜しみ出しみなしで行こうと思いまして。」


 魔力の特性とは持ち主の属性にある特殊な効果だ。闇属性なら侵食や、デバフを、火属性だと、武器などに炎を纏わせることができる。


 あらヤダ怖い…ふざけてないで、普通に死ぬ覚悟しといた方が良さそうだな。

 体が重くなるなら闇属性の特性であるデバフかと思ったが、そんな感じは一切感じられないし…


 何か手掛かりになるものがないかと目を周囲に向けると…


「準備終わり?もう行っていい?」


 数分ほど待たせていたマリーがこめかみに青筋を浮かべながら聞いてくる。こっわ。


「あ、はい。」


 おぉい!何反射的に返事してるんだよ僕ぅ!

 …んなこと嘆いていても仕方ない。

 戦ってる最中に仕掛けを見破る!…そんな暇あるか分からないけど…




 ---------------

 えちょまです

 完全に蚊帳の外のユグドラシルちゃん。

 戦闘回書くの平日無理そうなんで金曜か土曜に書きます。すいません。

 それじゃ。

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