第2話 危機一髪
「君は夢を見ているんだ」
見知らぬ男は飄々と言った。
気が付けば、私を追いかける人はいなくなっていた。
「あなたはこれから毎日、同じ夢を見ることになる。」
「――」
「それでは、また明日。母さ――」
気が付けば私は布団の中に居た。
手汗やらいろんな汗が体から出ていて、心臓も寝起きなのにフル稼働している。
彼は最後に私のことを、『母さん』と呼んでいた。
走る人 寝癖のたー @NegusenoT
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