第3話 肩に何人乗せれるのか介護

総務省の発表よると、

2050年には我が国の人口は

とうとう1億人を切るらしい。


人口の約25%が減少して、

高齢化率は約40%に上昇。


その兆しが如実になるのが2035年。


65才超えの高齢者人口が

日本の総人口の30%以上になる

所謂『2035年問題』がもう10年あとには

やってくる。


いよいよ高齢者1人を支える

現役世代が約1人にまで減少する

「肩車社会」の到来も

目先に見えて来てしまった。


そんな事、言ってもねぇ。

なんてニュースを呑気に見ていたら、

みるみる介護支援者が親族に増えてきたから、

池上さんの特集とかは本当なのだと思う。


現に、ほんの数年前まで

母を在宅介護で診ながら

他の親族2人を遠隔介護で診ていた。


母が亡くなった今も、

まだ2人を遠隔介護で診ながら、

80になる実父と

同居をしながら生活をしている次第。

程度は違えど

1人で3人分の介護をしていたのだ。


厳密に言えば、

さすがに全く1人では無理で、

従妹や妹2人も気持ち、手伝ってもらっている。

そうなると、4人の介護者を4人で見てきた計算だ。


確かに『肩車社会』がここにある。

元気な父は入れていない。


じゃあ旦那はどうした?となるだろうが、

旦那は旦那の両親を見ているから

また別カウントなのだ。

はい、うちは介護離婚しています。


もう割り切らないと、

母を10年、在宅介護なんて出来なかった。


けれど

ハッキリいって、

母が60代で難病になり


まだ

自分が体力の有るうちに

地域や社会補助制度を知れ


介護黎明期を乗り越えたから、

1人で遠隔とはいえ何人も診るなんて、

無茶が出来るんだと


しみじみ今も思う。


とわいえ、

介護は実動介護も大変だが、

介護書類関係も毎年の更新が大変で、

人数が多い分もう、

毎月なにかしら

申請をしている気分になる。


そしてそんな始まりは

意外にも

実母からではなかった。


母と一巡り、年が離れた『けーちゃん』。


彼女の緊急連絡先登録が

介護書類の1番最初だったと思う。


わたしと同居している母が、

『けーちゃん』の緊急連絡先登録に

自分と、わたしの名前を書いたのだ。


もう20年前に書いた書類が、

そのまま今も生きていて、

母が亡くなり

緊急連絡先だけだった書類が、

どんどん増え、今に至る。


因みに母は

4人姉弟の3番目っ子。

上に2人姉と弟。


上姉は10年ぐらい前に

孤独死していて、

下姉はこの前のコロナ期に永眠。

母も亡くなり、

唯一施設で元気?にしているのが


絶賛遠隔介護中→母の弟『しげくん』。


さてさて、じゃあ、

我々親族の系譜を見てみると

『けーちゃん』は、、いない。らしい。


わたしは血の繋がりが

あるのか?わからない

『けーちゃん』の

介護キーパーソンという存在。



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