37.深夜テンション
髪を乾かしてもらった後は特に何事もなく二人でそのまま寝ることになった。
部屋は夜で電気も消したので真っ暗だ。
そんな暗闇の中、綾目は少し眠たそうな声だったが私に話しかける。
「何回も言うけど今日はホントにありがとね、なっちゃんがいなかったら絶対もっと時間かかってて、今日中に課題が終わるなんてことなかっただろうし」
「だから今さっきも別に気にしなくてもいいって言ったでしょ」
「それでもだよ、なっちゃんが助けてくれるこの状況に慣れちゃって感謝も言わなくなったら嫌だから」
こういうちょっとしたことを気にするのは綾目の良いところだろう。
でもホントに気にしなくてもいいんだけどなぁ。
「でも……」
綾目が一拍溜めてから告げる。
「私、もうなっちゃんがいないと生きていけない体になっちゃったかも」
綾目がそう告げてきて私は固まった。
……え?どういうこと?私の事が好きだったりしたの?いや、でもそんなわけないし……。
私が頭の中でいろいろな考えがぐるぐるしていたが自分で考えても仕方ないと思い、綾目に真意も聞こうとしたが、
「ねぇ、それってどういう……」
「な~んてね、ちょっとした冗談だよ、深夜テンションでいつもだったら言わない冗談言っちゃったってだけ!」
そう言った綾目。
綾目って普段あんまりこういう冗談言わないからびっくりしちゃった。
深夜テンションって怖い……。
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その綾目の言葉は本当に冗談だったのかな?
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『高嶺の花の華雅さん。クールそうに見えて実はただのコミュ障』
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