33.課題完了
「ようやく終わったーーーー!!!」
綾目が喜びに満ちた声を出す。
「お疲れ、思ったより早く終わったね」
「なっちゃんがいろいろと助けてくれてなかったら多分今日中に終わってなかっただろうしホントにありがと~!」
そう言って私に抱き着いてくる綾目。
「そんなの別に気にしなくてもいいよ、親友でしょ?」
それに昔から綾目が困ってるときには私が助けてたし。
それこそ両手じゃ数えきれないぐらいには助けたからもう慣れちゃったよ……。
「親友かぁ~……今はまだそれでいいけどこのままずっと親友は嫌だからね?(小声)」
綾目が私に抱き着きながら何か言ってた気がするけど……ってそんなことより
「綾目、そろそろ離れてくれない?さすがに暑くなってきたんだけど……」
春だから普段はそんなに熱くないんだけどさすがにずっと抱き着かれてると暑くなってくる。
「それにまだ寝ないにしても寝る準備とかは終わらせておきたいし」
「…………抱き着いてるんだからちょっとは意識してくれてもいいのに(小声)」
「ごめん、もう一回言ってくれない?」
「別に何でもないですぅ~私先にお風呂入るから」
急に拗ねたように不機嫌になる綾目。
私何か悪いこと言ったかな~?
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今日の夏希はいつも以上に耳が悪いですね。
まさか抱き着かれてる状態で声を聞きとれないとは。
一回病院で見てもらった方がいいんじゃないかな……。
新作投稿しました!
『高嶺の花の華雅さん。クールそうに見えて実はただのコミュ障』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212794002568
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