31.課題
「え~と、どれくらい終わってないの?」
私が綾目に課題の進捗を尋ねる。
「まだ何にもしてない……」
綾目が絶望したような顔で絶望的なことを告げてくる。
「大丈夫だって!今はまだ午前中だしそれに今日お泊りでしょ?時間はいっぱいあるんだから今からやれば間に合うって」
絶望している綾目を励ます私。
っていうかゲームでこういうイベントあった気がする……。
思い出した!確か勉強してなかった綾目が芽衣に勉強を教えてもらうイベントあったはず!。
百合ゲーのヒロインは芽衣が勉強系のイベントを担当してて、もう一人のヒロインが運動を担当しててって感じで何かのジャンルについて教えてもらったりそのジャンルを通じて仲良くなっていくようなストーリーだったはず。
だからもしかしてこれって、綾目と芽衣を仲良くさせる機会奪っちゃった?
……今からでも芽衣呼ぼうかな。
「本当に終わらなそうなら芽衣も呼んで手伝ってもらう?芽衣って勉強できるし結構いい案だと思うけど」
「いや大丈夫、今すぐ課題やり始めるから」
私がさりげなく芽衣を呼ぶかを尋ねると今さっきまでの絶望している表情から一気にキリっとした顔で課題に取り組み始めた綾目。
やる気になってくれたのはいいんだけど急にどうしたんだろう?
あと出来れば芽衣のこと呼んで仲良くなって欲しかったな……。
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『高嶺の花の華雅さん。クールそうに見えて実はただのコミュ障』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212794002568
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