25.言いたかったこと

その後、綾目は用事があるそうで途中で帰ってしまった。

まぁ今回綾目が来るって言ったのも結構急だったし、仕方ないことだ。


綾目が帰る時最後名取さんの事をジッと睨んでいたが……。

……だからなんで睨むのかなぁ~。今回午前中一緒に遊んだんだからちょっとは友情が芽生えたりしないの?


そんなことを考えたが今考えても無駄だだと思い名取さんと一緒に遊園地でいろんなアトラクションを楽しんだ。


そしていい時間になってきたのでそろそろ帰ろうということになったが名取さんが最後に観覧車に乗ろうと提案してきたので私も乗ってみたいと思いその提案を了承した。


「うわ~やっぱり景色が綺麗ですね!」


「そうだね、夕日も見えるしこの時間に乗ってよかったよ」


今日はいろいろなアトラクションに乗ってはしゃいだし最後はこんなゆったりとした感じで終わるのも悪くなさそうだ。


そんな感じで今日のことを思い返していると名取さんが口を開く。


「そ、その今日は一つ伝えたいことがあって遊びに誘ったんです」


「伝えたいこと?」


「はい、実は会った時から言いたかったことで……」


会った時からって言いたかったことって何だろう?それにしても会った時から言いたかったことをよくここまで我慢してたな。


そんな感想を持ちながらも名取さんの言葉を待つ。そして決心がついたのか名取さんが口を開く。



「なんで……なんで私のことはずっと苗字で呼ぶんですか!!!!」








………え?

そんなこと?





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告白だと思った?残念、まだ芽衣ちゃんには告白することのできる勇気は持っていません。その勇気が出る日が来るのを待ちましょう。


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