24.対抗心

「……普段からそんなことしてるんですか?」


私と綾目のやり取りを見ていた名取さんがそんなことを訪ねてくる。


「そんなことって?」


何か変なことをしただろうか?特に何もしてない気がするけど。


「あ、あーんとかですよ!」


少し恥ずかしそうにしながらも言ってくる名取さん。

女の子二人があーんするって別にそんなに変なことじゃないと思うけど。


「してるけど、別に普通じゃない?」


「まぁ、私達幼稚園の頃からの付き合いだからね!」


綾目が名取さん相手に自慢気に話す。

すると名取さんが覚悟を決めたような表情で私に話しかけてくる。


「じゃあ、私のクレープ食べてください!」


そう言って名取さんはクレープを差し出してくる。


「別にいいけど」


そして名取さんのクレープを一口食べる。うん、やっぱりおいしいね。


「ど、どうですか?」


顔が赤くなりながらも私にそう尋ねてくる名取さん。


「うん、おいしいよ」


「そ、そうですか、それはよかったです…」


そのやり取りを無言で見ていた綾目。


「……なっちゃんには私以外の人に対してもっと警戒心を持って

もらわないと……(小声)」


また何か綾目が言ってた気がするけど……まぁ気のせいだろう。



────────────────────

夏希には綾目の聞かれたくない言葉は聞こえないようになる特殊能力が常時発動されているのかな?

……でもそれだとタグにつけてるファンタジー要素は転生以外なしが嘘になってしまう。


やっぱり夏希は単純に耳が悪いのでしょう!!!!!(脳死)

みなさんもそう思いますよね!?



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