14.帰り道
授業も終わりその日の帰り道、私は綾目と一緒に帰っていた。
「……ねぇ」
少しの無言の間の後、綾目の方から会話を切り出してきた。
「どうしたの?」
「今日のこと……どう思った?」
「今日の事って言ったら……休み時間の事?」
「うん、迷惑かけちゃったし……」
申し訳なさそうな顔をする綾目。
そんなこと気にしてたんだ。
「そんなの全然気にしてないよ!私達親友でしょ?」
最初、親友と聞いて少し複雑そうな顔をしていた綾目だったがその後すぐに笑顔になり
「親友……そうだね、私達親友だもんね!」
そう気を取りなおしたように言った。
「そうだ、一つ聞きたいことがあるんだけど……名取さんの事どう思った?」
「どう思ったっていうのは?」
「ほら、顔可愛かったしいい子そうだったし……気になったりしたのかな~って」
名取さんかぁ。
リアルで会話してみていい子だな~って思ったし可愛いとも思ったけど、
名取さんには綾目と仲良くなってもらわないといけないし気になったりとかは特にないな。
「友達にはなりたいとは思ったけど、気になったりとかは特にないかな。それに前にいったでしょ?今は恋人とか作る気ないって」
「そうなんだ。……じゃあまだ連絡先は残しとくか(小声)」
「っていうか綾目のほうこそ名取さんとはどうなのよ?」
同じ教室だしあの後進展があったかもしれない。
それにゲームでは付き合うルートがあるぐらいだしきっと相性もよさそうだからそのまま付き合ってくれたらいいんだけど。
「別に特に何もないけど?」
「……そうか~」
……まぁそのうちヒロインのうちの誰かと付き合うでしょ!
そんな楽観的な考えをする私だった。
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