12.二人の会話
「……え?」
困惑した声を出す名取さん。
「す、すみません。……もう一度言ってもらえませんか?」
「だーかーら、嫌だって言ってるの!!」
なんで私がなっちゃんのこと紹介しないといけないの!
「っていうかなんで名取さんはなっちゃんのこと紹介してほしいの?」
私は疑問に思いそう問いかける。
すると名取さんが恥ずかしそうにしながらも声を出す。
「それは…その~、一目惚れっていうか、なんというか……ゴニョゴニョ」
じゃあなおさら紹介したくなくなりましたよ!
というかなっちゃんモテすぎなんだよ!
中学の時からよくラブレター貰ったりしてたし、……まぁ私がこっそり処分してたんだけど。
それでも私の目をかいくぐって告白したやつもいたし。
……でもそういうやつはなっちゃんの鈍感さにやられてたな~。
「付き合ってください!」って言われたら「いいよ。で、どこに付き合えばいい?」という鈍感系主人公みたいな返事を素でするからなぁ~。
それで結局その反応を見て皆諦めていくんだよね。
当の本人は「よくお出かけに誘われるな~」ぐらいにしか思ってないし。
それで今回は名取さんがなっちゃんの魅力にやられた被害者ってことなんだろうね。
ちょっと同情しちゃうよ。
名取さんが選ばれることは無くて
最終的には私が選ばれるのは決まってるから。
「……わかりました。じゃあ直接黒川さんのところに行ってくることにします」
そう言って教室から出ていこうとする名取さん。
「いやいやいや、ちょっと待って!」
「なんですか?」
「なっちゃんのことは諦めたほうがいいと思いますよ?」
なっちゃんが私のことを選ぶのは決まってるんだし。
「そんなことわからないじゃないですか!」
「いやわかるんだよ!」
「そこまで言うんだったら黒川さんに直接聞きましょうよ!」
「別にいいけど!どうせあなたを選ぶことなんてありえませんから!」
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「それでなっちゃんの教室に突撃するところの話に繋がるってこと」
ところどころ大事な話(名取さんの想いなど)を除いて教室に突撃することになった経緯を説明した。
経この話を聞いてなっちゃんが少し黙りこむ。
そして少し経ってから話をまとめ終わったのか、なっちゃんが口を開く。
「今聞いた話をまとめると、二人が仲良くなって友達になったってことでいい?」
「「全然ちがう!!」」
どうしてそういう考え方になるのかな~。
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文章を書き終わると一応見直してはいるんですけどたまに間違えてることがあるのでそういうときはご指摘いただけるとうれしいです。
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