2.百合ゲーの世界に転生
「ねぇねぇ、なつきちゃん!いっしょにあそぼ!」
「いいよ!なにしてあそぶ?」
トラックに轢かれて数年後、私は元気に遊んでいた。
こう聞くとあの事故によって死ななかったのかと思うがそんなことはなく実際はしっかりと死んだ。
確かに死んだはずだったのだが私は気づくと赤ちゃんになっていた。
最初は「これはまさか!異世界転生!?」と思って興奮したが異世界転生によくある魔法みたいなのはなくもっと言えば元の世界と科学のレベルは変わらなかったので少しがっかりしていた。
だけど幼稚園に入るとすぐにこの世界がゲームの世界だと気づいた。
気づけた理由はこの子。
「きゅうにだまってどうしたの?」
この可愛らしい女の子、
私が前世で最後にやったゲームの主人公の名前。それと同じだったのだ。
名前が同じだけだったら私も「たまたま同じだったのかな?」と思うことが出来たのかもしれない。
だけど一目見て気づいたね。「あっ、この子百合ゲーの主人公だった子だ」って。
もうね、この子めちゃくちゃ可愛いのよ。周りと比べても明らかに違う顔面偏差値。ゲームで見た顔をそのまま幼くしたような見た目で初めて顔を見たときの衝撃と言ったらもう本当にすごかった。
それから私はこの子の近くにいるようにした。
単純に可愛いし一緒にいて楽しいから。それにゲームのハッピーエンドを見ることが出来ずに死んじゃったしどんな結末になるのか気になったていうのもある。元大学生の私が精神年齢がそこそこ離れた子と一緒に遊んで楽しいのか、と思う人もいるかもしれないがこの子流石はゲームの主人公というべきかよくトラブルに巻き込まれてまったく退屈しない日々を過ごすことが出来ていた。
「ううん。なんでもないよ!で、なにするんだったっけ?」
「おままごとしよ!ばめんはわたしとなつきちゃんがけっこんしたあとのはなし!」
「いいよ!はやくやろっか!」
本当に可愛いなぁと思いながら私たちはおままごとをするのだった。
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