第3話 恐怖体験

チャイムの音と同時にガラガラとドアが開いた。「ほらー席つけー三分前行動だぞー」生物の先生が入ってきた。号令をして授業に入る。「じゃあ人の始まりは何だと思う」私は睡魔という重力より重い力によって目をつぶった。「ぶーぶー」とロッカーが鳴った。「地震です。地震です。強い揺れに注意してください」電子音がこだまする。私たちは戸惑いながらも机の下にもぐった。

 やっぱりと誰かが言う。「なーんだそんな揺れないじゃん音がでかいだけじゃん」クラスメイトは笑う。結局その地震は、近畿地方を震源地とした震度五強の地震だったが、幸い死者は居なく、津波や火事は大丈夫そうだった。その日の夜に母は言う。「最近地震とか多いんだから気をつけなさいよ」私と弟で生返事をし、二人で映画を見ていた。

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