第2話 青春謳歌

コンビニに寄り、アイスを買った。「よーいスタート」そう言い苗色に輝く田んぼの畦道を走った。アイスを頬張り彼において行かれないように走る。半袖の制服と田舎臭い綺麗な町並みは「青春」と言っていいだろう。私は毎日、毎日、青春を謳歌していた。

 彼とは同じ教室ではなかった。まあ彼とは登下校や土日などで遊んでいた。休み時間に友達と最近のアイドルはどうだとか、友達が家族と喧嘩しただとか笑いながら話していた。「未来っちは彼氏とうまく言ってんの」友達のゆっちゃんがふと私に聞く。「私は楽しくやってるよ。樹くん面白いし。てか急だねぇ、ゆっちゃんは?」そう私は言う。「うちは昨日喧嘩しちゃって話してないんだぁ」話を聞くとゆっちゃんの彼氏がかのっちゃんと連絡していたらしく「二股?」と私が聞くと「たぶん」と首をふった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る