第2話 砂糖と冷え性
脱砂糖が始まったのは、夏が過ぎて食欲の秋が訪れた頃。
秋は芋栗カボチャが美味しく、巷には色とりどりのスイーツが溢れます。砂糖禁止令を出されたばかりの私にとって、どこもかしこも、おあずけを食らう地獄となりました。
ハロウィン仕様のカボチャ、ほっくりした栗、乙女の秋には欠かせないサツマイモ!! ドーナツ、ケーキ、アイス、プリン、シュークリーム、タルト──次から次に新商品が並ぶんですから、ある意味、拷問ですよね。
食べちゃいけないと思えば思うほど、食べたくなるものです。
砂糖と生クリームたっぷりで濃厚なスイーツたちを横目に街中を歩くのは、本当に辛い。と、当時の日記やエッセイにも書いています。
さらに、カップのヨーグルト(加糖)ですら、かかりつけ医は首を縦に振ってくれないのですから……身体を冷やすアイスなんて以ての外です。冬の楽しみ、炬燵でアイスなど言語道断と言われるのでしょうね。
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さて、砂糖を禁止されたのは、冷え性改善になる重要な体質改善指導でした。
冷え性と砂糖がどうして繋がるのか、さっぱり想像できないですよね。甘いココアとかミルクティーを飲んだら心も身体も温まるじゃない!とか反論すらしたくなる方もいるでしょう。スイーツは正義だと言って疑わない私も、そうでした。
これには、水が大きく関わってきます。
と聞いたら、なんだかスピリチュアルな話になる気がしますよね。
少し前に流行りましたが、水素水とか、なんとか水って名前の水を飲もう的な話に繋がるのかと、私も思いました。でも、そういうのスピリチュアルな話じゃなかったんですよ。
砂糖は水分を吸着する性質があります。ここが重要なポイントなんです!
「塩だって水分を吸うでしょ?」と思いますよね。その通りです。
砂糖と塩の吸水率がどの程度か、少々勉強不足で数値を提示できないのですが……塩と砂糖、同量だったら、どっちの方が食生活で容易に摂取できるかと聞かれたら、個人的には砂糖だと思います。
塩分と考えると、醤油や味噌、調味料に多く含まれているから、砂糖よりたくさん摂取してるように感じますよね。スーパーでは「減塩」の文字はあって「減糖」の文字は見ませんし。
料理をするのに砂糖はそんなに使わないでしょ? とも思うんですけどね。
でも、砂糖は意外とどこにでも使われているんですよ。お菓子、パン、飲料品、調味料、お総菜、全てパッケージをひっくり返して見てみると、ここにもか!と驚くことでしょう。
ちなみに、原材料は多い順に並んでますので、そこも意識してみると、ここにもか!の衝撃はより大きくなると思います。
さて、話が少しそれましたが、どうして砂糖が冷え性に関わるかでしたね。
人体の6~7割は水だと言われてます。当然、水は温まることも冷えること出来ますが。体内の水を暖めるのは血流になるわけです。この流れが悪くなれば当然冷えますよね。
そして、血液もまた水を多く含んでいます。この流れをよくするのも滞らせるのも、水ということになるんですね。
身体が十分な水分を蓄えても、体内に滞りが起これば、身体は冷えていきます。体内の水分が多ければ多いほど循環が良いとならないのが、人体の不思議ですね。さらに、一度滞った体内の水分は、なかなか良い循環に戻らないんです。
そんな水分の滞った身体に砂糖を取り込むと、より水分を吸着して、体内に水を溜め込む傾向にあるそうです。
身体の中が、ちゃぷちゃぷドロドロになっていくような気がしますね。
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