第3話
「ただいま。」
「・・・」
相変わらず冷たい俺の妹。
「今日さ学校で何やった?」
「はぁ・・・」
返事をしないでため息だけ吐く、妹。
そして楽しそうに携帯をやっている。
「友達とどんな連絡をしているの?」
「はぁ?キモォストーカーじゃん。」
今のは落ち込む。
「俺は携帯を使ったことが無くて友達とSNSを使ったどんな連絡をしているか、気になっただけなんだ。」
「はぁ、なら高校の友達に見せて貰えばいいじゃん。」
正論だな。
「でも、友達居ないから無理か、」
正論だな。
「そういえば、今日プリン半額になってから買ってきたよ!」
「食べるぅー!ありがとうお兄ちゃん!」
そして妹はプリンを食べる終わると
「はい、捨てといて」
と言って、まさに娘の機嫌を取る父親状態になっている。
「それは自分で捨てなさい。買ってあげたんだから」
「じゃあ、私に買って来なきゃいいんじゃん。」
その通りである。俺が甘えさせてしまうのは問題だな。ただたまにこうやって買って来ないと、妹は本当にプリンなどのおやつを食べない、と言うかお母さんが買って来ない。
ただ妹はお母さんに非常に懐いているので、平気で何ヶ月も我慢するのだ。
俺はお母さんに注意をしたことがあったが、
「娘が欲しいと言わないから」
とまた確かにそれはあると思う一言を言われてしまった。
子どもも甘える力を覚えることが必要だ。
「ただいまー!」
「おかえり、お母さん!!今日はね、学校でね!」
相変わらず、すごい違いだ。
ーーーーー
俺は一年後、自分が知らない事実が余りにも沢山あることにきづくのだった。
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