第6話 同棲2
「仕方ない、もう一回弁当買いにいくしかねーなぁ……」
「イイね! そうしよー。私も一緒に行く!」
ビシッっと手を挙げる
「そ、その
サッっと視線を
「服? ……んーとね、
突然切り変わった? ……理由はよくわからないけど、何かをきっかけにこの世界と天界? が
電波が
あーもう、こんなの考えたって絶対にわからない。
と、とにかく目の前の問題を、何とかしなきゃだな。
「えーと、ウズメさん?」
「……さん、は要らないよ……」
う……こっ恥ずかしいんだよ。彼女いない歴=年齢を甘く見んな!
「ゴホン。……ウズメ?」
「ん? なーに?」
にこーっと満面の笑みを浮かべやがって、ち、ちくしょう。
「し、下着の
な、何を聞いてるんだー!! ……でも、気になる……いや、気になるじゃなくて、必要だろって話、生活必需品だからねっ、ねっ!
「あーーーーーーーーーー!! た、大変だ!」
「ど、どーした、ウズメー!!」
「あのね……〇〇〇〇……無いよね?」
内緒話のように、こっそりと耳打ちされた。
……それって、アレ……だよね。いわゆるその……女性が定期的に必要とするヤツだよね……。
なーーーーい。無い無い無い無い無い! 絶対に無い!
あったらどうかしてるよ。男の一人暮らしにアレは置いて無い。
「えー、困ったなぁ……でも私、こんな
両
「な、ぬ? ……つ……つまり……僕一人で……」
「ショーマ、お・ね・が・い。買ってきて!」
はう~~ん。ヤバい。めまいがする。
別に、男性が購入してはいけないモノでも何でもない。
けど、こちとら
ヤバすぎる……。いくらなんでもキケン過ぎるミッションだぜ……。
「……ムリ……かな……?」
チラリと、僕を
たーっ、やるしかない。もう、よくわかんないけど、当たって砕けろだ!
「よし、とりあえず、弁当と、
「ん? ショーマ、最後が良く聞こえなかったよ?」
「えーーーい、聞こえなくてよろしい!」
「あはぁ! ショーマったら、顔真っ赤だよ! えへへっ」
ぬおーーっ。この娘、絶対ワザとやってやがるなぁ?
僕は、
「おー、怖い怖い! ゴメンって。えへ。その代わり、あそこに
なぬっ!? ホントか? ……それはありがたい提案だぞ。
それが片づくのか……それは願ったり叶ったりってやつだ。仕方ねえ、ここはいっちょ、砕けてまいりますか!?
……っとその前に、
「……ウズメ、その……押し入れの中は、見るなよ!?」
「ん? 押し入れ?」
「そう……あの中はキケンだからな。ウズメにもしもの事があったら大変だ!」
もしもの事なんて、絶対にないけど。
「うん、わかった。ショーマが私のこと気にかけてくれてるの、伝わるよ。嬉しい。押し入れの中、見ないように心がけるね!」
「いいか、ウズメ。押し入れの中、見るなよ。見るなよ。絶対に見るなよ!!」
ばっちり決まったぜ。これだけ
「……ショーマ、それって完全にフラグだよ……?」
フラグ? フラグってなんだ? 最近の若い子は、よくわからない言葉を使いたがる。困ったものだ。
……1700歳超えてるみたいだけどな……。
まあいい、とにかく買い出しにレッツゴーだ!
「よし、行ってくるぜ! 留守番たのんだぞ!!」
「うん! まかせて。いってらっしゃーい、ショーマ~」
僕は、
まるで若奥様のように手を振る
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