第3話
ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ
朝が来た。僕たちは約束の時間道理にホールに来たのだが.....
コウさんとミミさん、それからなんとケンジさんが姿を見せない。コウさんはともかくケンジさんはどうしたのだろうか.....
「ふたりとも遅いね.....何かあったのかな?」
「心配しますね。手分けして探しましょうか」
ソウさんの問いかけにタケルさんが答え、二人を探しに行くと提案した。すると
「なんだ。お前たち結局集まっていたのか」
コウさんが入ってきたのだった
「こ、コウさん!無事だったんですね」
ソウさんがコウさんに駆け寄る
「無事も何も、自分の身は自分で守る」
「じゃ、じゃあ早くケンジさんを探しに行きませんかぁ?」
「そうですね。どう別れましょうか.....」
「入れ違いにならないように何人かここに残っておくのはどうでしょう?」
「それじゃあ、私がここに残っておきますわ。皆様がお探しくださいまし」
その時だった
「キャーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
叫び声が聞こえてきた
「ミミさんの声だ!」
僕たちは全員その場から走ってミミさんの声が聞こえた場所へ向かった。
そこで見たものは
ケンジさんの死体だった
『死体を確認しました。只今により12時間の捜査時間に移ります』
全員に緊張が走る中、そんなアナウンスが鳴り響いた。
ある程度操作を進めてわかったことが有る
1つ、僕らの中に殺した犯人がいること
これによってこのゲームのようなものが本当だということが嫌でも自覚させられた
1つ、ケンジさんは縄のようなもので絞殺されたこと
これは首についている跡から判断したものだ。間違いはないだろう
1つ、ケンジさんは僕らが集まる前から殺されていたことだ
これはもしかしたら遅れてやってきたコウさんや第1発見者であるミミさんならば僕らが集まっている時に出来たが明らかに怪しすぎる。
.......ん?これは....
『捜査時間が終了致しました。只今より裁判を開始しますのでホールにお集まりください』
まだ確実な証拠は集まってないのに....
やるしかないのか
『皆さん集まりましたね。それでは話し合いの時間開始です』
「えっと、今回の被害者はケンジさん。死因は絞殺。死亡時刻は不明。で今のところば大丈夫かな?」
僕が状況整理をしながら言うと
「あっているな。なかなかやるじゃないか」
上から目線だな、コウさん......
「うん、まとめてくれてありがとう」
ソウさんには感謝された。
「わたくし、ケンジさんを殺した犯人がわかりましたわ。」
突然、アノンさんがそう言い出す
「どういうことですか?」
困惑しながらもカオリさんが問いかける
「簡単なことです。ケンジさんの部屋には桃色のつけ爪が落ちていました。このつけ爪はミミさんのものです。きっとケンジさんを殺したのはミミさんでしょう」
なるほど。筋が通っていて反論の余地は無い。これはミミさんで確定だと僕も思う
「ちっ、違いますよ!私は殺してなんかいません!!!」
ミミさんは落ち着きのない声でそういった
「根拠を合わせて反論しろ。それが出来ないのであれば俺はお前に投票するぞ」
「僕もそうするよ」
「だって、だって人って殺してみたいじゃないですかぁ!合法になったらそりゃ殺しますよ!」
「本性を表したか。決まりだな」
『鬼が決まりましたでしょうか?只今の投票結果をは発表します』
命懸けのときだ
『今回鬼に選ばれたのは...宮森ミミさんです。そして答えは正解!見事鬼を探し当てることが出来ました!』
多分、全員がほっとしていたと思う。
『それでは宮森ミミさんの処刑を開始します』
そうだ、忘れてた。処刑があるんだった
「いや!そんなのいやよ!!!!」
『皆さん、宮森ミミさんから離れてください』
そのアナウンスが聞こえると電気が消えた
「うぐっ、」
ミミさんのごもった声が聞こえる
何かが落ちる音
電気が着くとこそには首が落ち、死んでいるミミさんが居た
『処刑が完了しました。次の鬼が決まります。皆さん、各自室に戻ってください』
誰もその場から動かなかった。いや、動けななかった
『早くしないと皆さんも処刑対象になりますよ?』
そんなアナウンスが聞こえてから、一斉に重い足を動かした
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