第3話~フィールドボスとの遭遇~1

 配信を終わらせた次の日。今日は土曜日なので朝ご飯を食べてからすぐに配信を始める予定だ。ちなみに朝ごはんは普通に食パンである。おいしかった。


といことで早速ゲームを始めることにする。

前回は宿でログアウトしたからベッドの上からスタートした。


「今日は何しようかな?とりあえずレベル上げしながら考えるかー」


そして3人称の方の配信開始ボタンを押して配信を開始する。

早朝なのに3人も来てくれていた。


「二回目の配信です。よろしくお願いします」

>随分と早いな

>なにするの?

「今日はレベル上げをしながら決めていこうかなと思ってる」

>なるほど了解

>作業用BGMにしとくわ

「まあ気軽に見てくれると嬉しい」


ということで草原に来たのですぐさまフィールドを駆け回る。すると、目の前に人型の狼のようなモンスター、コボルトが出てきた。


「お、コボルトか初めてのモンスターだな」

>まあコボルトくらいなら楽に倒せそう

>なんか昨日も聞いたようなセリフだな


そして足を止めることなくコボルトに近づき銃を取り出して頭に突きつける。


「あ、弾入れてなかった」

>ダサいww

>ちゃんと銃は弾あるか確認しようね

「うう、恥ずかしい、、、【マジックバレット】」


そうしてすぐさまピストルに弾を込める。そのまま今度こそ頭部に三発ほど打ち込むとコボルトは倒れた。


「三発も必要になってる」

>ゴブリンだったら二発ぐらいだったと思う

「その代わり経験値はおいしいのかな?」

>つっても雀の涙ほどじゃね

>まあスライムとあまり変わらんよなぁ

「まあそうだよねー。まあいいやさっさと狩っていこう」


そして3時間ほど走り続け三桁ほどのモンスターを倒した。その結果


性別:男

年齢:16

レベル:12

種族:獣人(猫)

職業:銃士

装備:皮の服

武器:初心者用のピストル

ステータス

HP:11

MP:16

ST:15

STR:4

VIT:3

INT:5

DEX:3

AGI:150

LUK:16

SP:33

スキル

魔力の弾丸マジックバレット

newコピーファスト

「うんうん。順調にAGIが伸びているね。なんかあと一個スキルが増えてる」

>さすがにこのレベルで三桁が存在してるの違和感すごい

>新スキルゲトしてるやん

>残りのSPも全部AGIに振るの?

「そうだねー。ロマンは追いかけてこそだからね。そしてこのスキルなんだろ?」

>やっぱりロマンは追いかけるんですね

>初めて見るスキルだな。珍しいだけだとは思うが

>頑張ってくれ


そんなことを視聴者の人と話していると唐突に目の前にウィンドウが現れて大きな警告音のような音がしてきた。


「うわぁ!!びっくりした。何今の音!?」

>多分フィールドボスの出現音

>ここのフィールドボスの名前は確か始まりのフェンリル

「え?いくらボスとはいえいきなりそんな強そうな名前の敵が出てくるの?」

>たしかだいぶ出現率低かった希ガス

>確立としては一時間に0.1%ぐらい?

>そしてレベル30以下の相手にしか出てこない

>マジで30以下にしか出てこないからビビりな犬コロって呼ばれて忌み嫌われてる

出現確率も低いしレベル30以下で削り切れる体力してない。なので今まで討伐した人はいない。


「まじでたち悪いやんそれは犬コロとか言われてもしょうがないわ」


そして周りを見回していると正面の方向に自身の体の3~4倍ほどの大きさをした真っ白な狼がたたずんでいた。


「あれだよねぇ」

>まあ明らかにあれだよね

>火を見るより明らか

>戦うん?

「ゲームだし逃げてばかりいるのはつまらないと思うんだよね。だから俺は戦う」

>楽しみになってきた

>勝てるの?

>ちなみに体力は1000だよ

「え?それってつまり500回は攻撃を当てないといけないってことじゃん」

>やるしかないね。ちなみにフィールドボスは倒すか倒されるまで終わらないよ


そして視聴者から情報を得るためにコメントを見ているとフェンリルが突っ込んできた。そのまま左上から爪を振り下ろしてきた。


「あぶね!!もうコメント見れないわ」

>大丈夫だから集中して


爪を躱すと次は噛みつき攻撃が飛んできたので横に回避する。今のところは俺のほうがスピードが上のようだ。なので余裕をもってよけることができる。


「グルァァァ」

「さすがに突進には当たらないよ!!」


そして今度は突進してきたので後ろ斜めに下がりフェンリルの鼻に9発お見舞いしてやった。


「いやミリしか削れてないや」

>うん。見事なミリ

>これが続くのかー

「まあチマチマやってくしかないかー」


そしてマジックバレットですぐさまピストルに銃弾を込めながら攻撃を躱し突っ込んでくるフェンリルに打ち込む。それを5時間程繰り返していて分かったことだがフェンリルの攻撃方法はしっぽによる薙ぎ払い攻撃、ジャンプ後の叩き潰し攻撃、爪による攻撃、突進、噛みつきなどの物理攻撃しかしてこないことが分かった。速度はこちらの方が早いので落ち着いて攻撃を躱して銃弾を撃ち込めば時間はかかるが安定して勝てそうだった。

しかしこれだけだったら絶対にどこかでプレイヤースキルの高い人に倒されていそうだと思った。なので攻撃の変化に気を付けながら落ち着いて攻撃を続けていくことにした。そしてついに体力を二割にまで削ることに成功した。


>てか結構人が増えてるな

>それな今数百人ぐらいいるね

>まあフェンリルは珍しいからな

>興味本位で見に来る人は多いよね

>てかこの子めっちゃ削ってるね

>職業銃士なのにこんな削るんだ

>まあフェンリルはここからが本番だから

>そうなんだよなー

>第二形態か、、、

>てかもう5時間も戦ってるんか


二割ほど体力を削るとフェンリルが遠吠えを始めた。チャンスかと思いできる限りの弾丸を撃ち込んだがすべてはじかれてしまった。そして遠吠えが終わるとフェンリルの体の周りを赤い風が回り始めた。どうやら第二形態のようだ。


「第二形態があるのか」

>第二形態でみんな散っていった

>正直ここが山場

>スピードが上がって魔法を撃ってくる

>絶対に初心者に戦わせる犬じゃないんよ


そして次の瞬間赤い色をした刃が接近していた。


「あぶねっ魔法撃ってくるのかよ」


そして魔法をよけるとさっきとは比べ物にならないぐらいの速度で突進をしてきた。

そしてあまりにさっきとは速度が違ったためかすってしまい25メートルほど吹き飛ばされ体力が5割ほど削れてしまった


「うわぁ!!めっちゃ削られた。かすっただけだよ?てか回復アイテム持ってないじゃん。今気づいた」

>もうあと一発もくらえないな

>でも相手も2割だから頑張れ


体制を立て直している間に爪でのひっかき攻撃が来ていたがこれは距離があったため回避できたがかなりギリギリだった。多分今はもう速度負けしている。


「これ多分速度負けてるよなぁ。視聴者さんなんかいいアイデアない?」

>新スキル使ってみたら?

「確かに。このままだと絶対いずれ死ぬだろうから使ってみるか」


魔法攻撃が増えたので少しの余裕の間に視聴者に良い方法はないか聞いてみたが新スキルを使ってみるとどうだ。ということが書いてあった。このまま戦っていてもボコされるのがオチなのでスキルを使うことにした。


「【コピーファスト】」


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あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

一週間ぶりくらいの投稿になってしまった、、、

あと初めて戦闘途中で話を切ってみました。

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