第2話~配信開始~

 それから草原に移動してきたので早速配信を始めることにした。


「えーっとこのボタンで3人称視点での配信か1人称での配信かを決まられるのか、、、多分3人称視点の方が見栄えとかいいよね、、、」


そういって3人称視点の方を押す。




そしてこの時はナンパで慌てていて気づいていなかった。猫耳を隠すことを忘れていたことに、、、


「どうも初めまして今日からこのworld real onlineで配信することした紫雷光です。これからよろしくお願いします」

>新人さんかな?

>頑張ってねー


同接数が始めたばかりなのに5人もいた。


>男?

>多分男じゃね

>いや女の子に見えなくも、、、

「俺は男だよ」

>男にしてはかなり可愛い

>それな

>確かに男と言われたら男に見えるぐらいか

「実はこの配信は友達勧められて始めることになったんだよね。てか俺はそんな可愛くないから」

>それを付けながらなにを言う、、、


するとゲーム内画面の端にlimeの画面が出てきてメッセージが書いてあった


『さすがに身内の配信にコメントするのは気が引けるからコメントなしで見守るわ。あと何のアイテムが欲しい?』

『STを補正するアイテムが欲しいわ』

『おけ。お前のインベントリに直で送っといたから使ってみろ』


そんなメッセージのやり取りをしていると

>今回は普通に狩りをするの?

>何するの?

「今日は初めてこのゲームやるのでこの草原で普通にレベルとか上げる予定だよ。それとさっき言った友達からこのゲーム始めた記念にってアイテムを一個くれたらしいから何くれたか見てみるね」

>う、友達、、、頭が、、、

>↑言うな、、、言うな、、、

>しかもアイテムもくれるのか余ってたのかな?

「どうやら余ってるアイテムをくれるらしいよ。とりあえず確認してみるね」


そしてインベントリを確認すると腕輪が入っていた


「効果はえっと『この腕輪をつけた状態で走ると疲弊状態にならない。しかし一度でも走るのをやめると固定ダメージと疲弊状態の回復までの時間が5倍になる 』という効果らしい」

>かなりピーキーだな

>これは確かに使わなそう

>でもアサシンなら使いそう

>↑いやアサシンでもさすがにちょくちょく止まる

「てかこれ腕輪の名前がマグロカジキの腕輪だって」

>マグロカジキww

>まあ確かに止まると死んだりするけど

「まあ俺にはかなりうれしい装備だから装備するけど」

>そういえばどんな職業にしたの?

>今んとこ一切わからん

>ステータスはどう振ったの?

「職業は銃士だよ。そしてステータスはなんとAGIに全振りしちゃった」

>マジか、、、

>銃士自体かなり弱い職業だけどな、、、

>だからマグロカジキの腕輪が使えるのか、、、

>てかそんなステでやってけるの??

>銃士は固定ダメージが強いけど後半から弾よけられたりそもそも体力バカ多かったりするからな序盤はそこまで射撃スキルのレベル高くないから器用に振らないとまともに当たらんし

>↑長文ニキ出現

>てか銃士でAGI全振りってまじでどうすんの?

「まあまあ何とかなるって。とりあえずそこのスライムとかから倒していくね」


そういってインベントリからピストルとマグロカジキの腕輪を装備する。


「てかこの腕輪を装備するとかなりシュールだな」

>腕にマグロとカジキが巻き付いてるみたい


さすがに距離も近いので走らずに近づいて倒そうとするが


「これ弾はどうするの?」

>【マジックバレット】が初期スキルで付いていたはず

>効果は今使ってる銃の一マガジン分を生成する感じだよ。

>そして弾のグレード次第で消費MPが変わるよ

「なるほどマジックバレットを使えばいいのか」

「これ声に出せば使えるの?」

>うん

>そうだよ

「じゃあ倒そう。【マジックバレット】」


そういうと目の前にピストル用の小さいマガジンが出現した。MPを見る限りピストル程度の弾なら消費するMPは1で済むらしいまあでも最大値が10しかないんですけどね!


「えーとこれでリロードして撃てばいいのか」


そしてスライムに向かってピストルを撃ったが当たらなかった。


「え?こんなに近いのにあたらないことある?」

>なぜか弓には補正があって銃に補正ないのほんとわけわからん

>それな

>器用値高くないとまっすぐ飛んでいかないのやばいと思う

「あ!それならこれならどうだろう?」


さらにスライムに近づいてスライムの体の中に銃身の先を入れたそしてそのまま引き金を引いた。


「お!倒せた。これなら戦えそうだな」

>なるほどゼロ距離で撃つなら器用値関係ないと

>いや接近するなら絶対近接職のほうが良いって

>でも彼、近接職に必須のステ一切振ってないから、、、

>だから固定ダメージの銃か


そしてピストルの場合だと5ダメージが固定らしいスライム君のHPがちょうど5だったのでワンパンで倒せたようだ。


「さすがにスライム一匹ではレベル上がらないかー。よし今から走り回ってスライム大掃討作戦を始めようかな」

>何匹くらい倒すの?

>どれくらいかかるかな?

>がんばえー


そして俺はこの広い草原を全速力で走り回ったのであった。そしてその道中で出会ったスライムにはすれ違い様に体に銃弾を撃ち込み倒していった。


「いやーこの腕輪便利だなー。こんだけ走ってるのに一切疲れないそろそろ止まろうかな」


そして止まると5ダメージを受けた


「こんな、、、、、食らうんだ、、、てかめっちゃ疲れた、、、」

>いや速すぎ

>なんかマジで猫みたいな速さしてたな

>すれ違い様にスライム倒してたけど素材は拾えないから金にならない模様

>結構反動みたいな感じで一気に疲れるんだな

>疲れてるのイイなぁ

>レベルどのくらいになった?

「レベルは3ぐらい上がったみたい」


ちなみに今の俺のステータスはこんな感じ

性別:男

年齢:16

レベル:4

種族:獣人(猫)

職業:銃士

装備:皮の服

武器:初心者用のピストル

ステータス

HP:3

MP:2

ST:2

STR:1

VIT:1

INT:2

DEX:1

AGI:108

LUK:3

SP:15

スキル

魔力の弾丸マジックバレット

>SP何に振るの?

>やっぱSTR?

>DEXじゃね?

「いや戦えることがわかったから出来るだけAGI上げていこうと思うよ」

>ほう我が道を行くか、、、

>まあ頑張れ


ということでこのSP15を全部AGIに振った。


「今日はもうちょっとここら辺でスライムを狩って終わりにするね」

>ok

>いいんじゃない?


そしてそれから10分ほど周りのスライムを狩って終わりにした。


「これで配信を終わりまーす。よかったらチャンネル登録してください」


そんな挨拶をして配信を締めくくった。そして町に戻って宿でリスポーン地点を設定してからログアウトした。


「そういやもう10時半か。もう寝るかー。まあでも楽しかったな。あの疾走感はリアルじゃ味わえない感覚だったな」


チャンネル登録者数

6人


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あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

ちなみに主人公君の見た目はかなり中性的で身長も155cm程度しかないので結構な頻度で女の子と見間違えられることがあります。


あれ?作者の作品の主人公男の娘的な子が多くね?(まだ二作しかない)

まあ今回は猫耳つけるのが普通の男だったらかなりキツいことになるのでこうなるのは不可抗力な気がしますが、、、

最後にこの作品最初以外まったく構想考えていなかったのでいろいろ穴があると思いますが優しい目で見て下さるとうれしいです。

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