スピード好きが始めるvrmmo配信

@kuronekonokaineko

スピード好きのスタートダッシュ

第1話〜配信活動の始まり〜


 「金が無い」


 そんなことを呟いた俺こと紫電翔はとにかく今金が足りなかった。なぜかというとちょっと性能の高いPCを買ってしまったからだ。


「流石にあのPC買ったのはきつかったか、、、」

「何お前PC買って今金無いの?」


 今話しかけてきたこいつは俺の親友の鷹取高雅たかとりこうが

 こいつは幼稚園とかのレベルから昔の付き合いで腐れ縁みたいな感じだ。だが普通に仲は良い。


「ああそうだ金が無いよ。流石にあのPCはきつかったぜ」

「50万のPCでも買えばそうなるってww」

「どうにかして楽に金稼げないかな?」

「そんな都合のいいのなんて、、、」

「どうした?」

「1個だけあるかもしれん」

「まじで!?」

「お前かなり性能のいいPC買ったよな?」

「そりゃあなそのおかげで今、金ないんだから」

「俺がworld real onlineのベータ版やったっていったやん」

「そういえばちょっと前にそんなこと言ってたな」

「あれの報酬でVRセットもらえたんだけど俺ももうすでに同じぐらい高性能のVRセット持ってて余らしてて」

「あ、そうなんそれで結局金とはどう関係するの?何売るの?」

「いやいやこのVRセットお前にあげるよ」

「マジで?良いの?」

「それでここからなんだけどさっき言ったworld real onlineは、めっちゃ簡単に配信出来て高校生から配信で得た収益を配信ごとに口座に入れてくれるんだよ」

「なんかお前通販のやつみたいだな」

「それは俺も思った」

「で?それで俺に配信をしてみたらということ?」

「そそ。どうする?」

「まあせっかくくれるならやってみようかな」

「でも稼げるくらい人気出るかな?」

「それはわからん。でもお前そこそこ童顔だしいけるんじゃね?」

「なんかあまりうれしくない助言だな」

「ソンナコトナイヨ」

「まあ見た目とかは変えられないからな」

「へえーそうなんだ」

「まあ多少は変えられるけど」

「変えられるといっても髪とか目の色とか身長の5cmまでみたいなちょっとした変更だけだけどな」

「まあわかった今日学校終わったら家来て」

「了解あとお前の配信チャンネル教えてくれよ。誘ったから一個だけ俺が使ってないアイテムやるよ」

「そこまでいいのか?」

「いいよ所詮使ってないアイテムだしな」

「じゃあまた放課後」

「あいよ」


 そして学校が終わり家に帰ってきてから1時間程高雅が家に来た。

 友達をそんなに急に入れてもいいのかと聞かれるかもしれないが俺の両親はどっちも海外に仕事に行ってるし海外に住んでもいるから家には常日頃俺一人なので問題ない。


「おーい来たぞー翔」

「はーい今開けるね」

「ということでこれはいよ」

「おおーこんな小さいんだな」

「最近軽量化とかされてきているからな」

「そんななりでもかなり高性能で出来るよ 」

「でこれどうやるの?」

「普通にコンセントに刺して頭に被るだけ」

「そしてこれはベータ版の報酬で貰ったやつだからもうすでにアプリは入ってるからいつでも出来るよ」

「よしやってみるか。ありがとな今からやるから帰って良いぞ」

「帰るのはそうするんだけどチャンネル名どうするん?」

「そうだなぁ、、、紫雷光しらいこうとか?」

「由来とかあるの?」

「普通に本名から」

「なるほどなぁ。じゃあな初配信楽しみにしてるからな!」

「21時にやるからな」

「了解」


 とりあえず風呂や夜ご飯等のやることを終わらせてやってみることにした。


「確かこれをコンセントに刺して被れば良いんだったよな」


そしてゲームを起動する


『world real onlineの世界にようこそ!!』

『生体情報を認証中、、、、、完了』

『名前を入力してください』


やっぱここは配信名でいこうかな

>紫雷 光


『紫雷 光様でよろしいですか?』

>はい←  >いいえ


『完了しました。では今から種族、職業、ステータス、見た目を決めてください。まずは種族を決めてください』

種族↓

人間

吸血鬼

獣人

エルフ

魔族

ドワーフ

等様々な種類があった。

そして項目を上から軽く調べていくと


獣人(猫)

全種族の中で一番AGIの上昇率や補正が大きい


 このAGIとは敏捷のことでありこれが高ければ高いほど素早く正確に動けるステータスである。

 そしてこういうゲームでは素早く動いてみたいという願望があったりするのでこの種族に決めた。それに猫耳とかは隠せばいいしそもそも僕の配信を見る人なんてほとんどいないと思うし。


『獣人(猫)ですね。では次に職業を決めてください。職業はあとあと変更可能ですし上位職などもあります』

職業↓

剣士

魔法使い

僧侶

武闘家

弓師

テイマー

盗賊

鍛治師

銃士

 など本当に軽く見ただけでも数十種類の職業があることがわかる。


「こんなに職業あるのかー何にしようかな。このゲームでは早く動いて敵を倒していきたいんだよなー。剣士は多分攻撃力足りなくなるし盗賊にでもするか?でも結局攻撃力の問題は解決しないんだよな」


 上から順に説明などを見ていると銃士という職業があった。


銃士

銃を使い固定ダメージを与える一発が強力だったり威力が低いが連射できたりする。


「お、固定ダメージか結構強そうだな銃もかっこいいし結構いいんじゃないか?」


 ということでこの銃士という職業にすることにした。


『銃士ですね。では次はステータスを決めてください』

性別:男

年齢:16

レベル:1

種族:獣人(猫)

職業:銃士

装備:皮の服

武器:初心者用のピストル

ステータス

HP:1

MP:1

ST:1

STR:1

VIT:1

INT:1

DEX:1

AGI:1

LUK:1

SP:100

スキル

魔力の弾丸マジックバレット

「これどう振ろうかな、、、AGIに全部入れてみようかな、、、固定ダメージだし大丈夫だよね。でもやっぱどうしようかな、、、」

性別:男

年齢:16

レベル:1

種族:獣人(猫)

職業:銃士

装備:皮の服

武器:初心者用のピストル

ステータス

HP:1

MP:1

ST:1

STR:1

VIT:1

INT:1

DEX:1

AGI:101

LUK:1

SP:0

スキル

魔力の弾丸マジックバレット


「結局こうなってしまった、、、いやだって早く動けるっていうロマンが、、、それに固定ダメージあるし大丈夫だよね?」

「もういいや当たって砕けろだ!これ以上悩んで時間を使いたくない、、、」


『ステータスは一度決めたら再度決めなおすことはできません。本当にこれでいいですか?』


「まあ最初の敵くらいは倒せるでしょそれで得たSPで足りない分を補えば、、、うん大丈夫かな」


『では最後に見た目を決めてください髪の色、身長、目の色のみ変えることができます』


「これは身長を最大限上げて髪は銀色で目の色は青にでもしようかな」


『これで最初の設定は終了しました』

『では楽しんでください!!』


 そして視界が白い光で染まって気が付いたら街の噴水の前に立っていた。


「とりあえず道の端に行って配信の準備しようかな。そういえば今何時だろ?」


20:30


「やばもうこんな時間かさっさとアカウント作って配信出来るようにしないとな」

「えっとメニューからアカウントの作成で名前は紫雷光で、、これでいいのかな?うん出来てるね配信するときはこのアカウントのタブから配信開始ボタンを押せば出来るのかな?もうすぐ時間も9時だし平原に行って配信しようかな」


「ねえねえそこの君、今1人?」


 そろそろ配信しようと平原に行こうとしたところでかなり体の大きな男の人が話しかけてきた。


「よかったら俺たちとお茶しない?」

「きっと楽しいよーー」


 俺男だしなぜナンパしてくるの?!普通に怖いし?!今は時間もないしとにかく逃げる!!


「失礼しまーす!!」


 そう言ってガン振りしたAGIを使って逃げる。それから20秒後


「もう、、、スタミナが、、、切れた、、、てかこれ、、疲れは現実同様に感じるのか、、、あいつらは撒けたみたいだ」

「でも逃げた先に草原入り口があって良かった。これで配信出来る。今は20時55分だから時間的にもちょうどいいな」


 そういって草原に向かって歩くのであった。


--------------------

あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

新作です。キリもいいし一旦ここで切りますかね。思ったよりも長くなっちゃった。

次回から配信回です。

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