第43話 RWO第一回イベント『PVP、最強を決める祭壇』
とあるRWO内掲示板
394 名無しのプレイヤー
まだ詳しいイベントの情報出てないけど、これもうティティル無双じゃない?
395 名無しのプレイヤー
複数人で防御を固まれば生き乗れるんじゃない?
396 名無しのプレイヤー
動かない盾とか的と変わらん
397 名無しのプレイヤー
遠射と爆裂矢とカタストロフレインのコンボで5分の3はやられるだろ
398 名無しのプレイヤー
参加賞もらいに行くか
399 名無しのプレイヤー
これティティルファンが会う目的で参加しても遠距離から射撃されて会えないパターンじゃ
400 名無しのプレイヤー
森か屋内に逃げれば
401 名無しのプレイヤー
そういえば思ったけど、エルフって森の民って感じの多いけど、ティティルちゃんも森がホームグラウンドレベルでやばいんじゃないか?
402 名無しのプレイヤー
遠距離射撃が注目されがちだけどティティルちゃんはアサシン寄りの狩人だから一度目を離したらまずいと思う
403 名無しのプレイヤー
隠密持ちでリアル狩人、気配の消し方とか理解してるだろうし
404 名無しのプレイヤー
矢が無くなるまで待つって余裕もないだろ?
405 名無しのプレイヤー
確か用意した矢がすべてなくなっても初心者の矢が補充されるって話らしい
406 名無しのプレイヤー
矢切れ待ちは不可能ね把握
407 名無しのプレイヤー
ティティルちゃんに射貫かれるならよくない?
408 名無しのプレイヤー
推しに射貫かれた記念
409 名無しのプレイヤー
どんな記念だよw
410 名無しのプレイヤー
おい、今自警団が参加プレイヤ―集めてるらしいぞ!
411 名無しのプレイヤー
なんだなんだ!?
412 名無しのプレイヤー
どうやらプレイヤーのみんながティティルのやばいのは理解してるから、先に一致団結してティティルから倒そうって話らしい
413 名無しのプレイヤー
自警団が動いたのか!?自治厨集団だろ?
414 名無しのプレイヤー
今回くらい羽目を外して楽しみたいんだってさ
RWOのとあるクランのクランハウス
「現在8割のイベント参加者に協力表明を得られました」
「意外と多いね、5割行けばいいかなと思ってたけど」
「皆ティティルさんを警戒してるんでしょうね」
「そうか、てっきり自治厨乙って嫌われてるから少ないと思ってたんだ」
「いやいや、自警団の評判はいいですよ、ツルギさんが秩序を作ってくれて悪質なプレイヤーが生まれずらい状況になってますし、みんな感謝してますよ」
「それならよかった、そういえば例のメンバーはどうでしたか?」
「彼らも全員賛同してくれました」
「上々だね、少なくとも包囲網はできるはず」
「協力者全員がばらけてティティルさんの居場所を共有しあう、そして火力やレベルの高いプレイヤーたちのいる場所に誘導し、そこで叩く」
「できればスナイプステップのクールタイム中に叩ければいいんだけどね、一回目の罠で仕留められないとだめ、二回目の罠は警戒されて引っかからない」
「これ、下手なレイドよりきついですね」
「わかる、はぁ~~、こういうシミュレーションゲームは管轄外なんだよな~」
「そういえば同じ最強Vゲーマー八皇にシミュレーションゲームが得意な人いましたね、その人に頼ってみるのは?」
「いや、それはずるい気がするし、第一そのシミュレーションゲームが得意な最強Vゲーマー八皇は興味ないことには無反応だし、興味あるならあっちから連絡してくる」
「ということは連絡が来てないと」
「まあね、それにもしあいつが協力してくれたなら勝確だから面白くないんだよ」
「………………まじですか?」
「あいつは駒を動かす才能が半端ないから、いや、脱線してしまったね」
ツルギは目の前にいるクランメンバーの正面に立ち
「打倒ティティルさん、自警団って肩書を脱いで、存分にイベント楽しもう!」
『『『『『『『『『『はい!』』』』』』』』』』
対ティティル戦線は着々と構築されつつあった
一方その頃、マーシャルコードでは
「まじか、みんな対ティティルで同盟組んでるし」
少し調べればいくらでも出てくる、ティティル対策を話し合う掲示板がいくつもある
イベントで活躍して固定のファンを増やしていくためにも、相手の動きを把握しておきたかったが、想像以上にティティルが注目されていた
「すべて敵となるとは、そういえばわらわもそのようなこともあったの~~」
「あ~、自分もありました」
「マジかよお前ら」
休憩室にいた二人、今日はティティルにイベントの激励コラボがあるが、それまで休んでいるらしい
それにしても、この二人は戦争にあった世界の住人だとしても強すぎる、多分元の世界でも上澄み勢だろうな
「じゃあ何を意識すればいいとかわかるか?」
「目の前の敵を片っ端から屠る」
「生き残ることだけ考えて根性で戦う」
「参考になんねぇ」
まあ実際は余計なことを考える余裕がないか、質問が悪かったな
「かか、しかしティティルにアドバイスもいらんじゃろ」
「ですな、この世界でいう釈迦に説法ってやつだな」
「そうか?」
「ボスを倒したティティルは見たならわかるはずじゃ、伊達に王を冠してはおらんよ」
「正直自分でも近距離なら勝てるでしょうけど、遠距離からなら何もできずに負けるだろうな」
「ガガルでも?」
「盾で防げる一般の射手なら盾で受けながら射手に近づいて倒せる、がティティル殿の場合は無理、例え矢自体は普通でも近づくこともできずに格好の的にされる」
「ええっ………」
確かに釈迦に説法だろうな
にしても、今やティティルVS他プレイヤーの構図だが、多分相手の中にもVtuberはいるだろうし、配信をしながらイベントを行うだろう
ゴースティングは覚悟したほうがいいかもしれないな
そしてその日の夕方
【【RWO】【第一回イベント】激励会 コラボで先輩方も登場!】
「ということで、RWOのイベントに向けて、先輩方から激励を込めたコラボ配信を行うことになりました!」
「跪け臣下供、マーシャルコード所属、魔王ディシアじゃ!」
「見習い騎士、そして臣下殿と妖精殿、聖騎士長ガガルだ」
「やっとコラボすることができました~~!」
「かかか、わらわも待っておったぞ」
「そうだな」
『3人そろった!』
『ティティルちゃん頑張って!』
『多分余裕で行ける』
『ツルギに気を付けてね』
3人のコラボに興奮するもの、ティティルに応援の言葉を投げかけるもの、いつも以上に視聴者は盛り上がっていた
「そうじゃティティルよ、ここで目標を宣言しておくのはどうじゃ?」
「お~~、いいですね、そのほうが熱くなるな!」
「え!?ちょっと待って?打ち合わせになかったよね?」
「アドリブというやつじゃ、ただ激励するだけじゃと面白くなかろう、それにほかの参加者は打倒ティティルを掲げてるのじゃ、それに返すのが筋というものじゃろ」
「然り、それに目標があったほうが視聴者も楽しいでしょうし」
「え~~、そんないきなり言われても~~」
『ティティルちゃんの驚いた顔かわいい』
『さすがディシア様!』
『ガガルさんもよき』
『まあ優勝は普通だし他にも何か』
『優勝が普通って………』
『まあできそうだしね』
『屋外はともかく、屋内でもダンジョンボスの二の舞になるだけだし』
『縛りプレイでもするの?』
『○○して優勝とか』
「ん~~~、そうですね~~」
少し悩むティティル
「じゃあ!」
どうやら決まったようだ
「優勝はもちろん、ノーダメージ、無傷で優勝するのが目標です!」
え?
「ほう」
「そうきたか」
『え?』
『無傷?』
『ノーダメ?やれるの?』
『そういえば今のところ配信でティティルちゃんがダメージ受けたことあったっけ?』
『無傷優勝宣言キターーーー――!!!!!』
『さすがに無理くね?あのツルギがいるのに』
『そう考えるとディシア様とおなじく最強Vゲーマー八皇と戦うことになるのか』
『最強Vゲーマー八皇対マーシャルコード、熱くなってきた!!』
『やばいだろこれ、マジなら伝説になるぞ』
『無傷優勝宣言がSNSでトレンド入ってるw』
え、そこまでやるのかティティル!?
その後、その配信の無傷優勝宣言の情報が流れてきた対ティティル戦線の皆は燃え上っていた
『舐められえて草、やっぱ参加するわ』
『舐められっぱなしでいいわけないよな?』
『少なくとも無傷で終わらせて溜まるか!』
『装備整えてくる、全財産使って』
『うわ~~、みんなやる気じゃん』
『多分賛同してなかったやつもティティル狙うよね』
そして時間は過ぎ、イベントの日時になった
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