第20話 マーシャルコード所属Vtuberガガル
ガガルがきて1か月後、ファンの間ではマーシャルコードの二人目の所属タレントについてもちきりだった
『ついに二人目か』
『男か~』
『マーシャルコードはアイドル路線はいかなかったか』
『今時男女混同の箱って珍しい気が』
『大御所のライブオンリーは箱の中に箱がいるから、実質男女混同』
『シルエット的にショタキャラではないよな?』
『ディシア様の次だぞ、また開幕跪くかもしれん』
『前例がディシアちゃんしかいないから可能性はある』
『魔王の次は勇者とか?』
『いや、魔王幹部かも』
『開幕大声かもしれない』
『男か~~、どうせよくあるアイドル系イケメンだろ?』
『まあ量産型10代金髪キラキライケボか』
『歌い手系みたいな感じか?』
『そのパターンだと女がらみで炎上しそうだよね』
『彼女いませんって言いつつってやつか』
『今回も龍錬サポートありだって』
『新規』
『どっかから転生したひとじゃない?』
『まだわからん』
『声聞けばわかるんじゃない?』
♦♦♦
午後7時00分
前回のディシアと同じ時間に配信がスタートした
『はじまった』
『構えろ!』
『いったいどんなVなんだ!?』
『また跪くかも!』
「ガガルさん、始まりましたよ」
「あっ、あぁわかった」
画面には騎士の格好をした30代のVモデルがいた
「っごほん、すまない、初めての試み故慣れないこともあるが、生暖かい目で見てほしい」
『イケオジ!?』
『30代のイケメンって感じ!』
『キャー―好きこのタイプ』
『聞いたことない声だから転生ではなさそう、完全新人!』
「あ~、俺の名はガガル、イースタル王国の聖騎士長を務めていた、よろしく頼む!………………こ、こんな感じでいいのか龍錬殿?」
「いい感じですよ、ただ少し硬い感じがするので少しリラックスしたほうがいいですよ」
「う、うむ、承知した」
『緊張してておもろw』
『でも結構かっこいい感じ』
『聖騎士長って珍しい感じ、騎士団長とかじゃないんだ』
『一部のお姉さまにぶっ刺さるやつじゃん』
初めての配信ということもあって緊張しているようだが、最初からペラペラ話せる転生Vよりかは少し微笑ましく思われてるようだ
「大丈夫そうなので自分はもう黙りますね」
「承知した」
「俺はとある戦争にて殿を任され、敵軍をすべて払いのけた際にこの世界に転移してしまってな、今はこのマーシャルコードに拾われ、ぶいちゅーばーになったわけだ」
『あ~そういう設定』
『かっこいいかも』
『しんがり?』
『他を逃がすための囮、間違ってなければ』
「今回の配信は初配信故、挨拶とちゃんねるのいろんなことを決めていくことが目的だ」
「まず配信内容だが、基本げーむ配信をする予定だが、それ以外で何かできることがあるなら積極的にやっていくつもりだ」
『礼儀正しい人って感じ』
『というかディシアちゃんの跪けレベルの何かは来なかったね』
『Vだとゲーム配信意外だとなかなか難しいな』
『聖騎士長!!』
「あとは………………ふぁんねーむ、視聴者の名前を決めるが、何かいい案はあるか?」
『新米騎士とか?』
『後輩』
『見習い騎士』
『部下』
「ん~~、見習い騎士が良さそうだな、ならばファンネームは『見習い騎士』だ」
『お~~』
『採用された!』
『↑よかったな』
『女性の見習い騎士、なんかいいかも!』
『女性リスナー増えたかな』
「ん?あ~女の聖騎士、前にいた世界にもいたな~~、先代の聖騎士長はお年を召した女性聖騎士だったんだが、男の聖騎士を赤子をひねるようにしごいていたな、あの人に勝って聖騎士長の座を受け継いだ時は感慨深かったな~~」
『突然の昔話w』
『めちゃイメージできる』
『同じ女性としてそういうおばさまは憧れるわ~~』
『うちの母ちゃんみたいw』
「っ、ああすまない、話が脱線してしまったな」
「最後に、慣れない身であるが、見習い騎士たちを楽しませる配信をしていくつもりなので、応援よろしく頼む」
『頑張ってください!』
『応援します!』
『聖騎士長様万歳!』
『聖騎士長!』
『では次の配信にて、また会おう!』
【デビュー配信】マーシャルコード第二Vtuber 挨拶配信
最大同時視聴数:約7023人
高評価:837
低評価:19
聖騎士長の騎士団部屋
チャンネル登録者:1832
♦♦♦
あの後、配信を終え、いろいろ話し、夜になってみんなが就寝した後
俺は一人でPC画面を見ていた
「まあ、そうなるか」
ガガルの配信結果は普通の新人なら大精巧な部類だが、ディシアと比較するとそこまで登録者は多くない
「男性ってのも原因なのかな、それともディシアがおかしかっただけなのか」
二人目であるためディシアと非アクスルが、そう簡単にはいかなさそうだ
「これはただゲーム配信するだけじゃきついな、どうするか」
ちょっと調子に乗っていたのかもしれない
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