クラスメイト視点

　「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

　そろそろ、ゆずがうざくなって来た。

　「ゆず！！もす授業中寝るのはやめなさいよ」

「！！ごめん、ありがとう」

「幾らみんなが許しても、私は友達だし私だって・・だったんだから許さない」

「なんて言ってたの？」

「教えない！！」

「えー、なんか怒ってる？」

「怒ってない、いや怒ってる。いつまでもグズグズしてると、それこそアンタの義兄が報われないよ。」

「・・・っ！」

「アンタの義兄はずっとアンタと関わらないようにしてたけど、ずっと大切に思ってたんしょ。だからプレゼントも毎回用意してたんだよね」

「・・・うん」

「そんな義兄の思いを知ってるなら、これからはもう少し頑張りなさい」

「・・・分かったよ。」

　ゆずはそれから授業をしっかり受けている。けどやっぱりどこか心有らずって感じだった。

ーーーーーーー

　私は部屋に帰って、学校でいつも押さえてる気持ちを吐き出す。

　「ムカつく、ムカつく！！そもそも、あの女がもっとしっかりしていれば！！」

　物に当たるが辞められない。

　「何で、何であんな女の義兄なのよ、私の義兄だったどれだけ良かったか」

______

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