第4話

 

 「どうやら、死んだあとの俺は夢の中を行き行き出来るらしい。」


「、そう、なの?お兄ちゃん。」


「みたいだ。」


「お兄ちゃん!!」

そして、また義妹は俺に抱きつく。




 「お兄ちゃん、前に夢に出たことも覚えてるよ。そしてここが夢なのにまた凄く意識がはっきりしてる。」


妹は俺から離れず、元気な顔に戻ってる。


 「ねぇ、お兄ちゃん。本当にいつもは私を守ってくれてるの?」


「あー、本当だ。とりあえずリアルで見て来たことを言おう」


  俺は死んでから見守って来た様子を見せる。


 「本当に守ってくれてんたんだ。」


「そうだよ。」


「ありがとう、ありがとうお兄ちゃん」


「俺は見守ってる、だからこれからちゃんと授業を受けなさい」


「えー、それだとこうやってお兄ちゃんに会えないじゃん」


 「いや、じゃあその分家でぐっすり寝ればいい。」


「えー、やだぁ」


「文句で、おれは」


「ごめんなさい!!しっかり授業を受けます。」

 義妹は流れるように土下座する。


ーーーーーー


 「ねぇねぇ、お兄ちゃん。」


「どうしたの?」


「私の部屋見たってことだよね。」


「うん」


「恥ずかしい」


「・・・」


「何か言ってよ」


「いや、ごめん俺もかける言葉が見つからない。」

と言うかまだ素直な義妹との会話が出来ない。


 「そんなリアクション取られるとますます恥ずかしくなってる来るよ。」


 「俺も照れくさいよ。でも」


「でも」


「義妹が俺のことが好きで良かったよ。俺もずっと義妹が好きだったから」


「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん」

義妹を強く抱きしめる。


「恋愛的にはじゃないよ」


「一言多いよ、お兄ちゃん」


「うざいとか言う、義妹には言われたくない。」


______


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