第2話

沢山の義妹の姿が見れたが、なんとなく体育座りをしているのが本物の義妹だと分かる。


 そしてまた、以前の義妹と俺が出てくる。

 「アンタさ、一応兄なんだからしっかりしてよ。」



 とりあえず俺は義妹に向かう。


 「お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」

 俺が死んだときの瞬間


 俺は足を止めず義妹に向かう。


 「お兄ちゃん。」

 俺が運ばれる時


そして、体育座りをしている義妹の元についた。


 「ゆず」


「・・・」


 目は開いてる。完全にゆずの視界に俺がいるはずだが反応がない。


 「クソ兄貴、また虐められているの?」


 後ろでまた別なシーンが出て来ている。


 「おーい、ゆず起きてる?」


「・・・」


 どうすれば、反応してくれるのだろう。そもそも反応出来るのか?


  「死ねばいいのに、クソ兄貴」


 

 仕方ない、とりあえずゆずを触ってみるか


 やっぱり反応がない。


 「アイツってさ、家だとさぁ全然風呂入らないんだよね。」


 なるほど、と言うかやっぱり一時期風呂入ってない噂があったが、原因は義妹だったか。


「私は義妹じゃない!!」


 そういえば俺がゆずって呼ぶのは義妹と呼ぶと怒るからなんだよなぁ「義妹!!」


「義妹って呼ばないでーお兄ちゃん!!うっうそ、おっお兄ちゃん?」


義妹はついに返事をした。


 「あーお兄ちゃんだよ。」


「嘘、あれこれって夢?」


「夢だよ。」


「そっか夢なんだ。だってお兄ちゃんは・・・」


「死んでこの夢の世界に入って来た。」


「そうだよね。死んでこの世界に来た??」


「嘘、じゃあこれって夢じゃないの?本物お兄ちゃんなの?」


「いや、夢だし。本物かと言われたら正直保証出来ない。」

 俺自身が今の存在を信じきれないし、どう言う状況か分からない。


 「そっか、やっぱり夢か、夢ならいいよね。お兄ちゃん!!」


 そして、義妹にファーストキスを取られた。と言うか、これファーストキスになるのか?


 つか、この義妹本物?感覚的になんとなく本物だと思うが、俺の知っている義妹の行動じゃない。


 「ねぇ、義妹本物?」


  「アンタこそ偽物だったのか!お兄ちゃんは私のことを義妹って言わない。」


いや、さっきも言ったけど偽物かすら自分で分かんない。


 「とりあえず、ごめんゆず。」


「許す。」

本当に本物?


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