第8話

過去編


 それから、私はこの家をメイドとして雇われてと言うか、ほぼただゆっくり居座ってる。


 「ねぇ、勇気暇!!」


「ごめん、少し待ってて。まだやってるから」


でも、このメイドの時間は以前と違って、テレビを見たり、漫画を読んだり、家では当然父が買ってくれなかったから、新しいことが出来て、楽しい。


 【俺は、君の家族を変えたり救うことは出来ないけど、それでも君してあげたいことはあるんだ】


 それが、普通の暮らしの提供。


 実は来ないだ、ボーナス??を貰って、思いっきり仕事の時間の時間中に友達と初めてカラオケに行った。


 楽しかった。ずっと憧れてたから。尚更だった。


 

 基本的にはgpsを付けられているから行動がバレてしまう。だから前はずっと学校にいたけど、今はこの家にgpsを置いて、遊び行ける。


 それが本当に最高だった。


「ねぇ、ねぇ!暇」


もう、掃除も終わってやることがない。友達とは昨日遊んだばかりだし。



 パソコンをずっとカタカタやっている。


 

 

 「ごめんね、あと1時間」


「あと1時間やったら、私の仕事時間残り1時間しかないじゃん!!」


「・・・そうだね。でも今日のはすごく大事なんだ。ごめんね」



  基本的に、勇気は忙しくて、相手にしてくれない。


 今の仕事??には不満なんて全くないが、唯一はそのことだけだった。




ーーーーー

 結局、勇気はそのあと残り1時間も仕事をしていた。


 あと1時間って言ったのに!!



 そういえば、不満は後一つあった。


 それは前より家に帰るのが辛いと言うこと。


  

 「ねぇ、春さん」


「何?嘘つき」


「・・・それは本当にごめん。」


「で、何??」


「もし良かったら、このままずっと一日中住み込みでやってくれないかな」


「いや、うちのくそ父が許す訳ないし」


「そうかもなんだけどね」


「いや、そうに決まってるじゃん」


「でも、もし父が許すなら住み込みで働いてくれるかな?」


「まぁそのもしがあったらね。」



 

 

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